レビュー

ホテルの「遅いWi-Fi」を速くするなら「有線LAN+ホテルルーター」がいい(場合もある)、実際に検証してみた

有線LANよりもWi-Fiが遅い?それなら………

 コロナ禍の先行きは依然不透明だが、それでも「仕事やレジャーで出かける機会が以前よりは増えた」という人は多いだろう。

 そんな環境の中、INTERNET Watchの読者の中には、宿泊先となるホテルの回線品質が気になる人もいると思う。次の画像はあるホテルで計測した「ホテル既設のWi-Fi」「ホテル既設の有線LAN」「有線LANに、筆者が持参したホテルルーター(トラベルルーター)を接続したWi-Fi」のスピードテストの結果だ。

ホテルに設置されたWi-Fiは下り約9Mbps
有線LAN接続(USBアダプター経由)をすると下り約494Mbps
有線LAN+ホテルルーターでは下り約36Mbps

 詳細は後述するが、ホテルのWi-Fiは約9Mbps(下り)、有線LAN接続は約494Mbps(同)、ホテルルーターを利用すると約36Mbps(同)という結果になった。

 ホテルによって環境が違うので保証はできないが、複数のホテルで試した限り、傾向としては「ホテルの有線LAN > ホテルルーター+有線LAN > ホテルのWi-Fi」という結果になった。

 つまり、「ホテルルーターを使う」ことでWi-Fiを高速に使えることになる。誇大広告的に言えば「ホテルでWi-Fiを4倍速(?)で使うワザ」というわけだ。

 今回は、筆者の体験談として、この「ホテルルーターを使う」ことを紹介してみたい。

「ホテルでネットを使う機会」が増えた!

 この記事を書くきっかけはコロナの流行が一段落して、近所に住むINTERNET Watchの編集長と2年ぶり? に飲みに行った際の話題だ。

 インプレスが30周年、筆者がメルコの広報で初訪問してから26~7年、2.5GbEの有線LANがかなり増えてきた、編集長の新居の庭は……と色々な話をする中で、筆者がマウスやスマホ充電ケーブルなどに加え「ホテルルーター」「有線LANアダプター」「LANケーブル」をカバンに入れっぱなしにしており、ホテルに泊まるとときどきスピードテストの結果を残している、と話したこと。編集長から即出てきたのは「それ書いて下さい」。

 勢いで書いてみたが、読者の参考になれば幸いだ。

 筆者が書いているのは、税金の記事や、節電グッズのほか、Car Watchではサーキット撮影をメインとしている。大きなスポーツイベントの仕事で泊まるとホテルはファンや関係者などで満室、宿泊者数は数百人、PCやスマホなどの端末数はその2~3倍になりそうだ。インターネットは当然遅い。

 加えて筆者だけではないと思うが近年は動画の再生をする機会が増えた。

 筆者はYouTubeの映像はあまり見ないが、TVerやNHKプラスなどのTV番組、F1の予選などをホテルで見ることがある。ごくまれに自宅NASに保存した動画を再生することもある。撮影仕事の後、ホテルでその日に撮った写真の選別をPCでしながらタブレットで動画の再生をする、といった感じだ。

計測結果その1 ~静岡県富士市のホテル、深夜12時~

 では詳しく計測結果を見ていこう。

 ホテル名までは書かないが1つ目のホテルの所在地は静岡県富士市。スクリーンショットのファイルで確認すると、計測したのは深夜12時をチョット過ぎた頃だ。計測はGoogleのスピードテストを利用した。

Wi-Fiをそのまま使うと下り10Mbps / 上り41Mbps

 さて、まずはホテル既設のWi-Fiの計測結果から。

 測定結果は下り(ダウンロード)10.3Mbps、上り(アップロード)41.0Mbpsとなった。下りが遅いのは、おそらく他の部屋でのダウンロードが影響しているのだと思われる。

