週刊Slack情報局
PCにネコが乗ってます、少し席を外します、イヌの散歩中……Slackが「テレワーク向け絵文字」提供
2020年7月22日 08:00
リモートワーク(テレワーク)に最適なカスタム絵文字パックをSlackが提供している。「テレビ会議中」「食事中」「すぐに戻ってきます」などの絵文字が用意されている。
これまでSlackのステータス設定は、「休暇中」「オフライン」「病欠」「リモートワーク中」といった、オフィスで働いていることが前提のものをデフォルトで用意していた。しかし、リモートワークが浸透しつつある中、「リモートワーク中」というステータスは意味がなくなってきている。「自分の状況や情報をもっと詳しく共有することが必要」だとして、Slackでは6月よりリモートワーク用の新しい絵文字パックの提供を開始した。ステータス設定のほか、メッセージやリアクションで「より情報を伝えたいときに使える」としている。
今回、Slackが用意したリモートワーク用のカスタム絵文字は14種類。「テレビ会議中」や、すぐに戻ってくる(be right back)という意味の「BRB」をはじめ、「集中して仕事をしている」「通信状態が良くない」「イヌの散歩に出かけている」などを表すのに最適な絵文字がある。
一方、ノートPCのキーボードにネコが乗っているという使い道に迷う絵文字もあるが、これは「PCではすぐには対応できない」という意味だと思われる。
Slackでは、今回のカスタム絵文字は「多く要望があったものを作ったにすぎない」という。また、「今後私たちは、さまざまなチームや言語、ワークカルチャーにおける具体的なニーズに合わせて、絵文字パックを充実させていきたいと思っている」としている。
7月17日の「世界絵文字デー」に合わせ、Slackにおける絵文字の使用に関する統計も公表しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策によるリモートワークの急増がSlackに影響を与えていることが分かる。リモートワークへの移行が始まった2月以降、絵文字の使用量が世界中で80%増加。Slack社内での傾向ではあるが、COVID-19の流行時にはお互いへの思いやりを示す「ハートマーク」が最も使われたという。また、人気がある絵文字は「確認中です」という意味の「目のマーク」、「完了しました」を表す「緑のチェックマーク」の2つだった。さらに、Slack社内では平均的なユーザー企業と比べて10倍の絵文字を使用しているという。
一般企業でも利用が広がっているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。Slack Technologiesの日本法人であるSlack Japanはこのツールのことを“ビジネスコラボレーションハブ”と表現しており、あらゆるコミュニケーションやツールを一元化するものと位置付けている。本連載「週刊Slack情報局」では、その新機能やアップデート内容、企業における導入事例、イベントレポートなど、Slackに関する情報をお届けする。