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2008/11/17~2008/11/24


 2週間前の当コーナーで解説した米Googleとの広告提携撤回が決定打となったのか、ここのところ迷走を続けていた感のある米Yahoo!のJerry Yang氏がCEO辞職を表明。これを受けて、Microsoftとの間で新しい話題があるかとも思われましたが、先週中には続報はありませんでした。

 国内のニュースでは、元厚生事務次官の殺傷事件に関連した毎日新聞の誤報がインパクトのあるニュースでした。この誤報事件から現在のメディアの問題について考えるべきことは多いかもしれません。


Yahoo!、共同創業者のJerry Yang氏がCEO辞職へ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/18/21568.html
 11月17日、米Yahoo!は、共同創業者であるJerry Yang氏がCEOを辞職することを明らかにした。取締役会が後任のCEOを決定し次第Yang氏はCEOを辞職するが、Chief Yahoo!の役職に戻り、引き続き取締役としては残る。

米Microsoftが来年にも無料のマルウェア対策機能を提供開始
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/19/21582.html
 11月18日、米Microsoftは、セキュリティソフト「Windows Live OneCare」の販売を終了し、コードネーム「Morro」と呼ばれるマルウェア対策機能を2009年後半にも無料で提供すると発表した。Microsoftは多くのPCが正しいセキュリティ保護機能で守られていないという問題を指摘し、そのため無料でのマルウェア対策機能を提供することが重要と判断したと「Morro」提供の理由を説明した。

Mozilla、モバイルブラウザ「Fennec」など開発プロジェクトを紹介
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/17/21561.html
 11月17日、Mozilla Japanは記者説明会を開催し、モバイル機器向けブラウザ「Fennec」については、Windows Mobile対応アルファ版を2008年末か2009年初頭にリリース予定とした。このほか、複数端末間のデータを同期する「Weave」、位置情報連携の「Geode」、コマンドによりコンテンツをカスタマイズする「Ubiquity」などについて、最新状況を説明した。

音声入力で検索できるiPhone/iPod touch用「Google Mobile App」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/19/21589.html
 11月19日、グーグルはiPhone/iPod touch向け「Google Mobile App」の提供を開始した。App Storeから無料でダウンロードできる。目玉は音声による検索機能で、現在は米国発音の英語のみサポートしている。そのほかキーワードのサジェスト機能があり、こちらは日本語のキーワードでも利用できる。位置情報サービスを利用した近隣スポットを検索する機能もある。

杉並区が「ストリートビュー」に対応申し入れ、区民から苦情も
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/21/21619.html
 11月21日、杉並区はGoogleマップの「ストリートビュー」について、プライバシーなどの諸問題が懸念されるとして、グーグルに適切な対応を取るよう申し入れた。杉並区によると、区民から複数の意見が寄せられているという。


Firefox、FlashがWindows Mobileに。注目度高まるモバイルプラットフォーム

 iPhoneの人気に、海外ではAndroid端末の登場、国内でもWindows Mobileスマートフォンが各キャリアから出揃うなど、モバイルプラットフォームの動きが活発になっています。他方で、その上のレイヤーにあたるモバイル端末向けブラウザ・Webアプリケーションプラットフォームのニュースも続いています。

 先週のニュースでは、Mozillaがモバイル版Firefox「Fennec」について、Windows Mobile用のアルファ版を2008年末~2009年初頭に公開することを明らかにしています。「Fennec」は現在、Nokia N810版、試用のためのWindows/Mac OS X/Linux版が公開されています。

 また、先週17日には、Adobe Systemsのスマートフォン用「Flash Player 10」のニュースがありました。Flash技術をオープン化し、モバイル端末や家電などさまざまなデバイスにFlashの搭載を進める「Open Screen Project」の成果としてプレビューが公開されています。

 モバイルブロードバンドの普及とモバイル機器の高スペック化により、モバイル機器でもPCに近い処理が可能になってきました。開発者からすればFlashで開発した同じWebアプリケーションが多数のデバイスで利用できればそれだけコストや手間をかけずに多数のデバイスに対応できるメリットがあり、ユーザーにとっても、使い慣れたWebアプリケーションがさまざまなデバイスで使えるのは魅力です。

 最近ニュースになったこうしたプラットフォームには、Microsoftの「Live Mesh」もあります。「Live Mesh」は、Windows、Mac、携帯電話各プラットフォーム間のファイル同期やリモートアクセスを可能にするものです。携帯電話としてはとりあえずWindows Mobile版の開発が進んでいますが、Microsoft製OSのみに囲い込みたいという意向はないようで、将来的にはAndroid版、iPhone版が登場する可能性もあります。

 こうなると、どのモバイルOS環境においても同じアプリケーションが使えるようになっていくのはないかと思うと、そうでもありません。OSベンダーの考えによって、その上に乗るソフトへの対応は異なり、特にアップルの「iPhone」においては、MozillaのCEOが「iPhoneはクローズドな環境で、SDKの制約によりFirefoxを動作させられない」と発言したり、iPhoneのSafariはFlashをサポートしていなかったりといった話題がありました。

 その点、ソフトをコントロールしていないWindows Mobileは自由度が高くて良いといえますが、UIの統一感やApp Storeですべてのソフトが手に入れられる便利さといった点では、iPhoneの方が上という評価をする人も多いでしょう。

 ユーザーにとっては、選択肢が増えてどれでも一通りのこと(メールやWeb、スケジュール管理など)ができるようになった一方、きちんと情報を吟味してから商品を選ばないと、自分に合う端末が見つけられなくなっているとも言えそうです。



2008/11/25 11:49
小林祐一郎
プログラマ、編集者、Webディレクター等を経て、ライター・編集者として活動。興味のあるテーマは「人はどうすればネットで“いい思い”ができるのか」 。ごく普通の人の生活に、IT技術やネットのコミュニケーションツールがどんな影響を与え、どう活用できるのかを研究している。近著「Web2.0超入門講座」(インプレス)

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