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実は誰もいなかった? 「被災地への千羽鶴」ツイートは注意喚起の内容ばかりであると判明

 何かとネットで非難の対象となる、被災地に千羽鶴を送る行為だが、「千羽鶴」に関するツイートを9カ月に渡って調べたところ、実際にそれらのアクションを起こしている人ではなく、存在しないそれらの行為に対する注意喚起ばかりだったという。

 これは、「千羽鶴」というワードを含むツイートを9カ月間チェックした、Twitterユーザーの逢瀬じゅりゅー皇(@zyuryu_)さんによる報告。「拡張少女系トライナリー」の「千羽鶴(ちはる)」についてのツイートをチェックすることが本来の目的だったのだが、結果的に被災地への千羽鶴(せんばづる)についてのツイートも目にすることとなり、千羽鶴を送ることはよくない、という趣旨のツイートがほとんどだったという。つまり、実在する誰かが千羽鶴を送ろうとしていることに対する注意喚起ではなく、一方的に主張を行っているものばかりだったというわけだ。調査対象はあくまでTwitter上だけであるため、そこにひっかからないところで積極的に行われていたり、あるいはTwitter上では声を潜めているだけという可能性もあるが、送る側だけでなく送られる側のツイートも存在していないという事実は、一定の裏付けになっているようにも見える。ちなみに報告者は「『千羽鶴を送らないでください』とツイッターに書く行為を批判するつもりは微塵もなく(略)さも『対象』が存在するかのように『攻撃的に千羽鶴を送る人を批判する方』の感情の源に興味がある」と説明している。この件に関する報告者ご本人を含むさまざまな考察は、Togetterのまとめに詳しい。

  • 「千羽鶴」という単語を9ヶ月全件監視し続けて気づいたこと「自分より劣った他者を蔑むことで得られる感情があるのかもしれない」(Togetter)
    https://togetter.com/li/1265265
  • 被災地に千羽鶴を贈ってしまう人はどこにいるのか(BLOGOS)
    http://blogos.com/article/311127/

【お詫びと訂正 15:10】
 記事初出時、調査の経緯についての説明に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。