【業界動向】
米RealNetworks、「Helix DNA Server」ソースコードを公開
■URL
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2003/helixdna.html
米RealNetworksは22日、「Helix
DNA Server」のソースコードを公開した。これは、現在ニューヨークで開催されている展示会「LinuxWorld」において発表されたもの。同社ではすでに、2002年10月にHelix
DNA Client、12月にはHelix DNA Producerのソースコードを公開しており、メジャーなデジタルメディアプラットフォームでは初めて、コンテンツ制作、クライアント、配信用サーバーすべてのソースコードが公開されたことになる。
今回公開されたHelix DNA Serverは、RealNetworksのサーバー製品「Helix Universal Server」の核となるソースコードだ。これを利用することで、複数のフォーマットに対応させたストリーミング、コラボレーションソフト、携帯端末向けメディア配信、家庭内ストリーミングなどのアプリケーションを開発することができる。
Helix DNA Serverは、MP3、RealAudio、RealVideoをストリーム配信できる。将来的には、MPEG-LAがライセンス内容を発表次第、MPEG-4にも対応する予定だ。さらに、WindowsMediaとQuickTimeなどのフォーマットをサポートしたい開発者は、同社とHelix Communityを通してライセンスすることも可能だ。なお、Helix DNA Serverの動作環境は、Windows NT/2000、Linux、FreeBSD、AIX、HP-UX、Tru64となっている。
このソースコードは、「RealNetworks Public Source License(RPSL)」と「RealNetworks Community Source License(RCSL)」の2つのライセンスで配布される。双方とも研究と開発用途であれば無償で利用でき、RPSLは配布も可能。一方、RCSLは、商用利用が制限されている。RCSLで、RealAudioとRealVideoを商業利用するためには、1ユニットあたり500ドルのロイヤリティーを支払う必要がある。
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(2003/1/23)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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