【新技術】
米Real、汎用フォーマットにも対応した著作権保護技術「Helix DRM」を発表■URL 米RealNetworksは9日、ラスベガスで開催されているデジタル機器関連の展示会「Consumer Electronics Show」(CES)で、Real形式だけでなくMPEG-4やMP3といった汎用フォーマットにも対応したデジタル著作権保護技術(DRM)「Helix DRM」のβ版を発表した。このDRMは早速Sony Pictures Digital EntertainmentやStarz On Demand、EMI Recorded Music、MusicNetなどに採用されており、さらに多くの家電メーカーが採用する見通しだ。 「Helix DRM」が対応しているフォーマットは、Real Audio、Real Video、MPEG-4、MP3、H.263、AAC、Narrowband AMRなどで、インターネットから家庭用製品までを幅広く扱うことができる。 現在、Webからダウンロードできるβ版デモでは、Real形式とMP3にしか対応していないが、それ以外のフォーマットは2003年第2四半期に公開予定の最終リリースまでに追加されるという。なお、デモを利用するためには、最新版のRealOne Playerが必要だ。 RealNetworksはこれまでRealAudioとRealVideoに対応したDRMを保有していたが、今回それにMPEGなどのオープンな標準規格が多数加わったことになる。これについてRealNetworksの創設者・CEOのRob Glaser氏は「これまで家電メーカーはサポートしたいと思うすべてのフォーマットに合わせて、新しくメディアプレーヤーとDRMを統合するように強いられていた。これらのバリアを壊すことによって、Helix DRMは消費者が家や出先で合法的なデジタルコンテンツを楽しめるように解放するだろう」とコメントした。 なお、Helix DRMがサポートしているフォーマットにWindows Mediaは含まれていないが、Helix DRMは他のどんなメディアフォーマットでもサポートするように拡張できるという。したがってWindows Mediaフォーマットがサポートされる可能性もあるが、Microsoft自身はWindows Mediaフォーマットに対応したDRMを既に用意しており、この分野でMicrosoftとRealNetworksが競合することになる。 ◎関連記事 (2003/1/10) [Reported by okada-d@impress.co.jp / 青木 大我 (taiga@scientist.com) ] |
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