みんなの在宅ワーク

第16回:川原直子の在宅ワークスタイル

香港に住むフリーランス広報の在宅ワーク術

 国内外Tech企業やスタートアップの広報/マーケティング活動をサポートする「ホイサム」の川原直子と申します。2018年後半から香港に住んでいます。

 当初は、日本と香港を行き来しながら仕事をしていましたが、今年5月からフリーランスとなり、また、新型コロナの影響で日本との行き来も難しくなったため、本格的に在宅作業環境をアップデートしているこのごろです。

ダイニング用の椅子で腿を痛め、「業務用椅子の大切さ」を痛感

 香港では、家具付きで部屋を借りることが一般的です。引越し後すぐに生活が始められるので、とても便利なシステムです。私の場合、最初に住んでいた九龍の家のデスクに椅子が付いていなかったため、ダイニング用の椅子を移動させて仕事をしていました。

 数カ月後、台湾でいつも身体の調子を見てもらっている先生のところに行くと、いつもは痛まない腿の裏が相当張っていたらしく強烈な痛みが。先生には一言「座りすぎ」と言われました。やはり健康には変えられないという思いで、帰国後すぐにデスク用のしっかりとした椅子を購入しました。その後は痛みもなく、椅子の大切さを身をもって知りました。

嘉義縣(台湾)のメーカー「Mesh 3 Chair」のオフィスチェア。香港で購入

海外クライアントとの仕事に必須の電子辞書は「息抜き的」な役割も

 仕事は海外のクライアントがほとんどで、原文と日本語の資料を見比べながら作業をすることが多いです。このため、iPadに原文の資料を映しながら、外部ディスプレイには作業中の日本語環境を映して、簡易的な2面ディスプレイとしています。

 また、オンラインの辞書をさっと使うこともありますが、やはり詳しい用例を調べたり、言い回しを増やしたい場合に類語辞典を使ったりするため、電子辞書は必須です。仕事では英語が主ですが、普段の情報収集で中国語の記事を読むことが多いので、EX-wordの中国語モデルを使用しています。気になる単語を調べることが、仕事の合間のちょっとした息抜きにもなります。

電子辞書とお茶セット。マグカップは、10代からの友人でイラストレーターのサカモトリョウさんの「COCOちゃん」というキャラクターのものを使用
情報収集はアナログとデジタルを併用。現地の新聞は「頭條新聞」と「The Standard」を読む(右中)

香港茶で心身をリラックス。食事は「台湾の国民的家電」が大活躍

 心身の健康のために常備しているものもあります。まず、温かいお茶。集中しているときに頻繁にキッチンに行くのは面倒なので、烏龍茶や紅茶、お腹を温めると言われている香港の「六安茶」などを保温機能のあるボトルに入れ、そこから都度マグカップに入れて飲んでいます。

 また、心の健康のため、音楽も欠かせません。ひとり家電メーカー「アカリネ」のスピーカー「acarine001」をPCからBluetoothで接続して使っています。

「acarine 001」スピーカー。香港に移住する際に、日本からわざわざ専用の段ボールで運んできた

 デスク周りではありませんが、在宅勤務生活に欠かせないのが、台湾の国民的家電である「大同電鍋」です。

「大同電鍋」。お家にいながら美味しい魯肉飯ができるのでおすすめ

 メリハリのない在宅勤務時間にあって、お昼ご飯は大事。ただし、前後にミーティングが入っていたりして、調理にあまり時間をかけられない場合も多いです。そんなときに、大同電鍋があれば、冷凍しておいたご飯や、昨晩のおかず、またはちょっとした野菜などをまとめて電鍋の中に入れて、調理用の水を入れてスイッチを入れておけば、20分ぐらいで温かい食事が出来上がっているので、重宝しています。

川原直子の在宅ワーク環境

  • メインPC:Apple MacBook Pro 13インチ
  • ディスプレイ:2画面
  • キーボード:パソコンのキーボード
  • マウス/トラックボール/トラックパッド:Mi Portable Mouse
  • カメラ:内蔵カメラ
  • マイク/ヘッドフォン/スピーカー:内蔵マイク/iPhone付属イヤホン/acarine 001
  • ビデオ会議サービス:Zoom/Google Meet
  • 机:作りつけのデスク
  • 椅子:Mesh 3 Chair(台湾のブランド)のオフィスチェア
  • その他小物:CASIO XD-Z7300(電子辞書)、COCOちゃんのマグカップ、SHARP EL-760T(計算機)、大同電鍋、手帳(ほぼ日手帳 オリジナル「世界の伝統柄 ハーベスト)

川原 直子

国際基督教大学教養学部卒業後、外資系PRエージェンシーHoffman Japanなどの勤務を経て、NIKE JAPANのコミュニケーションマネージャー、OrigamiのシニアPRマネージャーとして、広報業務に携わる。2020年5月、国内外Tech企業やスタートアップのコミュニケーション活動を支援する「ホイサム」を起ち上げる。幼少時、台北在住経験あり、現在は香港在住。