【業界動向 / 試験サービス】
KDDI、個人向けIP電話の試験サービスを開始
■URL
http://www.kddi.com/release/2002/1111-1/index.html
IP電話モデム
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IP電話アダプター
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KDDIは、12月10日から2003年3月31日まで、プロバイダー「DION」のブロードバンド接続を利用しているユーザーに対してIP電話の試験サービスを提供する。加入電話向けは全国一律3分8.5円で通話でき、KDDIのIP電話間の通話料は無料。
KDDIのIP電話サービスは、Yahoo! BBのBBフォンなどと同様に、IP電話機能を内蔵したADSLモデム(DION ADSLレギュラーコースのみ)やIP電話アダプターに通常の電話機を接続して通話する方式。IP電話では、現在のところ携帯電話・PHS、110/119番への緊急通話、フリーダイヤルなどの発信はできず、音声通話以外のFAXやデータ通信もサポート外となる。
通話料金は一般加入電話へ全国一律3分8.5円のほか、アメリカへ1分10円など世界225の国と地域への国際通話も提供する。KDDIのIP電話相互の通話は無料となる。
試験サービス時は通話料以外は無料となるが、本格サービス時には月額基本料などが必要になる。月額基本料が390円かかるほか、IP電話モデムの場合は通常のADSLモデムレンタル料に対して190円の追加料金が、IP電話アダプターの場合は290円の機器レンタル料がかかり、初期費用として最初に1000円がかかる。
試験サービスの対象となるDIONのコースは、ADSLレギュラーコース(1.5/8Mbps)、「フレッツ・ADSL」コース、光ファイバー「Bフレッツ」コース、光ファイバーマンションコース。「フレッツ・ADSL」コースについては、フレッツ・ADSL
モアを利用する場合は対象外となる。受付は11月11日から12月5日までDIONのWebサイトから受け付け、応募者が定員の1000名を超えた場合は、締切後に抽選を行ない参加ユーザーを決定する。
なお、本格サービスは試験サービス期間終了後の2003年4月を予定している。試験サービスユーザーは初期費用などの負担なしに本格サービスへ移行できる予定という。
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[Reported by 正田 拓也]
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