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Windows 10のEOSまで1年弱! 仕事用PCを買い替えたらどれだけ幸せになれるのか?
最近のビジネスPCと、Windows 11非対応のPCを比較してみた
- 提供:
- 株式会社マウスコンピューター
2024年10月29日 06:00
Windows 10のサポート終了は来年の10月!
今年の6月から7月にかけて、INTERNET Watchとマウスコンピューターが共同で「会社で使っているPCはこんなに悲惨だ!!」と題したアンケートを実施した。その結果たるやなかなかのもので、Windows 11にできないような古いPCを使っているという声が思いのほか多かったのだ!
しかしWindows 10のサポート終了は来年の10月14日、もう1年を切っているのだ。そこで今回は、そんな古いPCから最新のPCに交換したらどれだけ仕事が快適になるのか、クラス的に同等のモデルと、価格的に同等のモデルの2台のモデルを使って旧PCと比較してみた。Win10のEOS前のPC買い換え、PC選びの一助になれば幸いだ。
55%以上の人が仕事のPCに不満、Win11非対応PCもまだ広く使われている
まだまだ使われていた「Win11非対応のPC」と、最新PCの性能を徹底チェック
旧世代:Core i5-7200Uの14型ノート
最新PC(その1):Core Ultra 5 125Uの14型ノート
最新PC(その2):Core i3-1215Uの14型ノート
プロセッサーの処理能力は3倍以上向上
総合的なベンチマークテストでは最新PCが旧世代PCより2倍近く優れる
最新PCは3D描画能力も優れる
実際にPCを使ってみて体感でも大きな違いを実感
動作の「キビキビ感」が一段向上
Wi-Fiも高速に、空いている6GHz帯も利用可能
使い勝手を左右する「USB Type-C」搭載、USB-PDにも対応
バッテリーでも長時間動作、もちろん劣化無し
用途や予算にあわせた選択を
55%以上の人が仕事のPCに不満、Win11非対応PCもまだ広く使われている
さて、実に327名の方から回答をいただくことができた先のアンケート。回答いただいた皆さま、ご協力ありがとうございます。
その気になる結果はというと、まず、現在利用している仕事用PCの満足度を、5段階評価で聞いたところ、最も多かったのが「かなり不満」の32%、次いで「不満」の23.7%と、仕事用PCに不満を抱いている方が全体の55%超と、半数を上回る結果に。
仕事用PCで不満に感じている具体的なポイントについては、「メモリが少ない」や「速度が遅い」、「ストレージ容量が少ない」といったPCの仕様への不満が上位を占める結果に。特にメモリや速度については、仕事で必要なアプリを利用する場合のパフォーマンスに直結する部分なので、性能面の不満と置き換えてもいいだろう。PC性能が低ければ仕事の効率は下がるので、不満の上位に来るのも納得だ。
では現在使っている仕事用PCは何年前に入れ替えたものかを聞いてみると、「買ったばかり」が11.3%、「2~3年前」が32.3%と、43%ほどの人が比較的新しいPCを利用していることが分かった。2~3年前というと、ちょうどコロナ禍にあたる時期なので、多くの人がコロナ禍での働き方の変化に合わせて仕事用PCを新調したことがうかがえる。
その一方、6年以上前のPCを利用しているという回答が、合わせて27.4%も寄せられた。今から6年以上前のPCは、そのほとんどがWindows 11を導入できない仕様のPC。それを裏付けるように、仕事用PCで不満に感じているポイントについても、「Windows 11にアップグレードできない」という回答が23.1%で4位となっている。
ご存じのとおり、Windows 10は2025年10月14日にサポートが終了する。それ以降はセキュリティアップデートも提供されなくなって、Windows 10を安全に利用できなくなってしまう。そういった危険なPCを、現在でもおよそ4人に1人が仕事用として使用しているというのは、かなり驚きの結果と言える。
もちろんPCの買い換えるにはコストがかかり、企業にとってなかなか厳しい部分もあるのだろう。しかし、危険なPCを使い続けたことで悪意のあるマルウェアに感染してしまい、万が一情報漏洩が発生してしまえば、企業としての信頼を失うことになり、PC購入コストとは比較にならないほどの大きな損失を被ることになりうる。特に近年は、企業をターゲットとした攻撃が増えていて、Windows 11非対応PCはそういった攻撃者の格好のターゲットとなってくるので、早めにWindows 11対応PCに入れ替える必要があるだろう。
ちなみに、Windows 11の利用状況を聞いたところ、Windows 11を使っているのは33.9%にとどまっていて、7割近くの人がまだWindows 11を使っていないという結果に。
ただ、今後のPC買い換え見込みとしては、年内に買い換えの予定、およびWindows 10のEOSまでを合わせると33.1%の人が買い換えると回答しているので、今後はWindows 11の利用率が高まっていくことが予想される。
まだまだ使われていた「Win11非対応のPC」と、最新PCの性能を徹底チェック
では、古いPCを最新のPCに買い換えると、どれだけ性能がアップするのか?
