【実験】
NEC、マイクロソフト、NTT Com、iSCSIを利用した超広帯域ストレージ実験■URL 日本電気株式会社(NEC)、マイクロソフト株式会社、およびNTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は23日、Microsoft Windows Server 2003を利用したWindowsプラットフォームで、超広帯域IPネットワークとストレージネットワーク規格iSCSI(Internet Small Computer System Interface)に対応した広域ストレージネットワークの実証検証を実施すると発表した。 同社によれば、世界で初めてとなる実証実験で、従来建物内や敷地内に限られていたストレージ装置へのアクセスを遠隔地から利用できるようにするもの。Windows Server 2003が提供するMicrosoft iSCSI Software Initiator version 1.0を利用しiSCSI機器を接続するほか、バックアップの高速化・効率化が図れるシャドウコピー技術Volume Shadow Copy Service(VSS)、各社のストーレジサービスの組み込みを可能にするVirtual Disk Service(VDS)などの実験を行なう。 実験は大きく分けて、ネットワーク接続の実証検証とアプリケーションの実証検証の2つとなる。ネットワーク接続の実証検証では、NTT Comが提供する超広帯域IPネットワーク上に、NECのIAサーバ「Express5800シリーズ」、およびストレージ製品「iStorageシリーズ」を東京都内に設置。名古屋からの遠隔操作、接続確認や転送性能測定などのデータを収集する。 一方、アプリケーションの実証検証では、マイクロソフトのデータベースソフトウェア「Microsoft SQL Server 2000」およびメッセージベースコラボレーションサーバー「Microsoft Exchange Server 2003」をネットワーク上に接続し、ストレージ統合、ディザスターリカバリーやレプリケーションのデータを収集する。 3社では、実証実験で得られたデータを元に、災害により強い情報システムなど本格的な実用化に向けた取り組みを続けていくとしている。 ◎関連記事 (2003/7/23) [Reported by okada-d@impress.co.jp] |
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