いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説

みんなが本当はいまさら聞きたかった“Googleサービス”人気記事セレクション

 本連載「いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説」でこれまでに掲載した記事の中から、アクセス数の多かった人気記事をピックアップ。みなさんが本当にいまさら聞きたかったと思われるサービス・アプリをジャンル別に振り返ります。

Googleのサービスが大健闘

 前回ご紹介したコンビニWi-Fiに匹敵するアクセス数だったのが、Googleのサービス群。「Googleフォト」「Google Keep」「Googleカレンダー」「Google翻訳」の4サービスがベスト20にランクインしていました。

※各記事で説明しているサービスの内容は、それぞれ掲載時点のものです。その後、機能や提供条件などが変更されている場合も考えられますので、実際に利用するにあたっては各サービス紹介サイトなどでご確認ください。

容量無制限で一生無料でバックアップできる!?「Googleフォト」

 最もアクセスが多かったGoogleのサービスは「Googleフォト」でした。オリジナルのサイズではないものの、カメラでもスマートフォンでも撮りためた写真を、無料かつほぼ無制限に自動的に保存できるところがこのサービスの大きなメリットです。自動アップロードしておけば、PCやスマートフォンなどが壊れたり紛失したりしたときに、大切な思い出を失って悲しい思いをしなくて済みます。

 のちに大幅なアップデートがあり、アルバム自動作成機能が追加されたり、動画からアニメーションGIFの作成が可能になったり、自分と写った誰かの写真をまとめてくれたり、写真の縦横を判別して自動的に90度回転する、画像補正精度がアップするなど、より機能的に進化しました。

 スマートフォン用のアプリも人気の様子。アプリを起動してアクセスしてみればその理由が分かります。ただひたすらアップロードしていただけなのに、見事なまでに写真が整理されているのです。1年前、2年前の同じころに撮影していた写真を振り返るのも簡単。何もしていないのに、人物別に写真が集められており、懐かしい気持ちに。もはやOSの違いを超えて欠かせない存在になっているようです。

メモを付箋紙のようにぺたぺた貼れて通知もできる「Google Keep」

 「Googleフォト」に次いでアクセスが多かったのが「Google Keep」でした。いろんなメモアプリがある中で、どのくらい使えるのか興味を持たれたのではないでしょうか。

 わりと地味な存在ではありますが、買い物リストの作成やToDo管理から、手書きメモ、音声メモ、大事なメモのピン止め、リマインダーなどかなり多機能。2016年4月にはChrome拡張機能がリリースされ、ウェブブラウザーの「Google Chrome」から、簡単にウェブページが保存できるようになっています。

パソコンでもスマホでも利用環境を選ばない予定管理サービス「Googleカレンダー」

 12位にランクインしたのは「Googleカレンダー」でした。まさに今さら感のあるサービスですが、もはやなくてはならない存在という方も多いはず。大きな変化はありませんが、2016年4月にスマートフォン向けのアプリに目標達成を手伝う新機能「Goal」が追加されたほか、2017年3月にはiPad向けに最適化されたアプリが提供されています。

ニューラルネットによる機械学習で翻訳精度が劇的に向上した「Google翻訳」

 2017年に入ってからの公開にもかかわらず、20位にランクインしたのが「Google翻訳」でした。2016年11月16日の記事「Google翻訳、8言語にニューラルネットに基づく機械翻訳を実装」を受けて、注目を集めていたようです。

 その精度は実際に試してみれば一目瞭然。利用されればされるほど学習して賢くなっていくようですから、今では執筆時点よりももっと精度が向上しているのではないでしょうか。

これからきっと、もっと目が離せなくなる人工知能分野

 今、Googleを語る上で欠かせなくなっているのが、記事のあちこちで登場している機械学習や人工知能といったフレーズです。その最たるものが前述の「Google翻訳」ですが、「Googleフォト」の新機能を支えているのも機械学習。連載ではご紹介していませんが、「Gmail」のスパムフィルターもしかり。今後はGoogleのサービス全体が、それこそ神経ネットワークのように連携して、あらゆるものを管理できるようになりそうな気がします。

 機械学習や人工知能に興味のある方は、Googleのメッセージングアプリの「Allo」で、日本語で利用できる「Googleアシスタント」を試してみてください。
 「Googleアシスタント」は、自然言語で会話できる人工知能です。Googleブランドのスマートフォンである「Pixel」や「Pixel XL」に搭載されている機能で、会話型AIとも呼ばれています。現在は英語版のみですが、「Allo」アプリの中では日本語で利用できるようになっています。「Allo」で対話する相手がいなくても「@google」と入力する、またはリストから「Google Assistant」を選択すると、自然言語で会話でき、いろんな質問や発言に答えてくれます。

連絡先のリストに表示される「Google Assistant」を選択しても会話を始められます
Google Assistantの対話例
「何ができるの」と聞けばGoogleあしすたんとができることを教えてくれます
「私の写真」と問いかけると、最近Googleフォトに保存された写真を見せてくれました
音声認識の精度が高くて驚きます

 さまざまなコマンドが使えて、対話で言語翻訳をしたり、リマインダーの登録などもできるようです。まだあくまでも執事的にサポートをしてくれるレベルですが、この機能も我々が使えば使うほど精度が高まると思うと、ちょっとその進化に関わりたくなりませんか。音声認識の精度がすばらしく高いので、音声入力すると未来感が高まって、より楽しさもアップするはずです。

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。