今回は、上記のアンケートの結果を反映して、比較用の古いPCとして、まだまだ使われていたWindows 11に対応しない時代のPCを用意。対するのはマウスコンピューターの最新PCを2機種用意、ベンチマークテストなどを行なって、どれぐらい仕事が快適になるのか、性能差をチェックしていきたいと思う。
旧世代:Core i5-7200Uの14型ノート
旧世代PCとして用意したのは、インテルの第7世代Coreプロセッサー「Core i5-7200U」を搭載した、2016年登場の14型のビジネス向けノートPC。
Windows 11に対応するインテル製プロセッサーは第8世代Coreプロセッサー以降なので、この旧世代PCは、Windows 11にアップグレードできないPCの中で最も新しい部類の製品となる。加えて、当時の仕事用PCのプロセッサーとして標準的な位置付けであったCore i5搭載モデルを選択している。
メモリーは8GB、内蔵ストレージは256GBのSATA SSDを搭載。こちらも2017年当時の法人向けPCとしては、ほぼ標準的な仕様のPCと言えると思う。
最新PC(その1):Core Ultra 5 125Uの14型ノート
対する最新PCとして用意したのが、マウスコンピューターの「MousePro G4-I5U01BK-C」。プロセッサーはi5を搭載する旧世代PCにそろえる形で、インテルの最新プロセッサー「Core Ultra」シリーズの第1世代モデル「Core Ultra 5 125U」を搭載したモデル。また、メモリーは8GB、内蔵ストレージは256GBのPCIe SSDをそれぞれ搭載している。
この新型の最大の特徴となるのが、AI処理に特化した「NPU」という演算ユニットを内蔵するCore Ultraプロセッサー。ここ数年で仕事でもAIを活用するシーンが増えており、Core Ultraプロセッサー搭載ならAI処理をPC内部で安全かつ高速に処理できるので、これからの仕事用PCに最適と言える。
そして、動画編集などの重い処理も高速に行える優れたパフォーマンスを備えているのと同時に、省電力性に優れる点も大きな特徴だ。そのため、Core Ultraプロセッサー搭載PCは、優れた性能を発揮するのはもちろん、長時間のバッテリー駆動も可能となっている。実際にMousePro G4-I5U01BK-Cでは、動画の連続再生で約8.5時間の駆動が可能となっており、電源を取れない場所でのテレワークも長時間安心して行うことができる。
しかも、重量は969gと1kgを切る軽さ。さらに米国国防総省制定の調達基準「MIL-STD-810H」に準拠する堅牢性試験をパスする優れた堅牢性も備えている。その他、Windows Hello対応顔認証カメラやWi-Fi 6E対応無線LAN、豊富な接続ポートの用意など、仕様的にも仕事用PCとして頼れるスペックを持っている。
ただし問題もあって、Core Ultraプロセッサーは、従来のCoreプロセッサーよりも上位に位置付けられるプロセッサーとなっているため、同じi5と言っても価格はやや高めとなる。MousePro G4-I5U01BK-Cも今回の仕様で17万9850円となっていて、当時の価格で約10万円だった比較用の旧世代PCと比べると、価格的には差が大きくなってしまう。
最新PC(その2):Core i3-1215Uの14型ノート
そこで、今回は比較用として、もう1台、販売価格が10万円前後と、旧世代PCとほぼ同じ価格帯のPCも比較用として用意することにした。
それがマウスコンピューターの「MousePro L5-I3U01BK-B」だ。プロセッサーは第12世代Coreプロセッサー「Core i3-1215U」を採用し、メモリは8GB、内蔵ストレージは128GBのPCIe SSDを搭載。プロセッサーがi3になってしまうものの、販売価格は10万7980円と、比較用旧世代PCと価格帯的には比較対象となる製品と言える。
もちろん、比較的安価なPCとはいえ、基本性能は仕事用PCとして必要十分。プロセッサーはCore i3とはいえ第12世代Coreプロセッサーなので、パフォーマンスは旧世代PCのCore i5-7200Uを圧倒する。また、有線LANも含めた豊富な接続ポートが用意されるし、Wi-Fi 6Eにも対応していて、ネットワーク環境も十分。加えて、バッテリーが交換可なユニット式となっている点も、長期間利用する仕事用PCとして安心できそうだ。
プロセッサーの処理能力は3倍以上向上
