沖電気、下り52Mbps／上り33Mbpsの
VDSLシステム発売

■URL
http://www.oki.com/jp/Home/JIS/New/OKI-News/2003/03/z02120.html
http://www.oki.com/jp/NSC/JIS/PROD/VDSL/

　沖電気工業は17日、下り52Mbps／上り33MbpsのVDSLシステムを発売すると発表した。VDSLシステムとしてはすでに住友電工ネットワークスやNTT東西などが下り50Mbps程度の製品を発表しているが、一般的には上り側が十数Mbps程度に止まっていたという。これに対して沖電気の新製品は、下りではそれほど差はないものの、この下り速度を維持しながら、上りの高速化を実現した「業界最高速」のシステムだとしている。

　同社がDSLチップメーカーと共同で開発したチップセットにより実現した。G.993.1に準拠しており、ISDNとの重畳が可能な「ISDNフレンドリーモード」で下り52Mbps／上り33Mbps、ISDNおよびADSLとの重畳が可能な「ADSLフレンドリーモード」で下り48Mbps／上り33Mbpsの通信が可能となっている。なお、回線の品質にもよるが、上記の最大速度を保証する伝送距離は300m以内。これは、マンションへの設置条件を満たす目安となる数値だという。

　価格は、8ユーザー収容できる集合型装置「EV4208S VDSL Switch」が27万5,000円、加入者モデム「EV4201B VDSL Modem」が2万8,800円。通信事業者や企業、集合住宅を対象に4月15日より出荷を開始し、2003年度に2万回線の販売を目指す。

集合型装置「EV4208S VDSL Switch」（左）と加入者モデム「EV4201B VDSL Modem」（右）

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(2003/3/17)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]