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【連載】検索エンジンの裏側 第10回 Yahoo!のOverture買収で浮上した3つの疑問

【時事】

読売新聞がティッカー配信会社を相手に損害賠償訴訟

ニュース記事の見出し引用は
リンクか、著作権侵害か?

■URL
http://linetopics.d-a.co.jp/ (LINE TOPICS)

 ニュース記事の見出しをネット上で無断配信され著作権を侵害されたとして、読売新聞東京本社が24日、ニュースリンク配信システム「LINE TOPICS」を運営するデジタルアライアンスを相手どって、見出しの使用差し止めと損害賠償約6,800万円を求める訴訟を東京地裁に起こしていたことが明らかになった。

 LINE TOPICSというのは、時事、芸能、スポーツなどの最新ニュースの見出しをティッカー形式でWebサイト上に自動的に配信・表示するシステム。気になる見出しをクリックすることで、Yahoo! ニュースの該当記事ページにリンクするようになっている。同社ではFlash技術を使ったコンポーネントを無料配布しており、サイト運営者が自分のWebページ上に貼り付けることができるようにしていた。すでに2万サイトで導入されているとしており、見出しの合間に流れる広告枠も販売されている。

WebサイトにLINE TOPICSを導入する際は、色やデフォルトで流れるニュースのジャンルなどをカスタマイズできる。これは、LINE TOPICSのWebサイトに貼られた例

 読売新聞は、Yahoo! ニュースに記事を提供しているうちの1社で、同社が著作権を有する記事の見出しがLINE TOPICSで“一行ニュース”として配信されていると判断した。「この行為は、対価を支払うことなく、電光掲示板で読売新聞の記事見出しを使用しているのと同視できる」(読売新聞東京本社広報部)としており、LINE TOPICSの導入サイト数から少なくとも10月から11月の2カ月にわたり1万3,000機の電光掲示板で使用されたと仮定。その使用料にあたる6,825万円を損害賠償額として算出した。

 一方、デジタルアライアンスからすれば、LINE TOPICSで配信しているのはあくまでも“リンク”という位置づけである。実際、Yahoo! ニュースをベースとしていたのは記事ページへのフリーリンクが認められているためであり、ヤフーとの間でコンテンツの二次利用に関して契約関係が結ばれていたわけではないという。

 実はヤフーでは2001年5月、デジタルアライアンスに対して抗議していたというが、この時の抗議内容は主として、LINE TOPICSでの利用が「コンテンツ等の商用目的での利用を禁じた『Yahoo! JAPAN』の利用規約に違反している」(ヤフー)というものだった。ディープリンクの是非をめぐる議論はあるだろうが、ヤフーもネット上でコンテンツを無料公開している企業である以上、リンク目的の引用を歓迎はしないまでも、さすがに著作権侵害だとは言い切れないのかもしれない。

 とはいえ、ニュースの見出しそれ自体を著作物とみなす考え方があるのは事実だ。これがティッカー形式で表示されれば、果たしてリンクと呼べるのかどうかの判断は難しい。読売新聞の主張にあるように、“一行ニュース”の配信とみなされてもいたしかたない面はある。

 デジタルアライアンスでは今のところ、まだ訴状が届いていないために今後の対応方針についてはコメントはできないとしている。今回の訴訟では、どこまでがリンクの範囲内でどこからが著作権侵害にあたるのか、リンクの解釈についての司法判断に発展する可能性がある。

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(2002/12/26)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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