vProの匠
【匠の部屋】[HP編]メーカー別、AMTの設定方法/MEBxの入り方
HP EliteBook 840 Aero G8で検証
- 提供:
- インテル株式会社
2022年7月12日 06:00
テレワークの普及とともに、企業での利用が増えている「インテル vProプラットフォーム」。このプラットフォームに対応したクライアントPCは、システム管理者がGUIやコマンドを使って遠隔管理することができる。
ただ、クライアントPCを遠隔管理するには、以前にも紹介したようにAMTのプロビジョニング(初期設定)が必要になる。その操作方法はメーカーごとに異なるので、詳しい手順をそれぞれ紹介していきたい。
今回はHP EliteBook 840 Aero G8を使って、vProのすべてを知り尽くした“匠”こと牧真一郎氏に操作方法を教えていただいた。なお、これまで数多くのvPro搭載PCをプロビジョニングしてきた匠によると、「同じメーカーでも機種や世代によって操作手順やできることが変わってくる」とのこと。今回の手順は一例であり、お手持ちの機種によってはできることが異なる可能性があることをご了承いただきたい。
なお、本連載では「匠に聞いてみたい」質問を随時募集中。vProに関する疑問・質問などがあれば、記事末尾のフォームからぜひ投稿してほしい。また、既に投稿いただいた質問は、順次回答していくので、お待ちいただければ幸いだ。
【追記】今期のvPro導入困りごとアンケートの受け付けは終了しました。
HP EliteBook 840 Aero G8でMEBxを操作プロビジョニングやリセットをやってみた!
今回AMTのプロビジョニングを検証してみたのは、HP EliteBook 840 Aero G8だ。インテル AMTの設定を行う画面はメーカーごとに異なるが、今回、検証した機材では、標準でインテル AMTが有効になっていた。さらにMEBxの起動も「Startup Menu」から直接起動することができるなど、使い勝手に独自の工夫が見受けられた。
※今回の検証は「HP EliteBook 840 Aero G8」を利用して行いました。PCの機種や世代によって操作手順やできることなどが異なる場合があります。
【操作手順1】インテル MEBx(ME BIOS Extention)を起動する
【操作手順2】AMTを有効のままリセットし、初期状態に戻す
- PCの電源を入れる。
- 「HP」のロゴが表示されたらすぐに「F10」キーを押して、BIOS Setupを起動する。なお、前述の【操作手順1】にある「Startup Menu」から「BIOS Setup(F10)」を選ぶ事でもBIOSのセットアップ画面に入れる。
- BIOSのセットアップ画面が表示されたら、上のメニューから「Advanced」を選択。
- 「Advanced」のメニューが表示されたら、「Remote Management Options」を選択。
- 「Remote Management Options」のメニューが表示されたら、「Unconfigure AMT on next boot」を「Apply」に変更。なお、メニュー右側にある「?」マークを選ぶとメニューに関するガイダンスが表示される。
- 「Main」メニューに戻り、「Save Changes and Exit」を選択。
- 「Save Changes?」と表示されたら「Yes」を選択して、BIOSを終了する。
- 「HP」のロゴが表示された後、Windowsが起動したらリセット完了。ただし、機種によってはOSが起動する前に「Found unconfigure of intel(R) ME Countinue with unconfiguration (Y/N)」といったメッセージが出ることもあるので、その場合は「y」を押せば設定がリセットされる。なお、設定がリセットされただけでAMTは有効のままなので、AMTを無効にしたい場合は以下の【操作手順3】を参照してほしい。
【操作手順3】AMTを無効(有効)にする
- PCの電源を入れる。
- 「HP」のロゴが表示されたら「ESC」キーを押してBIOSのセットアップ画面を開く。
- BIOSの画面が表示されたら、上のメニューから「Advanced」を選択。
- 「Advanced」のメニューが表示されたら、「Remote Management Options」を選択。
- 「Remote Management Options」のメニューが表示されたら、「Intel Active Management Technology(AMT)」のチェックを外す。なお、有効にしたい場合は逆にチェックを入れる形だ。
- 「Disabling AMT」の画面が表示される。AMTを無効にするとネットワークACLを含むAMT ネットワークの設定も工場出荷状態に戻るというメッセージ。「OK」を選べばAMTを無効にできる
- 「Intel Active Management Technology(AMT)」のチェックが外れる。
- 「Main」メニューに戻り、「Save Changes and Exit」を選択。
- 「Save Changes?」と表示されたら「Yes」を選択して、BIOSを終了する。
- 画面に「AMT disabling in progress...」のメッセージが出たあと数回起動を繰り返すのでシャットダウンせずに起動するのを待とう。ログイン画面になればAMT無効化は終了だ。
匠への質問、募集中!
……さて、今回はHPのクライアントPCにおけるAMTのプロビジョニング/リセット方法を教えてもらったが、vProは非常に多機能かつ奥深い。これまでの記事や活用事例を見て、「これはどうやるんだろう?」あるいは「できると思うのに、何故かうまくいかない」と思うことも多いと思う。
当連載では、そんなvProを活用する上での疑問を随時、匠に伺って、解決に結び付けたいと考えている。vProの導入や活用を検討するうえで、「これはどうやるんだろう?」あるいは「できると思うのに、何故かうまくいかない」といった疑問点がもしあれば、是非、以下のフォームから質問を送っていただければ幸いだ。
【追記】今期のvPro導入困りごとアンケートの受け付けは終了しました。
・いただきました質問につきまして、質問者やその企業を特定できないよう編集の上、匠の回答とあわせて誌面掲載させていただく可能性がございます。
・いただきました質問に対する回答は、原則として今後展開する記事内にて行わせていただきます。また、すべての質問への回答を約束するものではございません。
・氏名やメールアドレスのご記入は任意となりますが、ご記入いただければ、追加で伺いたいことなどがある場合、編集部よりご連絡させていただき、より正確な回答ができるよう務めさせていただきます。
・回答いただきました個人情報(名前/メールアドレス)は、追加の質問など編集部からの連絡のみ使用します。そのほかの目的で使用することはなく、対象者以外の個人情報は、企画終了後、速やかに消去します。
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