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2007/10/01~10/06


CEATEC JAPAN 2007開催。注目展示の数々を振り返っておこう

 10月2日~6日の5日間、日本最大規模のIT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2007」が開催され、INTERNET Watchでも多数のレポートを掲載しました。INTERNET Watchほか、各Watchのレポートは関連記事インデックスとしてまとめていますので、そちらで講演や展示物を振り返っておきましょう。

 CEATECというお祭りに目を奪われてしまいがちな中で、Internet Explorer 7(IE 7)が誤って配布されるなど、ニュースも重要なものが多数ありました。こちらについても、以下でまとめ読みしておきましょう。


IE7日本語版を自動更新で誤配布、マイクロソフトが操作ミスで
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/10/05/17098.html
10月5日2時頃より、自動更新での配布を2008年以降としていたWindows XP用Internet Explorer 7(IE 7)が、Windows Update/Microsoft Updateによる自動更新で配布になるというトラブルが発生。同日15時頃にマイクロソフトはこれを停止した。

日経・朝日・読売の3社、インターネット事業で業務提携
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/10/01/17035.html
日経・朝日・読売の3社が、インターネットでの共同事業と販売事業における業務提携を発表。しかし、インターネット事業の具体的な内容については、現在検討中だとして詳細な発表はなかった。一方で販売事業での提携については、販売店の維持が困難な山間部などでの提携、災害時の相互援助について発表した。

「ブロードバンドも全国一律で」総務省のユニバ研究会が報告書案
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/10/03/17069.html
2日、総務省の「ユニバーサルサービス制度の将来像に関する研究会」は、現在「加入電話」・「公衆電話」・「緊急通報」に限られているユニバーサルサービスにブロードバンドでのインターネットサービスも含めるべき、という報告案書をまとめた。

Firefoxが「グッドデザイン賞」受賞、Second Lifeやニコニコ動画も
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/10/01/17033.html
1日、2007年度グッドデザイン賞の受賞結果が発表になり、Mozilla Japanは同日、Webブラウザ「Firefox 2」の受賞を発表した。Firefoxと同じ「コミュニケーションデザイン部門」では81件が受賞しており、「Windows Vista」、「ニコニコ動画」、「Second Life」なども受賞している。

「ニコニコ動画」、権利者との対話で権利保護強化へ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/10/01/17032.html
「ニコニコ動画(RC)」を運営するニワンゴは1日、権利者との個別の話し合いによって権利保護システムや監視態勢の強化を行なったり、利用者への啓発活動に取り組むなど、権利保護を強化していく方針を発表した。


IE 7の自動配布は何が問題だったのか

 5日に起きたIE 7の自動更新による誤配布について、マイクロソフトは同日中に「お詫び」を掲載しました。誤配布の起きた具体的な原因は明らかにされていませんが、アンインストール方法の案内などを行なうとともに、特別サポート窓口(8日17:00まで)を設置しています。

 IE 7はIEの最新バージョンであり、Windows Vistaの標準ブラウザですが、Windows XPでは現時点でも前バージョンのIE 6が標準のままです。Windows XPでも、手動でIE7にアップデートすることは可能ですが、自動更新による強制的なアップデートは見送られています。先月には「自動更新による配布は2008年以降とする」という発表があったばかりでした。

 マイクロソフトが自動更新による配布に慎重である理由は、IE 7ではWebページの表示に関するプログラムが大きく変わっているため、IE 6では問題なく利用できたサイトが利用できなくなってしまう可能性があるためです。業務で利用しているWebアプリケーションなどで表示が崩れてしまったり、最悪の場合にはサービスが利用できなくなってしまう恐れもあります。こうした混乱を避けるために、マイクロソフトは充分な準備期間を取ってからIE 7の自動配布を行なうとしています。

 誤配布のミスと同日に、マイクロソフトではWindows XP用IE 7のアップデートに正規ユーザー認証を不要とし、メニューバーのデフォルト表示をIE6に似せるなど、移行ユーザーに配慮したいくつかの小さな変更を行なったと発表しました。自動更新での配布を行なうにあたって、できるだけ混乱を減らすための措置と考えられます。

 IE 7へのアップデートにあたっては、この他にもIE 7の諸々の不具合から環境が不安定になってしまうというリスクも考えられます。この点に関しては、徐々に修整が行なわれ安定度が増していっていますが、2007年9月3日までの不具合等についてまとめた特集「自動更新が適用される前に、IE 7環境を見直しておこう」も参考に、今後の自動更新を受けるかどうか(アップグレードしたくない場合は自動更新をブロックすることもできます)、または手動で先にIE 7にしてしまうかを考えましょう。



2007/10/09 12:38
小林祐一郎
プログラマ、編集者、Webディレクター等を経て、ライター・編集者として活動。興味のあるテーマは「人はどうすればネットで“いい思い”ができるのか」 。ごく普通の人の生活に、IT技術やネットのコミュニケーションツールがどんな影響を与え、どう活用できるのかを研究している。近著「Web2.0超入門講座」(インプレス)

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