 画像は残していないのだが、複数回やって同じような値が出ていたことは記憶している。

下り
上り
結果

有線LAN+ホテルルーターでは下り35~38Mbps、上り48~55Mbps

 次はホテルの有線LANに、筆者が用意したホテルルーター(プラネックス MZK-DP150N/IEEE 802.11n対応)を接続し、「自分専用のWi-Fi」を用意した場合だ。

 ホテルルーターはトラベルルーターなどとも呼ばれるもので、家庭用のWi-Fiルーター(無線LANルーター、アクセスポイント)と異なりコンパクトなのが特徴だ。使用している写真がみつかったのでご覧いただこう。

ホテルルーターの使用例。有線LANポートからLANケーブルをホテルルーターに接続し各デバイスとはWi-Fiで接続する。左側のコンセントに挿されているのはiPad用のACアダプター

 ホテルの有線LANはRJ45のジャックが用意されているケースとLANケーブルが机の穴などから顔を出しているケースが一般的だ。有線LANをホテルルーターにつなぎ、ホテルルーターからPC、タブレット、スマホなどへはWi-Fiで接続する。ホテルが提供するWi-Fiに対し「距離が近い」「独占利用が可能」といったメリットがある。

 こちらは、3回の測定結果(キャプチャ)がPCに残っていたので全てお見せしよう。

1回目下り
1回目上り
ホテルルーター1回目結果
2回目下り
2回目上り
ホテルルーター2回目結果
3回目下り
3回目上り
ホテルルーター3回目結果

 この手の計測ツールを使ったことのある人はご存知だと思うが、計測中のメーターは激しく振れる。25、40、28、45……といった感じで、人情的には高くなったところでスクリーンショットを取りたいが上手く行かないことは多い。計測後に下り、上りの計測値が数値で表示される。その結果も測る度にバラつきはあるがネットの回線やWi-Fiの速度はそれが普通だろう。3回の結果は下り35~38Mbps、上り48~55Mbpsとなった。

有線LANは下りは452~482Mbps、上りは161~179Mbps

 次は有線LANアダプターを利用した有線LAN接続だ。昨今はLANポート(RJ45)が搭載されていないノートPCが増えた。その場合はUSB接続できる有線LANアダプターを利用する。

 ここからは計測中のメーターは掲載せず結果だけご覧いただきたい。2回計測して下りは451.9~481.7Mbps、上りは161.3~179.3Mbpsとなった。

有線LAN接続1回目結果
有線LAN接続2目結果

計測結果その2 ~静岡県三島市にある全国チェーン、午後9時~

 別のホテルの計測結果も紹介しよう。

 場所は三島市。たまたま同じ静岡県だがこちらは有名な全国チェーン。計測は午後9時頃。先ほどと同じくホテル既設のWi-Fi、ホテルルーター、有線LAN接続の順で結果をみていただこう。

ホテル既設のWi-Fi
ホテルルーター
有線LAN接続

 下りを見るとホテル既設のWi-Fiは12.1Mbps、ホテルルーターは40.0Mbps、有線LAN接続は91.4Mbpsとなった。

 「あれ? 有線LAN遅くね??」と思いネットワークのプロパティを確認するとリンク速度が100Mbps。スイッチングハブなのか配線なのかはわからないが、「100Mbps前提で用意された有線LANなんだ」と納得した。

プロパティを見ると有線LANの回線は100Mbpsだった

 このときはスマホでも計測していたので、その結果もお知らせしよう。

 最初はスマホにアプリが入っていたのでRBB SPEED TEST。ホテル既設のWi-Fiの結果は下り13.3Mbps、上り24.2Mbps。PCの結果と大差はなかった。Googleのスピードテストは下り9.1Mbps、上り14.8Mbpsとやや遅め。スマホのWi-Fiをホテルルーターに変更すると、下り36.3Mbps、上り45.5MbpsとPCに近い値となった。

スマホアプリのRBB SPEED TESTでホテル既設のWi-Fiを計測
スマホでGoogleのスピードテストはやや遅め
Wi-Fiをホテルルーターに切り替え
スマホでホテルルーターの速度を計測

