【規格】
障害者も利用しやすいWebブラウザー開発に指針
W3Cが「UAAG 1.0」を勧告として公開
■URL
http://www.w3.org/2002/12/uaag10-pressrelease
Webの標準化団体であるWorld Wide Web Consortium(W3C)は17日、「User Agent Accessibility Guidelines(UAAG)1.0」をW3C勧告として公開した。
UAAG 1.0は、W3CのWeb Accessibility Initiative(WAI)がWebアクセシビリティ向上のために策定した3つのガイドラインのうちの最後の一つ。これまで発表された「Web Content Accessibility Guidelines 1.0(WCAG 1.0)」がWebコンテンツ制作者向け、「Authoring Tool Accessibility Guidelines 1.0(ATAG 1.0)」がオーサリングツール開発者向けだったのに対し、 UAAG 1.0はWebブラウザーなどソフトウェア開発者向けという位置付けである。
UAAG 1.0では、視覚や聴覚、肢体などに障害を持つユーザーでもWebコンテンツを利用できるようにするためにはブラウザーなどのソフトウェアにどのような機能が必要となるのか、その条件が示されている。ガイドラインの範囲は、入出力デバイスや音声認識/読み上げソフトなど支援技術との連携方法、ソフトのカスタマイズ手段、ナビゲーション機能の提供など12項目。Webブラウザーのほか、メディアプレーヤーや画像ビューワーなども含めて、Webコンテンツを利用するためのソフトウェアが対象となる。
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(2002/12/18)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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