トピック

「地方移住に向いている人」はこんな人! 移住したITエンジニアと移住・就職相談員が語るポイントは?

「満足度8割」からみた、宮崎県の移住事情

地方でITベンチャーを起業して感じたこととは? 東京出身で大手IT企業での就業経験もある大塚真言氏(合同会社ノマドリ社長兼ITエンジニア)が宮崎県に移住して起業した経験を語った

 地方への移住を考えてはいるものの、仕事や生活環境はどうなんだろう? 果たして移住先でうまくやっていけるのか? 実際のところを知りたいのだけれど、情報収集や仕事探しのやり方が分からない――そんな人は自治体などが主催する移住・転職をテーマにしたイベントに参加してみてはいかがだろうか。

 宮崎県は、首都圏在住の宮崎県出身者や同県に興味のあるICTエンジニアのためのコミュニティ「ひなターンみやざき」を展開しており、就職相談窓口の設置や交流会イベントの開催など、宮崎県への移住・転職について積極的な支援を行っている。

 8月26日に東京都内で開催されたイベント「ひなた照らすICTプロジェクト vol.4 トーク&交流会」もその一環だ。4回目となる今回のイベントでは、宮崎ひなた暮らしUIJターンセンター東京支部にて移住・就職相談員を務める勝又千加子氏による「移住推進トーク」と、宮崎県に移住したのち現地でITベンチャーの合同会社ノマドリを設立した大塚真言氏による「先輩エンジニアトーク」が行われた。よく語られる地方移住の「魅力」だけではなく、誰しも気になる地方移住の「不満点」や「懸念点」などにも言及された同イベントの模様を、お二人への追加取材も含めてレポートする。

「こういう暮らしをしたい」という目的がポイント8割近い「満足」の鍵は気候や環境、働き方など……

 「移住推進トーク」では、宮崎ひなた暮らしUIJターンセンター東京支部の移住・就職相談員の勝又千加子氏が登壇。勝又氏は冒頭で、宮崎について「新鮮な食材が手に入る」「県民性はのんびり、おっとりしている」といった特徴を挙げつつ、移住した人たちの多くから「現地でいい人達に出会うことができた」という声が寄せられていると語った。

宮崎ひなた暮らしUIJターンセンター東京支部の移住・就職相談員、勝又千加子氏による「移住推進トーク」

 勝又氏は、「移住」は単なる「引越」とは異なり、「生活スタイルそのものを変える行為」であり、「目的ではなく手段である」と説明する。そのため、「移住したらこういう暮らしがしたい!」という明確な目的があるほうが、満足度が高いという。

 宮崎県への移住者は、2020年度は1326人(755世帯)、2021年度は1617人(884世帯)、2022年度は1806人(994世帯)と近年増えており、2022年度は統計を取り始めてから人数・世帯数とも最多を記録した。移住者の年代については、2022年度では20代が全体の中で31.4%(312世帯)、30代が29.6%(294世帯)と若い世代が多かった。また、移住先の市町村は宮崎市(368世帯)が最も多く、次いで都城市(232世帯)、3位が日南市(58世帯)だった。

 2021年10月~11月に移住者766人にアンケート調査をした結果、回答を得た150人のうち、移住に「非常に満足している」としたのは48件(32.0%)、「満足している」が70件(46.7%)と、合計78.7%の人が満足していることが分かった。その理由としては、「自然や気候が気に入っている」が93件、「住まいの環境(家賃など)」が61件、「仕事の内容や働き方」が44件だった。

 一方、移住について「不満である」は24件(16.0%)、「非常に不満である」が7件(4.7%)。その理由としては、「仕事の内容・収入」が20件、「交通の便」が15件、「医療・福祉環境が不十分」が10件、「買い物・娯楽施設が不足」が10件だった。

移住満足度

非常に満足している48件(32.0%)
満足している70件(46.7%)
不満である24件(16.0%)
非常に不満である7件(4.7%)
無回答1件(0.6%)