「ホテルの回線事情」を考える

 この2つのホテルにおけるWi-Fi、ホテルルーター、有線LANによるGoogleスピードテストの結果をグラフにしてみた。

 計測結果が複数回あるものは単純平均とした。全ての計測で「有線LAN>ホテルルーター>ホテル既設のWi-Fi」となった。おそらくINTERNET Watch読者の多くが「予想どおり」と思うのではなかろうか。

2つのホテルのホテル既設のWi-Fi、ホテルルーター、有線LANの速度

 とはいえ、これはあくまでも筆者が宿泊した2つの例、しかもピンポイントで測定した結果でしかない。

 これは筆者も思うところがあり、「いくつかホテルに泊まってキッチリとした計測を追加しようか」とも考えた。例えば測定時間を変え、各5回測って上下を除いた3回の平均にする。平日と週末に泊まって計測するなどだ。しかし、これは同じ日に宿泊している客層によって大きく変わる部分と思う。季節や時間によっても異なるだろう。

 また、ホテルの回線事情も様々のはず。例えば、都心と富士五湖周辺、離島ではインフラが異なるだろうし、建設時期やホテルのコンセプトによっても回線速度に差があるだろう。筆者が泊まることのない高級ホテルのWAN回線なら、10Gbpsの光回線、ということもあるかもしれない。

 ………と、考えると、ホテルごと、時間ごとの傾向を詳しく調べていくとキリがなさそうだ。

 そこ今回は、「こういうことが効果的かもしれない」という筆者の体験レポートということで記事にさせていただいた。

「回線事情」は敷設時期によっても違う?

 ちなみに、ホテルのインターネット提供に関わった知人に聞くと、20年前は回線サービスがなく、ゼロから各部屋に有線LANを増設するのは工事が大変なので各フロアに無線LANを優先して設置するケースもあったという。利用者が増えた現在は、有線LANと無線LANを別回線とし、各部屋にアクセスポイントを設置するケースも増えてきたそうだ。これは、フロアごと(廊下など)にアクセスポイントを設置すると遅くなるからだそう。

 なお、「部屋にアクセスポイントがあるのにWi-Fiが遅い」という例は、おそらく有線LANと無線LANが別系統になっていて、無線LANに利用が集中、有線LANはガラガラ、という状況と推定される。アクセスポイントが各部屋にあるのは、利用者にとっては望ましいが、工事期間が長くなったり、トラブル時に室内に入らないと対応できないなど運営側のデメリットもあるようだ。

 現在は、ホテルにWi-Fi 6を推奨する導入業者もあるようで、自宅のインターネット回線がISDN、ADSL、1Gbps光、2Gbps光、10Gbps光、無線LANがIEEE 802.11b、11n(Wi-Fi 4)、11ac(Wi-Fi 5)、11ax(Wi-Fi 6)と高速化したように、ホテルのインターネット環境もジワジワと進化していきそうだ。

インターネットを速くするトラベル3点セット

 さて、ここからは、筆者が使用している機材について説明しよう。インターネットのためのトラベル3点セットはホテルルーター、USB有線LANアダプター、LANケーブルだ。

筆者のインターネットのためのトラベル3点セット。わかりにくいかもしれないが、左端がルーターだ。

 カバンに入れて持ち運ぶので軽量・コンパクトが望ましい。

 世の中は無線LANはWi-Fi 6、有線LANは2.5GbEが話題だが、現段階ではホテルの回線はそもそも高速な例は少ないので、速度面はそれほど重要ではない。

 ホテルルーターはWi-Fi 4(802.11n)、有線LANアダプターはギガビット(1GbE)で充分だろう。LANケーブルは現在市場で売られているもの(CAT5e以上と思われる)ならどれでもOK。強いて言えば細くて短くて、カバンの中でRJ45の爪が折れにくそうなものが良いだろう。

