みんなの在宅ワーク

第14回:デジタル&家電ライター コヤマタカヒロの在宅ワークスタイル

2つのクラウドストレージを併用して2拠点での仕事を同期

 白物家電のレビュー記事を中心に活動を展開するライターのコヤマです。メインは調理家電ですが、パソコンやデジタルガジェットなども守備範囲。企業取材やインタビューなども手がけています。そんな僕の仕事環境を紹介しましょう。

徒歩5分程度にある事務所と自宅の2拠点体制

 20年を超えるライター歴の中、これまではずっと自宅で仕事をしてきましたが、昨年、念願の事務所を構えました。といってもメインの目的は調理家電のレビューと撮影のための空間なので事務所というよりはキッチンスタジオです。

 自宅から5分程度の距離ということもあり、コロナによる自粛期間も自宅と事務所を行き来していました。小学生の3姉妹がずっと家にいるので自宅では仕事にならない、というのも正直なところです。

2つのクラウドストレージを併用して自宅と事務所の環境を同期

 自宅の仕事環境は昨年末に購入したドスパラのタワーPCに、24インチディスプレイと、43インチの4Kディスプレイのデュアルディスプレイ体制です。

自宅の作業環境

 キッチンの仕事環境は、モバイル用に使っていたレノボ・ジャパンの「ThinkPad X1 Carbon(2018)」に42インチテレビを接続。自宅と同じでデュアルディスプレイ環境を用意しました。

キッチンの作業環境

 主な仕事内容は、家電やPC、デジタルガジェットを触って、写真や動画を撮影し、原稿を書くというもの。進行中の仕事フォルダはDropbox内に作ることで、2つのPC間でリアルタイム共有、スマホで撮影した写真も自動アップロードするようにしています。

 ただし、DropboxはWindowsのシステムと同じSSDに入っているので保存容量の問題があり、デジカメで撮った写真や終了した仕事などは保存先を大容量HDDに設定したOneDriveで同期しています。一度は全てをOneDriveにしたのですが、Dropboxと比べると同期が遅いのが気になり、2アプリ体制となりました。

病気の後遺症は左右対称マウスと音声入力でカバー

 仕事環境でこだわっているのが入力デバイスです。自宅PCのキーボードはなんと日本IBM時代の名機(勝手に言っています)「Aptiva J33」に付属してきたもの。20年以上このキーボードをメインに使っています。

 また、数年前にかかった病気の後遺症で右手があまり動かないので、マウスは左手で操作しています。自宅では左右対称のロジクールの「G300」を使用。キッチンではエレコムの左手用トラックボール「M-XT4DRBK」を使っています。

 さらにそれぞれに外付けマイクも取り付け、原稿の大半は「Google ドキュメント」もしくは「Speechnotes|ディクテーションメモ帳」を使って音声で入力しています。「Google ドキュメント」は複数デバイスで共有できるのが利点。「Speechnotes|ディクテーションメモ帳」は音声入力モードが途切れないのが便利です。

キッチンにも専用PCや高品質チェアの導入を検討中

 コロナによる自粛以降、キッチンに滞在する時間が大幅に増えました。それまではキッチンは作業場で、原稿の執筆は自宅ということが多かったのですが、撮影のあと執筆までキッチンで行うことが増え、現在は新しいPCとワークチェアの購入を考えています。

 自宅には20年選手のアーロンチェアもあるため、仕事場を1カ所にまとめられるといいのですが、キッチンはネット回線が遅いVDSL方式なのと、機材のテストや撮影を優先するため、ちゃんとしたワークデスクが置けないのが悩ましいところです。

 本当はゲーミングPCとゲーミングチェアを買って家族の目を気にすることなくゲーム三昧と行きたいですね。

コヤマタカヒロの在宅ワーク環境

  • メインPC:GALLERIA ZT i7-9700K、ThinkPad X1 Carbon
  • ディスプレイ:2画面
  • キーボード:IBM時代のキーボード
  • マウス/トラックボール/トラックパッド:ロジクール「G300」、エレコム「M-XT4DRBK」
  • カメラ:内蔵
  • マイク/ヘッドフォン/スピーカー:マイク:サンワサプライ「MM-MCUSB25 」、ソニー「ECM-PCV80U」/スピーカー:オラソニック、TV(レグザ)のスピーカー
  • ビデオ会議サービス:Zoom、Whereby
  • 机:ワークデスク、ダイニングテーブル
  • 椅子:アーロンチェア、4000円ぐらいのオフィスチェア
  • その他小物:

コヤマタカヒロ

1973年生まれ。デジタル&家電ライター。大学在学中に男性ファッション誌でライターデビュー。その後、PCやデジタルガジェット、白物家電を専門分野として執筆活動を展開。寄稿先は多岐にわたる。調理家電のテストと撮影のための空間「コヤマキッチン」を用意。米・食味鑑定士の資格を所有。執筆以外に企業のコンサルティングやアドバイザーなども務める。