Windows 7サポート終了まで約1年! どうするWindows 10アップグレード

Windows 7と一緒に古いアプリも使えなくなる? OfficeやアプリもOSと一緒に最新版へアップグレードしよう

 Windows 10への移行に伴って検討しなければならないのが、普段使っているアプリのアップグレードです。普段使っているオフィスソフトや業務アプリなども、最新OSへの移行に合わせて、この機会に最新版へとアップグレードするのがお勧めです。

Windows 7の10カ月後にサポートが終了する「Office 2010」

2020年10月17日にサポートが終了する「Word 2010」

 Windows 7からWindows 10へのアップグレードでは、OSの準備、データや設定の移行の2つが大きなポイントとなりますが、もうひとつ忘れてはならないことがあります。

 普段使うアプリの移行です。

 PCは、仕事で使ったり趣味に活用したりと、さまざまな用途に使えます。これを支えているのが、文書作成や画像編集などの機能を提供する「アプリ」です。

 「Windows 10にしても、今までのアプリはそのまま使えるんでしょ?」と思っている人も少なくないかもしれませんが、必ずしもそうとは限らないのです。

 最も注意が必要なのが、WordやExcelといったOfficeアプリです。

 Windows 7のサポート終了が大きく取り上げられている影響で、影に隠れてしまっている感もありますが、実はWindows 7のサポート終了から1年も経たない2020年10月17日には「Office 2010」のサポートも終了します。

 Office 2010は、Windows 7とほぼ同時期にリリースされたバージョンなので、プリインストールされた古いものをそのまま使い続けている人もいるかもしれません。このバージョンのOfficeも、2020年10月17日以降は更新プログラムが提供されなくなり、安全に使うことが難しくなるのです。

 Office製品は現在、「Office 365」というクラウドサービスが主流となっているので、Windows 10への移行と一緒に、Office 365への移行を検討しましょう。

Office各バージョンのサポート終了日
製品名延長サポート終了日
Office 20072017/10/10
Office 20102020/10/13
Office 20132023/4/11
Office 20162025/10/14

 Office 365には、いくつかのサービスがありますが、個人ユーザーが利用できるのは「Office 365 Solo」や「Office 365 Home & Business 2016」といったものです。最大の違いは料金で、後者の永続ライセンス版は一度購入すれば費用が発生することなく、その後も使い続けられます。

 一方、Office 365 Soloのようなサブスクリプション版は、毎年もしくは毎月の費用がかかるので、永続版の方がお得に思えます。しかし、サブスクリプション版のOffice 365 Soloには、次のようなメリットがあります。

  • クラウドストレージサービス「OneDrive」が50GBまで使える
  • 毎月の更新を適用することで常に最新の機能を使える

 OneDriveの容量増も大きな魅力ですが、実は、最新機能を使えることが大きなメリットです。例えば、最新版のPowerPointでは、AIを使ってデザインが提案されたり、翻訳機能を使えますが、こうした機能が、毎月、増えていくことになります。

 なお、法人向けのサービスであれば、「Microsoft 365 Business」というものもあります。こちらは、Office 365に加えて、Windows 10へのアップグレードライセンスが提供されます。Windows 10とOfficeを一緒にアップグレードするなら、このサービスの利用も検討するといいでしょう。

Office 365サービスの概要と価格
サービス名価格ライセンス体系常に最新版OneDrive有料版高度なクラウドサービスWindows 10へのアップグレード
個人向けOffice 365 Solo1万2744円/年サブスクリプション××
Office Home & Business 20163万7584円永続ライセンス特定時点の機能×××
法人向けOffice 365 Business900円/月サブスクリプション××
Office 365 Business Premium1360円/月サブスクリプション×
Microsoft 365 Business2180円/月サブスクリプション

Office 2019は最新じゃない?

 Office製品の新製品となる「Office 2019」がリリースされました。Office 2019は、永続版のライセンスを一度購入すれば。そのまま使い続けることができます(サポート期限はある)。今までのイメージでは、Office 2019がOffice製品の最新版のように思えますが、実はそうではありません。Office 2019は、これまでOffice 365のサブスクリプション版で毎月更新されてきた機能のいくつかを選んで搭載したバージョンです。Office 365のサブスクリプション版では、今でも毎月、新機能が追加され続けているので、すでにOffice 2019にはない機能が使える状態になっています。最新版を使いたいのであれば、サブスクリプション版のOffice 365を契約した方がいいでしょう。

業務アプリや周辺機器も要チェック

 Windows 10に移行する際は、Officeアプリだけでなく、業務アプリなどのほかのアプリにも注意が必要です。

 Windows 7時代に購入した古いアプリの中には、Windows 10に対応していなかったり、Office同様にアプリ自体のサポート期限が終了し、継続して使うことが難しい場合があります。

 例えば、会計ソフトとして有名な弥生の製品であれば、「弥生 14シリーズ」以前のバージョンはWindows 10への対応予定がないことが、ウェブページに記載されています

 このように、現在、Windows 7で使っているアプリがWindows 10で使えるかどうかは、マイクロソフトが公開している「Windows 10互換性情報」のウェブページで確認できます。

 また、「Ready For Windows」のウェブページに、製品名を入力すると互換性情報を検索できます。英語のページですが、日本語を入力しても検索できます。

 いずれのページでも、アプリだけでなく、周辺機器の互換性情報も確認できます。プリンターやスキャナーなど、現在使っている周辺機器がWindows 10に対応しているかどうも事前にチェックしておきましょう。

「Windows 10互換性情報」では、PCやソフトウェア、周辺機器メーカーの互換性情報を参照できる
製品を検索して互換性情報を確認できる「Ready For Windows」

クラウドサービスの互換性は?

 最近では、PCにインストールするソフトウェアの代わりに、クラウドサービスを使うことが多くなってきました。メールやカレンダーなどのサービスは、むしろクラウドサービスの利用者の方が多いかもしれません。

 こうしたクラウドサービスは、Windows 7からWindows 10に移行しても、ほとんど問題なく利用できます。

 しかし、一部のサービスだけは、Windows 10の標準ブラウザーである「Microsoft Edge」での閲覧や利用に対応していないサービスもあります。例えば、法人向け口座を扱うオンラインバンキングなどには、Edgeでサービスを利用できないものがあります。

 しかし、Windows 10には、従来のブラウザーである「Internet Explorer」も搭載されています。2018年12月20日にはゼロデイ脆弱性に関するニュースが話題になるなど、Internet Explorerは安全なブラウザーとは言えない面もあるので、積極的な利用は推奨しませんが、Microsoft Edgeで利用できないサービスがあっても、Internet Explorerを使えば対応することは可能です。

Microsoft Edgeに対応しないクラウドサービスはInternet Explorerを利用して表示できる

 以上、今回はアプリと周辺機器の互換性について紹介しました。いずれも、Windows 10へ移行する前に対応状況を確認し、その対策をしておくことで、スムーズな移行が可能になります。今の段階から準備しておくといいでしょう。

清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できる Windows 10 活用編」ほか多数の著書がある。