電源プラグ一体型のホテルルーター「ちびファイ3(MZK-DP150N)」

 筆者が利用しているホテルルーターはプラネックスの「ちびファイ3(MZK-DP150N)」。特徴の1つはその形状、収納式電源プラグ一体型なのでこれ1つで完結する。加えて横幅が小さいのがポイントで隣のコンセントをふさがない配慮がされている。

 ホテルの机のコンセントは家庭の壁にあるコンセントと向きが異なっている。家庭では、隣のコンセントが上下に並ぶ場合が多いが、ホテルでは左右方向に並んでいることも多い。幅の大きなACアダプターやルーターは隣のコンセントをふさいでしまうが、「ちびファイ3」は隣のコンセントをふさがないのも特徴だ。

 ルーターの対応規格はIEEE 802.11nまでで、周波数も2.4GHz帯のみだが、「ホテル用」と考えると、今のところ、スペックはこの程度で足りている。「持ち運びやすさ」とのトレードオフを考えると、これぐらいがいいだろう。

横幅が小さい「ちびファイ3」は隣のコンセントをふさがない
ホテルの机の壁側のコンセントでも横のコンセントをふさがない
ホテルのコンセントの配置は左右で、家庭と異なっている
幅のあるものは隣のコンセントをふさいでしまう

 使い方はコンセントに挿してLANケーブルをつなぐだけ。

 初回は「ちびファイ3」の本体側面に記載されたSSIDとパスワードで各端末を接続する。設定を変更することも可能で、例えば「ちびファイ3」のSSIDとパスワードを自宅と同じにしておけば、PCやスマホを新調しても再設定不要でホテルルーターとして使用できる。筆者はPC、スマホ、タブレット各1台なので初期値で使用しているが、持ち込む端末が多い人や毎年スマホやPCを買い替える人はSSIDを変更しておくと楽だろう。

ちびファイ3の設定画面
SSIDとパスワードは変更可能。自宅と同じにしておけば新規デバイスの設定はずっと不要

 設定で親側(WAN側)の回線を有線LANか無線LANか選択ができる。

 本来の使い方は空いていて速い有線LANをWi-Fiに変換して使うものだが、Wi-Fiしかないホテルでは、無線LANに接続して中継機のように使うことができる。元々遅いホテル既設のWi-Fiを中継しても速くなることはないが、たくさんの端末を再設定したりとか、電波が強くなるというメリットはある。

有線LANと無線LANが選択できる

 例えばアクセスポイントから離れた部屋の場合、部屋の入口付近のコンセントに「ちびファイ3」を中継機として設置、ホテル既設のWi-Fi電波を中継する形にすれば、運が良ければ速くなるかもしれない。コンセントに直接挿せる形状は、この使い方ではUSB給電式より便利に感じられるだろう。

USB有線LANアダプター「USB-LAN2500R」

 筆者が使用しているUSB有線LANアダプターは「USB-LAN2500R」。

 たまたまこれもプラネックスの製品だ。レビュー記事を見ると分かるが、2.5Gbpsに対応したLANアダプターとしては国内ブランドで最初に発売されたもの。

 自宅では2.5Gbpsの速さを堪能できるが、ホテルでは宝の持ち腐れ。前述した三島のホテルのように回線が100Mbpsでは完全にオーバースペックだ。筆者はホテル用に購入したわけではなく、2.5Gbpsが目的で購入したものをホテル用に使用しているが、ホテル専用で購入するなら1Gbpsで充分だろう。

 「USB-LAN2500R」の気に入っている点は細いこと。幅24mm、高さ16mmは1Gbps製品を含めてもかなり細めでカバンに入れてもかさばらない。自宅の2.5GbE環境では通信速度は申し分ない。これから購入する人は3000円台で買える価格も魅力だと思う。

 欠点は発熱だ。発熱はマルチギガビットLAN製品全般の問題で、この製品も2.5Gbpsでiperfなどのベンチマークを実行すると「熱い」は避けられない。外気温による影響もあるし、感じ方の個人差もあると思うが、筆者はフル稼働状態の「USB-LAN2500R」を握ると、「熱ち~」となるがギリギリ握り続けられる熱さだ。

