【新製品/業界動向】
ヤッパ、Web3Dオーサリングソフト
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「YAPPA 3D Studio」のパッケージ |
ヤッパの提供する「YAPPA 3D」は、Javaベースでプラグイン不要で表示できるWeb3D技術だ。ファイルサイズが数十KBと軽量で、ズームや回転といった操作性が高い点を特徴としている。同社は2001年9月よりこの技術を用いたWeb3Dコンテンツの製作・販売事業を展開、現在はトヨタ自動車や本田技研工業、ソニーなどの企業にコンテンツを提供中だ。自動車のボディカラーやパーツによるカスタマイズをWeb上で確認できるコンテンツや、新型のPDAをあらゆる角度から見られるもの、またストリーミング映像と連係したeラーニングなど、内容は多岐にわたっている。
今回発表した「YAPPA 3D Studio Professional Edition」は、これまでヤッパ社内でのみ利用していた「YAPPA 3D」のオーサリングツールを製品化したもの。WRLフォーマットで入力した3Dコンテンツを「YAPPA 3D」(Y3D)方式に変換する機能に加え、テクスチャーやライト、カメラの変更といった調整を自在に行なうことができる。製品には3日分のトレーニング料金が含まれているほか、この製品で作成したコンテンツは、インターネットはもちろんCD-ROMやキオスク端末など、あらゆるメディア上で無制限の利用・配布が可能だ。
ヤッパ代表取締役の伊藤正裕氏は、「この製品によってWeb3Dコンテンツでの競合相手が増えることは事実だが、ヤッパでは3Dコンテンツの制作ノウハウを豊富に抱えていることに加え、マーケティングや営業ノウハウも持っている。また今後、.NETや携帯電話などにも積極的に対応するほか、ソフトと制作を連係した展開も行なっていくことで、差別化は充分にできる」と述べた。なお伊藤氏は現在19歳で、ヤッパ設立時は17歳だったという。同社はこの製品で、1年間に300パッケージの売上げを目標としている。
yappaの伊藤正裕代表 | 「YAPPA 3D」を用いたコンテンツ例 | 「YAPPA 3D Studio」の画面イメージ |
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(2003/1/31)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]