では、ベンチマークテストの結果を見ていきたい。まずはじめに、PCの性能を直接左右する、プロセッサーのパフォーマンスからチェック。
利用したベンチマークソフトは「CINEBENCH R23」で、プロセッサーの純粋な処理能力を計測できる。現在のプロセッサーはCPUコアを複数内蔵していて、マルチコアで並列処理を行って性能を高めているが、このテストではマルチコア処理時の性能と、CPUコア1個のみで処理を行った場合の性能のそれぞれを計測することができる。
結果を見ると一目瞭然で、マルチコア処理能力に関しては、旧世代PCと比較してCore i3-1215U搭載のMousePro L5-I3U01BK-Bで約2.7倍、Core Ultra 5 125U搭載のMousePro G4-I5U01BK-Cでは約3.4倍と、圧倒的なスコアを得ることができた。
プロセッサーは世代が新しくなるほど処理能力が向上するので、この結果は当然ではあるものの、旧世代PCのCore i5-7200Uよりも位置付け的には下位となるCore i3-1215Uですらパフォーマンスが圧倒しているのは、大きなポイントと言える。これなら、コスト優先でやや下位のプロセッサーを搭載するPCを選択したとしても、旧PCからの買い換えで、日々PCを使う場面での快適度が大きく高まることが予想できそうだ。
総合的なベンチマークテストでは最新PCが旧世代PCより2倍近く優れる
続いて、PCの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 10」で計測する。先ほどのCINEBENCH R23とは違って、広く利用されているアプリを想定した総合的な性能を計測するベンチマークテストとなっていて、単純なマシンスペックというワケではなく、実際にPCを利用している状況での快適度を見ることができるテストと言える。
そのPCMark 10の総合スコアを見てみると、旧世代PCでは2822だったのに対し、Core i3-1215U搭載のMousePro L5-I3U01BK-Bが4560、Core Ultra 5 125U搭載のMousePro G4-I5U01BK-Cが5384と、CINEBENCH R23ほどの差にはならなかったものの、どちらも旧世代PCを上回る結果となった。
PCの性能を決める大きな要素は、プロセッサーの処理能力によるところが多い。しかし実際にPCを利用する場面では、プロセッサーに加え、メモリーや内蔵ストレージなどの性能にも影響を受ける。そして、このPCMark 10においても、プロセッサーだけでなくメモリーや内蔵ストレージの性能によってスコアが変化する。先ほどのCINEBENCH R23の結果と比べてスコア差が小さくなっているのは、そういった理由も考えられる。
とはいえ、実際にPCを使った場面での快適度としては、このスコア差以上の違いが体感できる。当然快適度が高まるということは仕事の効率も高まるので、最新PCに買い換えることで作業効率を大きく高められるはずだ。
PCMark 10のより詳細な結果も見ていきたい。アプリの起動やWebブラウジング、Web会議などの日常的なパフォーマンスを示す「Essentials」、Excelなどのスプレッドシートの編集やWardなどのテキスト編集のパフォーマンスを示す「Productivity」、そして写真や動画の編集などデジタルコンテンツを扱うパフォーマンスを示す「Digital Content Creation」の3つの結果を見てみると、こちらもMousePro L5-I3U01BK-BやMousePro G4-I5U01BK-Cが圧倒してることが見て取れる。
また、Essentialsに関しては、新モデルであるMousePro L5-I3U01BK-BとMousePro G4-I5U01BK-Cとの間で大きな差がなかったが、ProductivityやDigital Content Creationでは、MousePro G4-I5U01BK-Cのほうがより優れた結果となっている。これはプロセッサーの性能差によるもので、Core Ultra 5 125Uの優れた性能を示す結果と言える。
次に、PCMark 10のApplicationsテストの結果をチェックしたい。こちらは、仕事でもよく使われるWord、Excel、PowerPoint、Edgeを利用した実際の作業を再現して行われるテストとなっていて、より実際の仕事に即した結果が得られるテストと言える。
