マイクロソフト、Exchange Server 2003の評価版ダウンロードを開始
■URL
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1622(ニュースリリース)
http://www.microsoft.com/japan/exchange(製品情報・評価版ダウンロード)
マイクロソフト株式会社は「Microsoft Exchange Server 2003日本語版」の開発を終了し、7月3日より評価版のダウンロードを開始した。モバイル環境からのアクセス機能強化などに合わせ、今回から従来のインストール機器台数によるライセンスのほか、ユーザー数によるライセンスを用意する。ライセンス販売は8月から開始、価格は85,100円～。パッケージ販売も予定している。
Exchange Server 2003は、Microsoft Windows Server 2003に完全対応したメッセ―ジング環境を提供するサーバーソフトウェア。前バージョンのExchange Server 2000と比較して大きな機能強化ポイントとしては、公衆無線LANアクセスポイントからのアクセスに対応したほか、携帯電話、PDAからのモバイル情報アクセス機能を搭載するなど、モバイル環境への対応が挙げられる。また、セキュリティ機能も強化され、アンチウイルスAPI（VAPI 2.5）およびアンチスパム機能（送受信フィルタリングおよびリアルタイムのブロックリスト）を実装した。
NT 4.0 ServerとExchange Server 5.5を使用中のユーザー向けの各種移行ウィザードを提供するなど、移行時の負担軽減も図られた。Windows Server 2003と合わせて利用することで、最大8ノードのMSCS（Microsoft Cluster Service）対応フェ―ルオーバークラスタやVSS（Volumu Shadow Copy Service）のスナップショットバックアップ機能にも対応。信頼性と可用性を高めたとしている。
製品は、中小規模の導入向けのStandard Editionと大規模導入までカバーする機能を搭載したEnterprise Editionがラインナップされる。ライセンス体系では、従来からの機器台数ベースのクライアントライセンスに加え、ユーザー数ベースのクライアントライセンスを新設。また自社の従業員以外のユーザーからExchange Server 2003への無制限アクセスを許可するエクスターナル コネクタ ライセンスも新しく用意される。価格はStandard Editionが8万5,100円から、Enterprise Editionが48万6,500円から。クライアントライセンスは機器ベース、ユーザー数ベースとも8,200円から。
開発終了にともない、マイクロソフトでは120日限定評価版のダウンロードおよび評価キット申し込み受付を7月3日に開始。Exchange Server 2003の技術情報やラインナップ、ライセンスに関する情報も公開した。
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(2003/7/3)
[Reported by 工藤ひろえ]