テレワークグッズ・ミニレビュー

番外編

1万5千円で買える、ペン付きWindowsタブレット、小学3年生が使ってみた!

ハードウェアは好感触?「軽い」「ペンとキーボードがいい」

 少し前、サブPCとしての使用感をレポートしたマウスコンピューターの格安Windows タブレット「mouse E10」だけど、ふと見ると、現在、税込み1万4800円というもの凄い特価で販売中

 サブPCとしての利用感は、前回お伝えしたようになかなか良かったわけだが、ここまで安いと、他の用途に使えないか、ちょっと考えたくなるのが職業病(苦笑

 というわけで、今回は、極めて基本に立ち返り、うちの子ども(小学3年生男子)に「mouse E10」を使ってもらい、その感想を聞いてみた。

テレワークが定着した昨今、INTERNET Watchの編集部スタッフやライター陣も、それぞれの仕事環境を改善すべく日々工夫を凝らしている。この連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介していく。今回は、番外編として「テレワークグッズの二次的な活用法」(?)を紹介する。

GIGAスクール向けの安価なPC、性能は最小限だが、耐衝撃性能や取っ手、ペンなどを装備

ただいま税込み1万4800円で販売されているペン付き&耐衝撃のWindowsタブレット「mouse E10」

 さて、このPCのスペックは、いわゆる「GIGAスクール構想」向け。CPU(Celeron N4000)やメモリ(4GB)、ストレージ(eMMC 64GB)などのスペックは最小限で、代わりに耐衝撃性能や持ち運び用の取っ手、ペンなどの物理的なハードウェアが充実しているのが特徴だ。

 ……なので、「子どもに使ってもらう」のは、順当な考え方なのだが、今までうちの子に使わせていなかったのはワケがある。

 それは、彼がもっといいスペックのPCを使っているから。

 普段、彼が使っているPCは、Core i5や8GBメモリ、SSDを搭載したノートPC(家に余っていた)。このPCで、彼はマインクラフトやRPG、FPSなどをやっており、折に触れて「ゲーミングPCが欲しい」「ペアレンタルコントロールを外してほしい」「時間制限も外してほしい」と主張している(苦笑

 そんな彼がmouse E10を触ってどう思うか………というのは、まぁ、想像がつくので「触ってもらってもなぁ………」と思っていたわけだ。

(6/3 12:40更新)記事初出時、スペック表記に一部誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

あれ、意外に好評価?

 というわけで触ってもらったのだが、実は、彼の感想は意外に好評価。

 もちろん、性能に関しては「ちょっと重いなぁ」という話になった部分が多いのだが、もともとの「GIGAスクール向け」の部分が功を奏してか、物理的なハードウェアの評価が結構高かった。

 ちょっと面白いので、順に紹介していきたい。

 なお、当然ながら、子どもによって意見が違うと思うので、以下の内容は「あくまでも参考」として見てもらいたい。ただ、それにしても「子どもの視点で見るPC」というのは「大人の視点で見るPC」とは違うのだなぁ……と気づかされる。

うちの子の感想1:「軽くていい」

 一番驚いたのは、比較的すぐ、このコメントが出てきたことだ。

 この製品の本体重量は980g(キーボードカバー付きで1280g)。わりかし軽量な製品ではあるが、絶対値では「驚くほど軽いPC」というわけではない。

 よくよく話を聞いてみたところ、今使っているノートPC(1.4kg)よりも軽く、重量バランスも良いため、持ちやすい、ということらしい。「ゲーム画面や写真を誰かに見せたい場合、軽くていい」のがポイントだそう。

 ちなみに、自分のカメラがない彼としては「カメラが使える」のもよかったそう。Windowsのカメラアプリ、僕は初めて真面目に使ったけども(笑。

うちの子の感想2:「ペンの操作はわかりやすい」

 先に言っておくと、彼はあまりお絵描きに興味はない。さらに普段はマウスを使っているので、ペンには興味ないだろうな………と思ったら、「ペンは操作している場所がわかりやすくていい」のだそうだ。PC歴はもう2年ちょいになる彼だが、「マウスの操作が直感的でない」という感覚はあったようだ。

 ちなみに、「ペンはどういう時に使えそう?」と聞いたら、Webブラウザで動く、クリックポチポチ系のゲームを遊び始めた。親としては、正直、オススメしたくない類のゲームなのだが、「便利な使い方を思いつくこと」自体は大事なので、素直に感心しておくことにする(苦笑

うちの子の感想3:「キーボードが使いやすい」

 これも予想外。

 このPCのキーボードは、いわゆるキーボードカバータイプ。この種のキーボードとしては出来がいいとは思うが、普段は普通のビジネスPCのキーボードを使っている彼からしたら、「使いにくい」という評価になるだろう、と思っていたからだ。

 「なぜ使いやすいのか」という話を聞いてみると、「キーの間に隙間がないから」とのこと。どうやら、大人向けに調整されたアイソレーションタイプのキーボードは彼にとって「クセのあるキーボード」だったようだ。子どもの手は小さいので、そういわれると納得感がある。

 ちなみに、「どういう時に特に便利?」と聞いたら、マインクラフトのコマンド入力や、タイピング練習ソフトなどのよう。マインクラフトは知っていたけども、いつの間にタイピング練習し始めたんだ(苦笑

「Windows 10版マインクラフトやRPGをやるならいいと思う」

 さて、物理的な仕様には満足いただけたようなので、今度はいつも使っているソフトを入れて性能を確認してもらった。

 試してもらったのは、Windows 10版のマインクラフトと、Java版のマインクラフト、それと2DのRPG。

 まず、「普通に遊べるよ」という反応になったのがWindows 10版のマインクラフト。このPCには、「マインクラフト付きモデル」(現在、2万1800円で販売中)も用意されているぐらいなので、当然と言えば当然なのだが、やはりマインクラフトがしっかり遊べるのはポイントになるだろう。また、彼がやっている2DのRPG何本かも試してもらったが、これはまったく問題なく楽しめたそう。

 一方、「プレイにするには(動作が)重いなぁ……」というコメントになったのがJava版マインクラフト。

 これは、オススメできない重さだそうだ。さらに「データパックを入れたらさらに重くて………」とのこと。Java版をやりたい人は、様々なMODやデータパックを入れて楽しみたい人も多いだろうし、普通のMODは入れたら動作が重くなるので「Java版マインクラフトをやりたい」なら、当初からもっと良いスペックのPCを用意したほうがよさそうだ。また、FPSゲームも「ちょっと難しいかな……」ということとなった。

 このほかに彼がやっていたのは、先述したクリックポチポチゲームや、タイピング練習ソフトで、これらは快適に動作した。

まとめ

 以上が、「うちの子どもが使ってみた感想」だ。

 感想そのものは子どもによって様々だと思うが、性能はともかく「物理的なハードウェア」が(うちの子には)高評価だったのは印象的。

 個人的な考えとしては「子どもにはそれなりに性能がいいPCを使ってもらいたい」と思っているが、子どもの性格や興味は千差万別。「とりあえず興味を持ってもらいたい」といった場合には、価格も考えて興味深い選択肢になるかもしれない。

 いずれにせよ、これで1万4800円(マインクラフト付きでも2万1800円)というのはかなりの安値。ちょうどいい活用法があるのであれば、なかなかいい「おもちゃ」と言えそうだ。