「非常に満足している」「満足している」を選択した理由(3個まで選択可)の上位3位抜粋

自然や気候が気に入っている93件
住まいの環境(家賃など)に満足している61件
仕事の内容や働き方に満足している44件

「不満である」「非常に不満である」を選択した理由(3個まで選択可)の上位3位抜粋

仕事の内容・収入に不満がある20件
交通の便に不満がある15件
医療・福祉環境が不十分である10件
買い物・娯楽施設が不足している10件

 収入については全国の年間平均が489万円、東京都が585万円に対して、宮崎県は375万円と低い水準にある。マネー事情について東京都と宮崎市で比べると、食料費や住居費、教育費などの支出は宮崎市のほうが低いものの、交通・通信費は宮崎市のほうが多くかかり、「収入の差」と比べて「支出の差」が大きくないため、これが課題の1つとなっている。

(「移住推進トーク」より)※出典:厚生労働省 令和3年度賃金構造基本統計調査

 なお、宮崎県では「宮崎ひなた移住倶楽部」という登録無料の移住支援の会員制度があり、特典として、移住する際の引越料金の割引やレンタカー割引、ローン金利優遇などさまざまな優待サービスを受けられる。

 また、2019年度からは「宮崎県移住支援金制度」がスタートしており、世帯には100万円、単身者には最大60万円の支援がある。さらに2023年度には制度が拡充し、子育て世帯には子ども1人あたり最大100万円が加算される(※支給額については市町村で異なる)。

 県内企業への就業については宮崎県が運営するマッチングサイト「ふるさと宮崎人材バンク」に移住支援金対象の案件として掲載されている企業に就職した場合に支援を受けることが可能。一方、テレワークについては、自己の意思により住民票を宮崎県へ異動し、移住元での勤務先の業務を引き続き行っている場合に支援を受けられる。

 勝又氏は、「いきなり移住するのも大変だと思うので、テレワークが可能な方は、まずワーケーションで宮崎に滞在してもらうのがいいと思います。県でもワーケーション施策に力を入れています」と語った。

重要なのは「移住先を知っておくこと」宮崎なら「あたたか」「サーフィン」「車」「台風」「虫」?

 宮崎県では、移住・UIJターンに関する相談窓口・情報発信・相談拠点として「宮崎ひなた暮らしUIJターンセンター」を宮崎・東京・大阪・福岡の4カ所に開設している。勝又氏が所属する東京支部もその1つで、東京・有楽町の「ふるさと回帰支援センター」内に設置されている。同センターでは移住を検討している人に現地情報の提供や就職の相談などを行っているほか、移住に関するイベントへの出展なども行っている。

 現在、相談対応は基本的に事前予約制になっているものの、ふるさと回帰支援センター内には宮崎県のほかにも多くの都道府県の移住相談窓口が開設されており、予約無しで訪れる人にも可能な限り対応している。

宮崎県の移住・UIJターンに関する情報は「あったか宮崎ひなた暮らし」のサイトに集約されている。各地の「宮崎ひなた暮らしUIJターンセンター」の連絡先も同サイトを参照のこと。移住支援金制度やワーケーションに関する情報もある

 同センターにはどのような人が訪れて、どのような相談をしに来るのか、あらためて勝又氏に聞いてみた。

 「東京支部に訪れる方は20代~30代の若い方が多いですね。宮崎県への移住にあたって、現地の住みやすさや、どのような就職先があるのかといったさまざまなことについて相談を受けます。中には移住先が決まっていない方もいらっしゃいますので、その方に合わせて必要な情報を提供しています。」(勝又氏)

 相談に来る人の出身地の割合は、宮崎県外の出身者が7割ほどを占めるという。そのような人が移住先として宮崎に関心を持ったきっかけは何だったのだろうか?

 「配偶者が宮崎県出身や、親の出身地が宮崎県という方もいます。一方で、宮崎県に全く縁の無い方が興味を持つ理由としては『暖かそう』『のんびりできそう』『サーフィンが好きなので海の近くがいい』とか、そういう声がありますね。人によってこだわるポイントは本当にさまざまで、中には“水”にとてもこだわりのある方が相談に来たことがあり、そのときは湧水池が多く水が美味しいことで有名な小林市の情報を提供しました。」(勝又氏)

 一方で、そのように移住に興味を持った人が不安を感じるのは、どのようなことだろうか?

