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Google、スマホセンサーで身の回りの事象を計測できる科学教育用アプリ「サイエンスジャーナル」

 Googleは23日、スマートフォンの光量や加速度のセンサーやマイクを使って身の回りの事象を計測できる科学教育用のAndroidアプリ「サイエンスジャーナル」を公開した。

 サイエンスジャーナルについてGoogleでは、「子供(と大人)を助けるデジタル科学ノートブック」としている。アプリでは、例えば、スマートフォンのマイクで音量レベルを計測したり、加速度センサーで物体のXYZ各軸にかかる加速度を計測したり、ライトセンサーで周りの光の明るさを計測したりできる。

 このようにセンサーで身の回りのさまざまな自然現象の数値を計測、記録してグラフとして保存できる。写真やメモを追加してレポートなどの作成も行える。

 このアプリはGoogleによれば、「誰もが秘める科学者精神を開花させること」を目的とする「Making & Science」構想の一環として提供されるもの。アプリはあくまでもセンサーデータを測定して記録だけとなるが、使う人のアイデア次第で、科学教育におけるさまざまなテーマの研究ができる。

 さらにGoogleでは、カリフォルニア州サンフランシスコにある体験型のExploratorium(科学博物館)と提携し、「サイエンスジャーナル」アプリ用の外部センサーとして利用できるキットを設計した。このキットで、例えば風量の計測などが行えるという。キットは米国内で購入できるが、Arduino microcontrollerなどの材料を用意できれば、自作することも可能だという。

(岩崎 宰守)