【実証実験】
フリービット、ソニー「コクーン」のIPv6接続実験に技術協力
■URL
http://www.freebit.com/
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IPv6を実装した特別仕様の「コクーン・チャンネルサーバーCSV-E77」(下)と「ブロードバンドAVルータHN-RT1」(上) |
フリービットは9日、ソニーとソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)が5月から実施する、IPv6による「コクーン」向けのコンテンツ配信実験に技術協力すると発表した。既存のIPv4ネットワーク上でIPv6通信を実現する「Feel6 Technology」を提供する。
Feel6 Technologyは、IPv4の動的アドレス環境であってもIPv6のトンネリング接続を確立できる「DTCP(Dynamic Tunnel Configuration Protocol)」を、フリービットが独自拡張したもの。64bitベースのシステムで運用することで、数千人規模の大規模なセッション管理も行なえるようになっているという。
ソニーとSCNの実験では、So-netのネットワーク内に「Feel6 Server」を設定。So-netのモニターユーザーにコクーンとセットで貸与する「ブロードバンドAVルータHN-RT1」との間をトンネリングする仕組みとなっており、モニターユーザーが既存のIPv4ネットワーク環境でIPv6接続できるようになる。フリービットはこれらの技術を提供するとともに、セットアップとテストも担当した。実験ではSCNがこれを運用するかたちとなる。
フリービットは、Feel6 Technologyを利用したIPv6接続環境を体験できる実証実験「Feel6 Farm」を3月から7月までの予定で推進している。同実験には50社以上のISPが協力しているが、実際にこの技術を導入したのは、フリービット自身に続いてSCNが2社目。フリービットでは当面、Feel6 Farmとコクーンの実験を通じて、Feel6 TechnologyによるIPv6の普及活動を推進していく考えだ。5月以降、Feel6 Farmにおいても新たなIPv6コンテンツの提供を予定しているという。
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(2003/4/9)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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