 「仕事があるかどうか、または収入が下がって暮らしていけるかどうかなどの不安を口にする方が多く、宮崎県が行っている移住支援金の制度の対象になるかどうかを気にする方もいます。収入面以外では、地元に受け入れられるかを心配する方もいますね。」(勝又氏)

 一口に宮崎県とは言っても、都市部に住むのと人口が少ない地域に住むのとでは事情が異なるが、勝又氏は移住先での人間関係について現実的なアドバイスも行っている。

 「他人とあまり関わらずに“ポツンと一軒家”みたいなところに住みたいという方もいるのですが、『田舎では地元のコミュニティと関わらずに住むのは難しいですよ』とアドバイスしています。移住者を受け入れる側も相手の姿勢によって態度は変わると思うので、移住する側も地元に馴染む努力と、文化の違いを理解して歩み寄る姿勢が必要だと思いますし、それを苦にしない人であればどこへ移住しても楽しめると思います。」(勝又氏)

 このほかに宮崎県へ移住するうえで留意しておくことべきポイントとして、勝又氏は「車がないと不便」「台風が来ることが多い」「都会と違って虫が多い」といったことを挙げた。ほかにも宮崎県への移住について何か気になることがあれば、UIJターンセンターへ気軽に相談してほしいと勝又氏は語る。

 「移住を検討中の方だけでなく、5年先とか10年先に向けての情報収集に活用したいただくことも可能ですし、宮崎県に興味があるというだけでも良いので、ぜひUIJターンセンターを“宮崎県を感じられる場所”として、構えずに気楽に訪れていただきたいと思います。」(勝又氏)

移住後に自ら「IT勉強会」を主催して仲間づくりそこで浮き彫りになった“地域課題”とは

 「先輩エンジニアトーク」で登壇した合同会社ノマドリ社長兼ITエンジニアの大塚真言氏は冒頭、「今日は宮崎に移り住んだことで、やりたかったことを見つけたという話をしたいと思います。たまたま宮崎に移り住んで、やりたかったことをするための手段が起業だったということです」と語った。

「先輩エンジニアトーク」を行った合同会社ノマドリ社長兼ITエンジニアの大塚真言氏

 大塚氏は東京・日野市の出身で、2012年に大学院から大手IT企業に新卒で就職し、システムエンジニアとして基幹系システムを担当していたが、大手起業では1人がシステムを見られる範囲が限られていることに物足りなさを感じて3年目で転職を決意。ITベンチャーの株式会社サーチフィールドへ転職し、地域の法人や行政との共同クラウドファンディングサービス「FAAVO」のウェブエンジニアとして設計・開発や保守を担当した。

 FAAVOは地域に根ざした事業を展開しており、代表者が宮崎出身者ということもあって宮崎に支社を作ることになり、その立ち上げメンバーとして大塚氏が宮崎へ行くことになった。会社からは当初、「1年間だけ“お試し”で移り住み、支社が軌道に乗ったら帰ってきていい」と言われたが、悩んだ末に移住を決めた。決断した理由は、学生のときにバイク旅行をした中でいろいろな地域の人と出会ったことや、地域課題解決に興味があったこと、そして当時はテレワークが普及しておらず「移住するなら転職」が一般的だったが、そのような中で転職せずに移住できることに魅力を感じ、それが決め手となった。

 宮崎へ移住したのは2017年。「まずは移住し、細かいことはあとで考えよう」と思っていた大塚氏は、移住後に趣味のランニングやサーフィンなどに目覚めたほか、もともとキャンプも好きだったため、住んでいる場所が自然に近いことに良さを感じた。

 しかし、大塚氏はその1年後、もともと好きだったアウトドア関連の事業を立ち上げるためにサーチフィールドを退職することになる。当時、ITエンジニアとしての実力も付いてきたので、独立しても稼げる見通しがあったことに加えて、2018年当時はITエンジニアが売り手市場だったことも後押しした。

 退職後はしばらくフリーランスのITエンジニアとして活動する傍ら、アウトドア事業の信用を高めるために法人化し、合同会社ノマドリを設立した。ただし営業やマーケティングのスキルが無かったこともあり、アウトドア事業は次第に縮小し、ITエンジニアの仕事に一本化していった。もともとはフリーランスの“法人成り”だったために社員の雇用は考えていなかったものの、ある活動がきっかけで社員を雇用する方針に切り替え、2020年に1人目の社員を迎えた。

