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【使いこなし編】第226回
「Fire TV Soundbar Plus」の音質にこだわる! Fire TVストリーミングデバイスから可能な詳細設定
2025年2月6日 06:00
Amazonから2024年12月に発売された「Fire TV Soundbar Plus」の使いこなしを、第223回から実践している。薄型テレビをもっとイイ音で楽しみたいとき、手頃な価格で手軽に導入できる製品がサウンドバーだ。製品の概要については、第223回を参照してほしい。
前回は、テレビのARC/eARC対応HDMIポートに接続したFire TV Soundbar PlusにFire TVストリーミングデバイス(この実践ではFire TV Cube)経由で、[設定]の[ディスプレイとサウンド]からサウンドの再生設定をした。同じ[ディスプレイとサウンド]には、「Fire TV Soundbar Plus」が表示されている。今回はここの設定をくわしく見ていこう。
イコライザーや疑似サラウンドの設定ができる
もし[ディスプレイとサウンド]に「Fire TV Soundbar Plus」が表示されない場合は、Fire TV Soundbar Plusが認識されていないので、テレビの電源を入れ直してみてほしい。表示されていれば、[Fire TV Soundbar Plus]を選択する。
なお、Fire TV Stick(第1/第2世代)、Amazon Fire TV(第2世代)のデバイスは、このサウンドコントロール機能に対応していないので注意してほしい。ここではFire TV Cube(第3世代)を使っている。
[EQモード]では、イコライザーの設定をプリセットを選ぶことで変更できる。イコライザーは高音や低音など、再生周波数ごとに強調したり弱めたりする。例えば[ナイト]は、夜に音量を小さくすることを想定し、小さな音量で聞きにくくなる低音と高音をじゃっかん強くして聞きやすくする。アンプには「ラウドネス」などというプリセットで装備されるEQだ。
[サラウンドエフェクト]は、DTS Virtual:Xと呼ばれているコンテンツ側でDoldy Atmosなど3Dサラウンドに対応していない場合にも、サラウンドっぽい広がりのある音として再生してくれる機能になる。[オン]にしておくと良いだろう。選択ボタンでオン/オフを切り替えることができる。テレビのHDMI端子がARCしか対応していない場合には、Doldy Atmosのサラウンドは楽しむことができない。この場合にもこのDTS Virtual:Xならサラウンド風の音を楽しめる。eARC対応であれば、DTS Virtual:XではなくDoldy Atmosのサラウンドを純粋に楽しめる。
[ダイアログエンハンサー]については前回も解説したが、前回も言ったようにオンにしておけば、レベルをFire TVリモコンの再生コントロールの「戻る/進む」ボタンで設定できる。演者の声を聞きやすくしてくれる機能で、数値が高い方が声が大きく聞こえる。ほか[低音]と[高音]で簡易的にイコライジングすることができる。[DTS Tru音量]では、DTS TruVolumeというダイナミクス最適化機能のオン/オフができる。これは、映画などで小さな音から急に轟音に切り替わる時に、音量差(ダイナミクス)を余りつけず驚かさないようにするもの。映画鑑賞に没入したい場合は[オフ]にして、ながら視聴では[オン]にして音量を平滑化しておくと聞きやすくなる。
[音源]では、Fire TV Soundbar Plusの入力を切り替えられる。HDMIケーブルで接続している場合には、[HDMI ARC]が選択されているはずだ。切り替える必要がなければ、ここはこのままにしておく。次回、外部入力切り替えについて扱うことにしよう。
このほか[オーディオ遅延]の設定もできるが、無線接続でないなら遅延はないと思うので、この設定は不要だ。
Fire TVストリーミングデバイスがなくても一部の設定は利用可能
なお、これらのサウンド調整の設定は、Fire TVストリーミングデバイスがなくても、Fire TV Soundbar Plusの専用リモコンや本体のボタンを使えば可能だ。
ただし、設定時に音声案内が流れ、それに従って操作していくのだが、これが微妙に煩わしく感じることもある。例えば、「DIALOG」ボタンを押すたびに「ダイアログレベル1」「ダイアログレベル2」と順に発音して切り替わっていくという具合だ。
Fire TVストリーミングデバイスを持っているなら、今回解説したように画面を見ながら設定してしまった方が分かりやすいし、リモコンにはない全ての設定が可能となっている。コンテンツを視聴しながらEQやダイアログエンハンサー、DTS Virtual:Xの切り替えをするのは、リモコンから行うと使いやすいのではないかと思う。
今回の教訓(ポイント)
Fire TV Soundbar Plusの詳細な設定がFireTVストリーミングデバイスから可能
ただし、古いFireTVストリーミングデバイスでは非対応のモデルもある