結果を見てみると、さきほどのPCMark 10の結果同様に、MousePro L5-I3U01BK-BやMousePro G4-I5U01BK-Cが旧世代PCを圧倒している。総合スコアだけでなく、Word、Excel、PowerPoint、Edge個別の結果も同様の傾向となっている。
この結果から、仮に価格を抑えたモデルであっても、最新PCに買い換えることで、通常の事務作業はもちろんのこと、仕事に関わるほとんどの作業が快適になり、作業効率を大きく高められることが予想される。
最新PCは3D描画能力も優れる
最後に、3D描画能力をチェックしたい。3D描画能力のチェックには「3DMark」を利用。これは基本的にはゲームを想定した3D描画能力を計測するベンチマークソフトとなっている。
仕事用のPCに3D描画能力は関係ないのでは、と思う人も多いかもしれないが、実際には仕事で利用するアプリの多くが、3D描画機能を利用した各種処理の高速化を行っている。つまり、仕事用のPCでも3D描画能力が優れるほど快適に利用できるのだ。
今回は、DirectX 11ベースのテスト「Fire Strike」と、DirectX 12ベースのテスト「Night Raid」の2種類をテスト。
その結果を見ると、旧世代PCと比べてMousePro L5-I3U01BK-Bでは2倍以上、MousePro G4-I5U01BK-Cでは3倍以上というスコアを得ることができた。
これは、各プロセッサーに内蔵される描画機能に大きな性能差があるため。MousePro L5-I3U01BK-B搭載のCore i3-1215Uが内蔵する描画機能も十分高性能ではあるが、MousePro G4-I5U01BK-C搭載のCore Ultra 5 125Uが内蔵する描画機能は、より大きく性能が高められたことで、それが大きなスコア差となって表れた。もちろん、これだけの3D描画能力があれば、仕事で利用するアプリの高速化処理も、より有効に働くことになるので、この点でも最新PCは快適に利用できると言えるだろう。
実際にPCを使ってみて体感でも大きな違いを実感
ここまで、各種ベンチマークテストの結果を見てきたが、ここからは筆者がそれぞれのPCを実際に使ってみた印象を紹介したい。
動作の「キビキビ感」が一段向上
まず旧世代PCについて、電源を入れてWindows 10のデスクトップが表示されるまでは、思ったほど時間がかからない印象だった。しかし、デスクトップが表示されてから、スタートアップ起動する各種アプリがすべて起動するまでにはかなりの時間を要する印象。同時に、作業に利用するアプリの起動や、動画や写真などのやや容量の大きなファイルのコピーにも、結構待たされるという印象を受けた。
この旧世代PCは、内蔵ストレージとしてSATA SSDを搭載している。先のアンケートでは、まだHDD搭載PCを使ってるという声も結構あったのだが、そういった悲惨な環境のPCに比べれば、まだ快適なはず。しかし、実際に使ってみると、いろいろな場面で動作が固まったように感じたり、待たされる場面が多く、仕事に快適に使えるとはほとんど感じられなかった。
対して、MousePro L5-I3U01BK-BやMousePro G4-I5U01BK-Cは、どちらもとてもキビキビと動作して、非常に快適に利用することができた。ベンチマークテストでは、両者の間にそこそこ大きなスコア差が見られたが、ExcelやWordを利用したり、Zoomを利用したWeb会議なども試してみた限りでは、スコア差ほどの大きな違いは感じられなかった。より高負荷な作業では違いを体感できる可能性はあるものの、一般的な仕事で利用する場面では、それほど大きな違いを感じることはなさそうな印象だった。
同時に、旧世代PCで感じられたストレスは、全くと言っていいほど感じられず。これは、快適に仕事をこなせるという意味でも、非常に大きなポイントと言えるだろう。
Wi-Fiも高速に、空いている6GHz帯も利用可能
性能面以外にも、違いを感じる点がいくつかある。
その1つがWi-Fiだ。旧世代PCに搭載のWi-Fiの規格はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)。2.4GHz帯域と5GHz帯域が利用でき、通信速度は5GHz帯域利用時で最大867Mbpsと、条件さえよければ必要十分な速度を発揮できるはず。ただし、デスクトップPCと有線LANが多かった当時とは違って、現在はほとんどの社員がノートPCを使い、Wi-Fiの利用状況も混雑しがち。本来の速度は発揮しづらくなっている。