 実は大塚氏は、移住直後からエンジニア向けのIT勉強会を頻繁に開催していた。自分で一からコミュニティを立ち上げたのは、宮崎県内の既存コミュニティの活動頻度が少なかったことと、ウェブ全般を網羅しているコミュニティが見当たらなかったことが理由だという。最初は仲間作りが目的で始めたコミュニティだったが、次第に宮崎で知り合いが増えていくにつれて、エンジニアに関わるさまざまな地域課題が浮き彫りになっていったという。

(「先輩エンジニアトーク」より)

 例えば宮崎では、入社後に運用保守やカスタマーサポート職になることが多く、エンジニア職に就くことができなかったり、エンジニア職になれたとしても市場価値の低いレガシー技術で開発したりする場合もあるという。このような課題は事業領域や企業の体力などさまざまな理由で仕方のない面もあるが、大塚氏はこれを改善したいと考えるようになり、そのためにもITエンジニアが成長できる環境を作ろうと思ったという。

 そこで大塚氏自身の会社でエンジニアを採用し、そこでエンジニアの育成を行うことにした。ノマドリでは未経験のエンジニアも採用するとともに、東京の企業が使うようなモダンな技術での開発にも積極的に取り組んでいる。さらに、週に1日は“自己研鑽日”を設けて、自分の好きな技術を勉強することができる。このような活動を通して、エンジニアが成長できる仕組みを整えているのが同社の特徴だ。

(「先輩エンジニアトーク」より)

 自らIT勉強会を主催し、その中でエンジニアになることを目指している人や、市場価値の高い最新技術を使って働きたいと思っている人などの声を聞いて、自分のやりたいことを見つけたという大塚氏。地方への移住でうまくいく秘訣として「移住者は移住後、地域の方から自然に声をかけてもらえると思わずに、移住者自身が地元の方に声をかけて、地域に入り込んでいくことが大事です」と語る。

 大塚氏が主催するIT勉強会に参加するエンジニアは、会社員の場合は東京に本社のある企業に勤める人が多く、フリーランスの場合は首都圏の仕事をフルリモートで請けている人が多いという。また、宮崎県内の企業のITワーカーについては、ウェブ制作系の仕事が多い印象で、主に東京の企業のディレクターから依頼されたタスクを実施する場合が多いという。

 大塚氏は地方に移住する際の注意点として、宮崎の企業から仕事を請けようとすると、東京など大都市にいるのに比べて適正な単価の感覚が合わない可能性があることを挙げており、ITエンジニアが移住する場合は東京の企業に勤めながら地方に住んでフルリモートで働く“テレワーク移住”も提案している。テレワーク移住ならば、給与水準は大都市レベルを維持できるからだ。

 「テレワーク移住では、仕事上で地域との接点が生まれないというデメリットもあるかもしれませんが、自ら地域との接点を作れないような人はテレワーク移住には向かないかなと思います。」(大塚氏)

地方での起業は人材採用の苦労もあるが競合企業が少なくスモールビジネスには最適

 大塚氏が講演で語った移住の経緯については以上の通りだが、東京出身の大塚氏が宮崎に移住して、驚いたことや戸惑ったことなどはあったのだろうか? 大塚氏に質問したところ、以下のように語った。

 「冬が意外と寒いのには驚きました。特に朝晩は冷え込みますね。春と秋がなくて夏から急に冬になる感じで、10月までは半袖短パンなのに11月から長袖長ズボンになります。また、場所について話すときに『江平』『吉村』『瀬頭』など、駅名でなく地名で話すことにも戸惑いました。東京では駅名を覚えれば話についていけるけど、地方では地名を覚えないと話についていけません。

 外食が高いのも意外でしたね。東京は競争が激しいので、宮崎に比べると外食は安いと思います。あとは車がないと、やはり不便です。東京にいたときは徒歩5~10分は遠いと思わなかったけど、宮崎に来てからは徒歩5分が遠いと感じるようになり、近くのコンビニに行くときも車を使うようになりました。ほかには、匿名性がほとんどないことにも驚きました。コーヒーショップの店員に話したことを別の友人が知っているなんてこともあって、噂はすぐ回ります。休日に街中を歩いていて知り合いに会いたくないというような人は、地方移住には向いていないかもしれません。」(大塚氏)

