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【使いこなし編】第219回
Acronis「True Image」でバックアップしたiPhone/Androidスマホのデータを復元する
Synology「BeeStation」を使ったバックアップと復元を実践
2024年12月5日 06:00
本連載では、Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」の活用を、第185回から実践している。本製品はNASの一種だが、インターネット経由で外部からも簡単にアクセスできるのが特徴で、「パーソナルクラウド」の呼び名は、その特徴にちなんでいる。
前回、BeeStationにAcronisのバックアップアプリ「True Image」を使って、スマートフォン(iOS/Androidに対応)のデータをバックアップした。今回はこれを復元してみよう。
スマホの「Acronis Mobile」で設定すれば自動バックアップ可能
復元の実践を始める前に、スマートフォンのバックアップに関する補足を少ししておこう。
前回実践したバックアップの設定を行うと、BeeStationが動作中、かつPCでTrue Imageを起動中の状態なら、スマートフォンからの操作でいつでもバックアップできる。これは前回説明した通りなのだが、スマートフォンアプリ「Acronis Mobile」で、自動バックアップをするように設定することも可能だ。
また、True Imageには複数のスマートフォンやタブレットのバックアップを登録することもできる。家族分のスマートフォンを何台でも登録してバックアップ可能だ。
バックアップからの復元もAcronis Mobileから行う
さて、バックアップからの復元だが、写真や動画などのファイル単位になるので、いつでも気軽に実行できる。「Acronis Mobile」を起動して、[参照]タブから書き戻したいファイルを選択して復元するだけだ。
バックアップできる対象は、写真と動画、連絡先、カレンダーがiOS/Androidで共通。そして、iOSでは「リマインダー」、Androidでは「メッセージ」も対象となる。iOSとAndroidで共通のデータは、両OSをまたいだ復元も可能だ。
留意事項としてカレンダーは、AndroidのGoogleカレンダーとiOSのカレンダーアプリで、相互にデータをやり取り(同期)できるようになっているので、取り込んでも問題ない。GoogleカレンダーとiCloudのカレンダーで登録しているカレンダーごとに復元することになる。連絡先は登録人物単位で復元できる。
写真と動画に関しては、特に心配することはない。もっとも、BeeStationユーザーなら「BeePhotos」と「BeeFiles」を使って写真や動画をBeeStationに保存しているので、True Imageも使って二重バックアップまでする必要性はそこまでないと思うが、もしも他に容量に余裕があるストレージを持っているなら、BeeStation以外にもTrue Imageを使ってバックアップしておくと、より心強い。
True Imageは、公式サイトで試用版のダウンロードやサブスクリプションの購入が可能なほか、Amazon.co.jpでも購入できるが、最近になってAmazonで取り扱っている商品の種類が増えた。永続ライセンスのパッケージ版は「Acronis True Image 2025」が登場しており、1年分のサブスクリプションのパッケージ版もある。また、それぞれのオンラインコード版も購入できるようになっている。
サブスクリプションのパッケージには「エッセンシャル」と「アドバンス」の2種類があり、違いはクラウドストレージの有無だ。本連載で実践している内容は、全て「エッセンシャル」で実現できる。
今回の教訓(ポイント)
True Imageのスマホでの復元は「Acronis Mobile」アプリから行える
異なるスマホ間での復元も可能。iOSとAndroid間でも問題はない