触れてみよう電子工作×IoT

第3回

お米が少なくなったら自動注文、「スマート米びつ」をラズパイ+myThingsで作ってみた<前編>

感圧センサーでお米の重さを検知、LOHACOに商品を追加するまでの流れ

 それでは、Developersを使ってお米を自動注文する仕組みを説明します。

 タッパーなどのお米を入れる容器の下に感圧センサーをおき、Raspberry Piを経由して重さデータを取得。お米が一定量より少なく(重さデータの値が閾値より小さく)なったら、AWSに通知します。AWSはRaspberry Piから通知を受けたら、Developersに通知し、DevelopersがLOHACOのカートに指定の商品を追加する仕組みとなっています。今回は開発者自身が一般利用者となるため、自分でPCのDevelopersのトリガーで商品を指定しています。

 また、カートに商品が追加されると同時に、Twitterのダイレクトメッセージで自分宛に通知するように設定します。Developers画面のアクションにTwitterを選択、「自分にダイレクトメッセージを送信」を追加します。これで勝手にカートに入っているということを防ぐことができます。

myThings Developers画面上でTwitterを追加
LOHACOに商品を注文する仕組み

 AWSにはAmazonが提供するさまざまなウェブサービスがあります。今回用いたのは「AWS IoT」と「AWS Lambda」です。いずれも個人で利用する場合は無料です。

 AWS IoTは通常なら結構な手間が掛かるデバイスとインターネットの接続が簡単にできるのでオススメです。今回の仕組みの中ではRaspberry Pi 3をインターネットに繋ぐために利用しています。

 また、AWS Lambdaは、サーバーを構築しなくてもソースコードを簡単に実行できるサービスです。AWS IoTからmyThings Developersへリクエストを送るためのソースコードを実行するために利用しています。