 もちろん、良かったと感じることも多いという。

 「サーフィンスポットまで近く、車で30分くらいしかかからないのは良かったです。私の場合、特に地元の方から差別されるようなこともなく、問題なく受け入れてもらえたと思います。また、自分が好きなことを小さく始める人が周りに多くて、仲間と思えるような人たちがいるのも良かったと思います。小さくてもいいから新しいチャレンジができる人は、地方移住に向いていると思います。

 いい意味で時間の流れがゆっくりしていて、毎日夜までがっつり仕事するようなマインドの人が少ないので、プライベートが充実するのも魅力です。地元の人だけでなく、同じ価値観の移住者も必ずどこかにいると思うので、そのような人を見つけるのも大事ですね。」(大塚氏)

(「先輩エンジニアトーク」より)

 大塚氏の場合、移住したうえで、さらに「起業」という新たなチャレンジも行ったわけだが、地方での起業は東京などの大都市での起業と比べて、どのような違いがあるのだろうか?

 「メリットは、東京と比べて競合企業が少ない点です。もし自分が東京に住んでいたら起業という選択はなかったと思いますし、競合が少ないからこそ自分らしさを出しながら会社経営できていると思います。

 一方、デメリットとしては、ITエンジニアの人材がほとんどいないので、採用にはかなり苦労することが挙げられます。また、現在のところ基本的には東京を中心に営業活動を行っていますが、物理的に離れているので、どうしても案件受注の確度は下がります。同業経営者同士のつながりがなかなかできないのもデメリットですね。」(大塚氏)

 では、総合的に考えて、地方での起業はお勧めなのだろうか。大塚氏によると、起業の目的によって変わってくるという。

 「スタートアップとして最終的に上場やバイアウトを目指す場合は、宮崎では人材の確保やコネづくりが難しいのでお勧めしません。ただし、小さく自分のこだわりをもったプロダクトや組織を作っていきたいというスモールなビジネスの場合は、地方は合っていると思います。また、地方は行政との距離も近いので、仲良くなれば補助金や助成金、提携先企業を紹介してくれたりもします。」(大塚氏)

 最後に大塚氏に、これから宮崎県へどのような人材に来てほしいか聞いてみた。

 「要件定義や設計など、システム開発の上流工程や新規事業開発ができるIT人材に来てほしいですね! あとはマネジメントがきちんとできる人も大歓迎です!」(大塚氏)

 なお、大塚氏が主催するIT勉強会「Webナイト宮崎」の次回開催は、10月13日19時からの予定。希望者によるライトニングトークを中心とした勉強会となっており、今回のテーマは「「AI・web3・モダン言語やフレームワークなど、次世代技術を学んでみよう!」。オンラインとオフラインのハイブリッドで行われ、現在、connpassにて参加申し込みを受け付けている。

宮崎に興味のあるICTエンジニア・またその他の方も「ひなターンみやざき」メンバー登録を

 「ひなた照らすICTプロジェクト vol.4 トーク&交流会」では、勝又氏、大塚氏の講演に続いて、参加者を交えたグループトークが行われ、「宮崎県ってどんなところ?」「宮崎県に魅力を感じるポイント」「宮崎県に住むとしたら、懸念であること・心配なこと」といったテーマで活発な情報交換が行われた。

 「ひなターンみやざき」事務局を運営する株式会社宮崎県ソフトウェアセンターの白坂真樹氏は、閉会のあいさつで「宮崎に興味がある人同士で話をしたり、情報共有する機会は、東京では少ないと考え、この場を企画しました。昨年よりも参加者同士の交流に重きを置いており、今後もこのような場を設けていきたいと考えています。身近で宮崎に興味がありそうな人がいたら、ぜひ声を掛けて共にメンバーとなっていただきたいと思います」と語った。

[ひなターンみやざき]
宮崎県内のICT企業の情報を発信するとともに、UIJターン希望者など、宮崎県に関心のあるICTエンジニアが情報交換・交流するためのコミュニティを運営。メンバー登録することで、イベント情報の提供やメルマガ配信が受けられるほか、希望者にはキャリアコンサルタントによる移住・就職相談の個別サポートも提供。