 2.5GbEと高速な反面、ボディが細く小さいことで、放熱がしにくいのかもしれない。低速なら発熱も小さいし、ボディが大きければその分放熱もしやすいはずだ。ただ、熱くはなるが現在はサーマルスロットリングで1Gbpsにリンクダウンすることはない。

 「熱い」では曖昧なので、熱さを計測してみた。デバイスのプロパティにある詳細設定タブで「速度とデュプレックス」の設定を100Mbps、1Gbps、2.5Gbpsと変更しiperf3を実行した。通信先は2.5Gbps対応のデスクトップPCで、これは2.5GbEスイッチングハブを経由してある。

 30分ほど経った時点の温度は37.1℃、42.3℃、48.5℃となった。曖昧な表現では「暖かい」「かなり暖かい」「熱い」あるいは「ほんのり暖かい」「やや熱い」「熱い」だろうか。

100Mbpsに設定
100Mbpsでは37.1℃。下段は室温を同時計測。エアコンを入れず計り始め後悔した
1Gbpsに設定
1Gbpsでは42.3℃
2.5Gbpsに設定
2.5Gbpsでは48.5℃

ホテルルーターと有線LANを使い分けたい

 ホテルの有線LANポートは1つしかないはず。よってホテルルーターと有線LANアダプターは併用できない。

 理想としては「PCは有線LAN、タブレットやスマホはホテルルーター」としたいが、それにはスイッチングハブが必要だ。スイッチングハブは高いものではないので「4点セット」にできないことはないが、少々大袈裟な印象だ。

 筆者のようにPCで作業しながらタブレットで動画再生をするならホテルルーターが良いだろう。ホテルに戻って重要なオンライン会議があるならPCを有線LAN接続するのが確実だ。あるいは推しのアーティストの有料オンラインライブを見るときも有線LANならストリーミングが途切れる心配がない。

 コロナは終息ではないが一段落。今後は旅行、出張などでホテルに宿泊する機会が増えそうな人は参考にしていただきたい。

Realtekの最新ドライバーに注意

 ここからは余談だ。INTERNET Watch読者には2.5Gbps対応のUSB有線LANアダプターをお持ちの方がいるだろう。メーカーに関係なく、多くの製品はRealtekのRTL8156ファミリーのチップが採用されていると思う。多くの読者が関係しそうな共通する問題なのでお伝えしておきたい。

 今回、温度測定の際にトラブルが発生した。Realtekのウェブサイトから最新のドライバーをダウンロードしてインストール。デフォルトのままiperf3を実行すると1.3Gbps程度、半分の速度しかでない……なぜ?LANの接続を見直しても問題なし。システムの復元でインストール前に戻すと2.37Gbpsに復活。最新のドライバーの影響らしい。書くと短いがかなり苦戦して解決策を見つけた。

 灯台下暗し。答えは「USB-LAN2500R」のドライバー配布ページにあった。

「USB-LAN2500R」のドライバー配布ページに解決策が書かれていた

 今回のドライバーから「Miscellaneous Transfer Settings」という設定が追加され、初期値「無効」のまま使用するとアップロード速度が低速になるとのこと。設定を変更すると速度は向上した(元に戻った)。

「Miscellaneous Transfer Settings」の設定を有効にしよう。ちなみにMiscellaneousは種々雑多、さまざまの意

 ドライバーは、メーカーが検証してから配布するよりチップベンダーからダウンロードした方が早く入手できる。ついついチップベンダーからダウンロードしがちだが、国内ベンダーのサイトもチェックした方がよいケースもありそうだ。

 ちなみにRealtekのドライバーは2年ほど前にトラブルが多発した。このときは多くのユーザーが同様なトラブルに遭っていて「1Gbpsに落ちる」などの症状が報告された。次のドライバーで解決し、ここ最近は大きなトラブルがなかったが、今回のドライバーは設定に少し落とし穴があった。同等製品を使用されている方は設定に注意したい。