みんなの在宅ワーク

第76回:縄文インフルエンサー アベマホコの在宅ワークスタイル

「築50年の9LDK古民家」でiPhoneやiPadを駆使してリモートワーク

 こんにちは。縄文インフルエンサーのアベマホコです。岩手県を拠点に、縄文の魅力をSNSを中心に発信しています。北海道・北東北の縄文遺跡群が2021年、世界遺産に登録され、岩手県一戸町にある御所野遺跡も世界遺産となりました。

 そんな世界遺産登録お祝いモード全開な岩手で暮らす、縄文インフルエンサーの在宅ワークについてご紹介します。

築50年の9LDK古民家でリモートワーク。主力機材はiPhone 12 miniとiPad Pro

 普段の作業で使用しているのはiPhone 12 miniとiPad Pro(2017)です。iPhoneは、持ち運びやすさを重視してminiを購入しましたが、動画を撮ることが多くなったため、Pro MAXにすればよかったと今では後悔しています。

作業に使うiPad Pro

 普段はほぼiPhoneを使用して仕事のメッセージや動画編集、SNS投稿素材作成などを行なっています。動画編集に使用しているのは「CapCat」というアプリで、動画編集はとにかく時間がかかるのでいつでも思い立ったときにできるように携帯で行っています。Instagramの投稿準備には「TheGrid」を使用しており、Instagramの投稿順の確認やプロフィール画面の統一感の確認をしています。

 iPad Proは友人から譲ってもらったものですが、その費用は未払いです(いつか大金持ちになって支払うからね……)。iPad Proは調べ物や、ごくまれにInstagramの投稿やYouTubeに使うための手書き画像を作る際に「Procreate」を使用して作成しています。

 そしてほぼZoom要員となっているのが、5年くらい前に買った太古のMacBook Air。iPadはカメラ位置による視線のずれが気になり、iPhoneだと自分の画面が縦長になるのが気になるので、ZoomのときだけいそいそとMacBookを取り出して使っています。

 PCで動画編集をしたいのですが、容量もスペックも足りていない?のか、ソフトも入れられなかったので断念。できることなら買い換えたいです。

「土偶のフィギュア」が安心感と緊張感を与える現場監督役

 机は飲食店をやっている知人が使わなくなったものを譲り受けました。0円です。椅子も知人が不要になったとのことで譲り受けました。これも0円。まるで縄文時代を生きているのか?と思ってしまうほど、人からの頂き物で生きています。

 机も椅子もお気に入りなのですが、高さのバランスが合わなかったのでホームセンターで買った木のブロックで高さを調整しているところも個人的にお気に入りポイントです。

木のブロックで高さを調整

 棚として使っているのは古道具屋さんで買った木箱。家が古いので、流行りの真っ白い家具よりも茶色い落ち着いたトーンのものがマッチします。

 そして、元々ここにいましたけど?と言わんばかりにインテリアに馴染んでいるのが、わたしが縄文時代を愛するきっかけとなった土器です。この土器づくり体験が、人生が変わる出会いとなるのでした。

人生を変えた土器と土偶のフィギュア

 土器にはヘアゴムや薬などこまごまとしたものが入っています。土器に入れることで生活感も隠すことができ、さらには縄文時代も感じさせてくれ、一石二鳥です。

 そして机の上で並々ならぬ存在感を放っているビビッドな彼は「たそがれ土偶」の等身大フィギュア。彼は安心感を与えつつも現場(部屋)に程よい緊張感を与える、わたしにとってよい現場監督のような存在です。

 わたしが公式インフルエンサーを務める「遠野まちなか・ドキ・土器館」にて本物を見ることができるので、お近くにお越しの際はぜひ哀愁漂う彼をご覧ください。

「猫と縄文遺跡」がリラクゼーションとモチベーション向上

 作業に飽きると木箱に入っている本を読み、気分転換します。縄文本を読んで知識を深めることも大事な仕事の1つです。

 休憩はリビング兼キッチンでします。猫たちが日向ぼっこしているのを見ながら、どんぐり粉で作った縄文クッキーを食べるのが至福の時間です。

リビングが休憩場所
癒やしの猫

 また、時間を見つけては縄文遺跡にも足を運んでいます。遺跡に行くと、この自分が立っている地面の下には、およそ1万年前の縄文人の暮らしがあるのか……と湧き上がる感動があります。ロマンです。身近に世界遺産に登録されている遺跡があるこの環境に感謝しつつ、活動のモチベーションになります。

 神秘的かつ美しい縄文文化をまずは足下の暮らしから愛でつつ、その素晴らしさを今後も広めていく活動をしていきます。

アベマホコの在宅ワーク環境
  • メインPC:MacBook Air(13-inch、Early 2015)
  • ディスプレイ:1画面
  • キーボード:パソコンのキーボード
  • マウス/トラックボール/トラックパッド:パソコンのトラックパッド
  • カメラ:内蔵カメラ
  • マイク/ヘッドフォン/スピーカー:FIFINE T669
  • ビデオ会議サービス:Zoom
  • 机:飲食店で使われていたテーブル
  • 椅子:譲り受けた椅子
  • その他小物:そば茶、縄文クッキー、保温ポット、足裏マッサージの木の棒

アベマホコ

1993年生まれ。宮城県仙台市出身。2018年、岩手県遠野市に移住。土器づくりをきっかけに縄文時代の雄大さや美しさに魅了され、以降、縄文を盛り上げる活動をしている。「遠野まちなか・ドキ・土器館」公式インフルエンサー。今一番やりたいことは竪穴住居に住むことと土器発掘。