それに対してMousePro L5-I3U01BK-BとMousePro G4-I5U01BK-Cは、6GHz帯域に対応するWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)に対応する。ルーターやアクセスポイントがWi-Fi 6E以上に対応している必要はあるものの、すでにWi-Fi 7も登場し、今後6GHzが使える環境が増えていくことは必至。まだそれほど混雑していない6GHz帯域を利用でき、さらに最高速度が2.4Gbpsと非常に高速なので、仕事で大容量データをやりとりするようなシーンでも、快適度が高まるはず。
使い勝手を左右する「USB Type-C」搭載、USB-PDにも対応
また、USB Type-Cの存在も大きいと思う。最新PCではほぼ標準的に搭載されているUSB Type-Cも、6~7年前のPCとなると搭載していないモデルも多く、今回の旧世代PCでも搭載していなかった。
それに対しMousePro L5-I3U01BK-BとMousePro G4-I5U01BK-Cは、USB Type-Cを当然搭載。しかも、双方とも映像出力のDisplayPort ALT Mode、および電力を供給できるUSB Power Delivery(USB PD)に対応している。これによって、PC側への電力供給や外部ディスプレイへの接続をUSB Type-Cケーブル1本で実現可能に。旧世代PCのように、専用のACアダプタやHDMIケーブルを用意する必要がなく、会社でも自宅でも仕事をするハイブリッドワークでも利便性が大きく向上する。
バッテリーでも長時間動作、もちろん劣化無し
バッテリーの駆動時間も見逃せませない。特に古くなったノートPCは、バッテリーが劣化していて、発売当時のスペックには遠く及ばないことも多い。実際に、今回用意した旧世代PCも、1時間も持たずにバッテリーが切れてしまった。
それに対し、最新PCは、当然ながらそうしたバッテリーの劣化はないし、搭載プロセッサーも電力効率が大きく高められているので、バッテリーのみでも長時間安定して利用することができる。特にMousePro G4-I5U01BK-Cが搭載するCore Ultra 5 125Uは、電力効率が大きく高められていて、動画の連続再生でも実に8.5時間もの駆動が可能。テレワークが標準となって、好きな場所で仕事ができるようになった現在、長時間のバッテリー駆動が可能という点は、非常に心強い部分と言える。
しかもMousePro G4-I5U01BK-Cは、今回用意した旧世代PCと同じ14型ディスプレイを搭載しながら重量が約969gと圧倒的な軽さを実現。これも、好きな場所に持って行って利用するPCとして大きな魅力と感じられる。
加えてもちろん、旧世代PCはWindows 11にアップグレードできずセキュリティ的に危険、という大きな問題も持つ。こういった点を総合的に判断すると、作業効率を高めて快適に仕事をこなすのはもちろん、安全性や将来性という意味でも、最新世代のPCに買い換えるべきだというのが強く感じた想いだ。
用途や予算にあわせた選択を
ここまで見てきたように、最新世代のPCは、Windows 11にアップグレードできない旧世代PCと比較してパフォーマンスが大幅に向上し、仕事の効率を大きく高めてくれるということがよく分かった。Windows 10のサポート終了に合わせて仕事用PCを買い換え、仕事の効率を高めたいと考えているなら、今回取り上げた最新世代PCの2機種は、どちらを選んでも、その目的をしっかり果たしてくれるはずだ。
「では、どちらを選ぶべきか?」となるが、それは仕事の内容や予算と相談、ということなるだろう。
絶対的な価格はCore i3-1215Uの「MousePro L5-I3U01BK-B」のほうが安価だが、17万円台の「MousePro G4-I5U01BK-C」ならば、世代が新しく、性能も高く、そしてNPUも内蔵するCore Ultra 5 125Uを搭載している。
今回比較したような古いPCを使い続ける環境ならば、おそらく今後の買い替えサイクルも長いハズ。だからこそ、買い替えの時は、性能や機能に余裕があるモデルを特に強くオススメしたい。
OSやアプリが進化しても余裕を持って対応できるし、これから先何年も使っていくなかでも、あるいはNPU必須の重要アプリが出てきたときでも、より長期間安定して利用することができるだろう。