【調査結果】
WinMXとWinnyで国内に20万5,597ノードを確認
ネットアーク、P2Pノードの自動探索システムを稼働
■URL
http://www.netarc.jp/doc/20030714p2p.html
技術調査やコンサルティング事業を手がけるネットアークは14日、P2Pノードの自動探索システム「P2P FINDER」を稼働開始したと発表した。WinMXとWinnyの国内ノードが対象となっており、6月3日から7月14日までに20万5,597ノードが発見されたとしている。
P2P FINDERはネットアークが独自開発したシステムで、その仕組みは、1)P2Pのキーワード検索を擬似的に行なうソフトウェアを用いて、P2Pネットワーク中に存在するノードと通信してノードを集計する、2)P2Pファイル交換でもっともよく流通するファイルのダミーをP2Pファイル交換ソフトウェアを使い公開し、アクセスを試みてきたノードを集計する──というものだ。
ネットアークでは、継続してP2Pファイルソフトの利用状況調査を行ない、毎月情報を公開していく。今後、ノード以外のデータ収集や他組織へのデータ提供なども検討しながら、ネット上の著作権侵害行為防止を支援していく考えだ。なお、P2P FINDERの調査ではP2Pノードの全体集合にフォーカスするとしており、全体数のみの情報を公開していく予定だが、比率としてはWinMXとWinnyが3対1程度だとしている。
ネットアークは6月16日に「P2Pネットワーク実態調査2003」を発表しており、その時点ではWinMXが3万2,882ノード、Winnyが3万2,496ノードで、合計6万5,378ノードだった。わずか1カ月で3倍以上に増加したように見えるが、そうではないようだ。今回稼働を開始したP2P FINDERは、前回の調査に利用したシステムをチューニングしたものにあたり、性能向上によって発見ノードが大幅に増加したという。つまり、「潜在するP2Pノード数は膨大にあり、それをすべて調べきれていない」(松本直人代表取締役)のが実状らしい。
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(2003/7/14)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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