クラウドサービスでは、すでに一般的になりつつある2段階認証を、NASで利用することも可能です。テレワークのように、インターネット越しに外部からの接続を受け付ける場合には、必須の設定と言ってもいいでしょう。
「明日からテレワーク! 最低限チェックしたいNAS安心・便利設定」一覧
ただし、2段階認証もパスワードと同じく、ユーザー自らの設定で有効化してもらう必要があります。以下にQNAPのNASでの設定方法を紹介しますので、同様の手順書をユーザーに配布して、参照しながら設定してもらうようにしましょう。
ユーザーにウェブブラウザーでNASへアクセスしてもらい、通常のパスワードのみでログイン。ユーザー名からオプションを選択して、「2段階認証」タブで「使用開始」をクリック スマートフォンへ認証アプリ(Microsoft AutheticatorあるいはGoogle認証システム)をインストールする 3.アプリにアカウントを追加
4.QRコードを読み取り
認証アプリ(Microsoft Authenticator)を起動し、「+」ボタンでアカウントを追加。追加するアカウントとして「その他」を選ぶ スマートフォンの画面がカメラへと切り替わるので(事前に許可を与えておく)、NASの画面に表示されているQRコードを読み取る 2段階認証の方式は、NASのメーカーや機種によってはメールでの認証も選択できますが、実際にアクセスする際の手間を考えると、初期設定に多少時間を掛けてでも、認証アプリを使った方式で設定することをお勧めします。
NASの設定を次に進めると、早速、コードの入力が求められるので、アプリに追加されたアカウントに表示されている6けたのセキュリティコードを入力する スマートフォンが使えない場合を想定し、別の方法での認証方法を設定しておく。秘密の質問やメールでの認証が設定可能だ 実際にユーザーがテレワークでインターネット越しにNASへアクセスする際は、ユーザー名とパスワードの入力後に、さらにこのような画面が表示されるので、同様に認証アプリのコードを入力する