自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第224回
Amazonのサウンドバー「Fire TV Soundbar Plus」をテレビに接続し、セットアップする
2025年1月23日 06:00
Amazonから2024年12月に発売された「Fire TV Soundbar Plus」の使いこなしを、前回から実践している。薄型テレビをもっとイイ音で楽しみたいとき、手頃な価格で手軽に導入できる製品がサウンドバーだ。
製品の概要については、前回を参考にしてほしい。今回からは、テレビと接続して使い始めてみよう。連載中で接続に使うテレビはTCLのチューナーレステレビ「50P63J」だが、チューナーレスであることが必須条件というわけではなく、チューナー内蔵のテレビでも同様に使える。
セットアップ後は、内蔵チューナーで表示している番組の音も、外部からの入力によって表示している映像の音も、いずれもFire TV Soundbar Plusから出るようになる。本製品は「Fire TV」の名前が付いた製品ながらストリーミングプレイヤー機能を持たないが、ストリーミングプレイヤーも必須ではない。
まずはHDMI接続でテレビと接続
Fire TV Soundbar Plusにはテレビと接続するインターフェースとして、HDMIのほかに、角形光デジタルとBluetoothにも対応している。
音質を重視するなら、必ず「ARC」または「eARC」に対応したHDMI接続を第一に選んでほしい。最も高い音質を期待できる。特に、コンテンツのサラウンド再生を楽しみたいなら、「eARC」対応のHDMI接続が必須になる。
角形光デジタル接続は、ARC/eARC対応HDMI接続がないテレビ用と捉えてほしい。Bluetoothは無線なのでケーブル接続が不要になる利点があるが、テレビ側もBluetoothに対応している必要があり、対応製品は限られることになるだろう。スマートフォンやタブレットを組み合わせて使うなら、Bluetoothも便利だ。
ARCとは、HDMIケーブルをテレビとオーディオ機器を接続して双方で音声を出力することができる規格だ。eARCも同様な機能の拡張版になっていて、Dolby Atmos、DTS:Xなどのサラウンドデータをテレビを経由して出力できる。Fire TV Soundbar PlusはeARC対応なので、テレビ側も対応していればOKだ。なお、接続しているHDMIケーブルもARC/eARCに対応している必要がある。これは、付属のHDMIケーブルを使えばトラブルがないだろう。
Fire TV Soundbar PlusとテレビのARC/eARC対応HDMI入力を接続する。
HDMI接続する場合、Fire TV Soundbar Plusと、テレビのHDMI入力ポート(出力ポートではない)を接続する。
TCL「50P63J」のARC/eARCに対応HDMI入力は、1番ポートのみだ。たいていのテレビでは1番入力ポートになるはずなので、すでにストリーミングプレイヤーなどを接続している場合は、2番目以降のHDMI入力ポートに接続を移動させるようにしよう。以下の手順では、2番ポートにFire TV Cubeを接続している。
テレビを起点にHDMIケーブルをFire TV Soundbar PlusとFire TV Cubeにそれぞれ接続したら、Fire TV Soundbar Plusの電源ケーブルを接続し電源を入れると、アンプとして自動で認識され、テレビの音がFire TV Soundbar Plusから出るようになる。
その後、念のためテレビの入力設定でHDMIのARC/eARCとCECの設定を確認しておく。CECはHDMI接続した機器のオン/オフ(スタンバイ)を連動させる機能だ。全て連動するように設定しておくといいだろう。TCL「50P63J」でeARCを有効にするには、設定の[入力]で[eARCモード]を手動でオンにしておく必要があった。
もしも光デジタル接続を利用する場合は、自動認識しないため少し注意が必要だ。
HDMIに接続した場合には、Fire TV Soundbar Plus側で入力切替をする必要はない(初期状態でHDMI入力になっているため)が、光デジタルで接続した場合には、リモコンまたはサウンドバー本体の入力切り替えボタンを押して切り替え、Fire TV Cubeのサウンドコントロール設定でセットアップする必要がある。
このセットアップは、HDMI接続では何もする必要はない。なお、サウンドコントロール設定では、細かな設定も可能となっている。次回はこのあたりを詳しく見てみよう。
今回の教訓(ポイント)
Fire TV Soundbar PlusはテレビのARC/eARC対応HDMIポートに優先して接続しよう
Fire TV ストリーミングデバイスは別のHDMIポートに接続する