みんなの在宅ワーク
第27回:シリコンバレー在住 inuroの在宅ワークスタイル
エアコン難民がDIYで作り上げた「屋外ワークスペース」
2020年10月2日 07:00
筆者の住むシリコンバレー・ベイエリアは、基本的にはとても過ごしやすい気候です。夏はほぼ毎日快晴だけど、湿度は低く空気はカラッとしている。梅雨の日本から移住した身にとっては理想的と言えます。
ただ何事にも表裏はあるもので、下手に気候が快適であるがためか、家庭用エアコンという文化が極めて未発達という問題があります。
いや、これまでは特に問題にはならなかったんですよね。仕事は空調の効いたオフィスで行っていたし(オフィスや店舗にはセントラル式の空調がちゃんとある)、もし家が暑い!となってもカフェや図書館へ避難することもできたから。
ところが在宅ワークで家に閉じ込められてしまうと、いざ今日は暑いぞって日に逃げ場がないことに気付きました。エアコンが無いから室温はどんどん上がっていくし、逃げ込もうにも店は営業していない。なので機材云々以前に、まず死なずに過ごせる環境を作るところからのスタートです。無いものは自分で作るしかありません。
庭を仕事場にすべく、デッキを自作
手っ取り早いのは熱の籠らない外で仕事することです。というわけで庭を仕事場にすべく、2×4材と壁板を敷き詰めてデッキを作り、ソファーとテーブルも作って配置し、タープを張って日陰を作りました。直射日光さえ遮れば、これでかなり快適に過ごすことができます。
それでも暑いときには鳥坂先輩の教えに倣い、バケツに水を入れて足を突っ込んでます。
作業用のテーブルも自作して機材を集約
とはいえ作業スペースが欲しくなることもあるし、テレカンの機材なども配置したい。なので、移動可能なコンパクトなデスクを作りそこに機材を集約することにしました。IKEAの学習机から取り外した脚が転がっていたのでそれをベースにフレームを組み、60×120cmの集積材の天板を取り付けます。
テレカン用のカメラとマイクはアームスタンドで天板に固定します。これで家の中でも外でも作業スペースごと移動することができるようになりました。サブディスプレイにしているSAMSUNGの32インチTVはさすがに重過ぎるので、軽くて広いディスプレイを物色しているところです。
結局、エアコンを買う
これで理想の作業環境が完成、と思ったのも束の間、カリフォルニアはここのところ酷い山火事に見舞われてしまい、「外で過ごすのは健康を害する」と言われるレベルまで大気汚染が悪化してしまいました。結局、エアコンをインストールし、家の中に籠るハメに。理想の環境に辿り着くまでにはまだまだ先が長そうです。
- メインPC:MacBook Pro(15インチ、2017)
- ディスプレイ:1画面
- キーボード:MacBook Pro内蔵キーボード、HHKB Pro HYBRID
- マウス/トラックボール/トラックパッド:MacBook Pro内蔵トラックパッド
- カメラ:SONY RX100V、MacBook Pro内蔵カメラ
- マイク/ヘッドフォン/スピーカー:MacBook Pro内蔵スピーカー、AirPods Pro、Audio-Technica AT2020USB+
- ビデオ会議サービス:WebEx、Zoom
- 机:自作デスク(W120×D60×H58cm)
- 椅子:各種ソファー類、バランスボール
- その他小物:ディクテーション端末(Google Pixel 3)、アームスタンド、エアコン(TOSHIBA RAC-PD1411HRU)、炭酸水メーカー(SodaStream)
inuro
シリコンバレー在住の器用貧乏。肉を焼いたりビールを造ったり地図を作ったりしています。