イベントレポート

CEATEC JAPAN 2017

IoT・AIを活用したサービス・製品が「IoTタウン」で勢ぞろい、業界の垣根を超えて創出される新たなビジネスモデル

仮想通貨「MUFGコイン」対応の自販機が登場、「ハロ」にも会える

 幕張メッセ(千葉県千葉市)で10月6日まで開幕されている「CEATEC JAPAN 2017」の見どころの1つは、主催者特別企画展の「IoTタウン」だ。

 「社会課題を解決してSociety 5.0(超スマート社会の実現)を築く」をテーマに掲げているこの展示会では、各業界のフロントライナーが集結。新たなビジネスモデルにつながるアイデアやパートナーとの共創を発信する場となっている。フィンテックやスマートホーム、地方創生をテーマにしたブース出展のほか、コンファレンスも行う。

 なお、同エリアには「IoTストリート」「IoT通り」と名付けられた1本の大きな通り道がブースの真ん中に設けられている。この道を利用して、各社趣向が凝らされた展示物に触れたり、サービスを体験してみると良いだろう。

ジェイティービー(JTB)

JTBでは外部のテクノロジー企業と連携することで、これまでの「旅行手配」からさらに発展したサービスの実現を目指している。同ブースでは、アスカネットと開発した大型空中ディスプレイや、リモート接客システム「対面KIOSK」などを参考出展。旅行前の情報収集や、申込みの円滑化など、他社の技術と組み合わせることで実現できるサービスのコンセプトなどを提案
パナソニックと開発したクラウドサービス「TRM(Traveler Relationship Management)」は、外国人客の属性・旅程などの情報をさまざまなサービスと連携可能。9月21日にリリースした訪日外国人旅行者向けの手ぶら観光支援サービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL」でも利用されている。TRMを活用することで、サービス申し込み時の氏名や宿泊先住所などの記入作業が不要になる
車椅子レースをVRで体験できる「CYVER WHEEL」のデモも行っている

国立情報学研究所、北海道大学、筑波技術大学、長岡科学技術大学、JIPテクノサイエンス、東京大学

スマートフォンの加速度・角速度・GPSを活用した路面調査システム「DRIMS」。同技術は、内閣府戦略的イノベーション創造プログラムの研究開発として支援を受けている。専用車両を使った調査よりもコストが抑えられ、ウェブ上から路面状況を確認できる。初期設定時に測定車両のキャリブレーションを行うことで誤差を減らし、車種を問わず調査に投入することが可能

三井住友フィナンシャルグループ

指紋・顔・声などの生体情報を用いた認証サービス「Polarify」のデモを展開。ポラリファイが開発を手掛けており、現在は三井住友銀行のインターネットバンキング「SMBCダイレクト」での利用に対応する。将来的には複数の企業が共有する認証プラットフォームとしての提供を目指している
Polarifyと連携可能なサービスであれば、登録した生体情報を複数のサービスのサインイン時に利用できる
SMBC日興証券では、NTTコミュニケーションズのAIエンジン「Communication Engine “COTOHA”」をLINEで活用した自動返答サービスを紹介。時間を問わず、マーケット情報や株価照会、残高照会サービスが利用できるのを特徴としている
機械設備の稼働状況をセンサーで記録し、不稼働時には他社とシェアリングできるサービス。三井住友ファイナンス&リースと住友商事が共同研究を行ったもの。例えば、工場のフォークリフトなど、時期に応じた有効活用を実現できる

バンダイナムコグループ

AI搭載の対話型コミュニケーションロボット「ガンシェルジュ ハロ」のほか、スマートフォンでコントロールできる4つ足のアクションロボット「メカモン」や、明るい場所を照度センサーで見つけて動く植物育成ロボット「OTENTORON」、時間をかけて数センチのみ移動するなまけもの型ロボット「NOROBO」などの玩具を展示していた
アクションロボット「メカモン」
「ガンシェルジュ ハロ」は、バンダイナムコスタジオが遊び方・演出をバンダイと共同で企画、日本アイ・ビー・エムが会話AIの開発、VAIOがハロ本体の機構、回路設計および生産を担当している。詳細は10月2日付関連記事『ガンダムの“ハロ”が会話できるAIロボットに、バンダイナムコがCEATEC JAPANにてデモを披露』参照

三菱UFJフィナンシャル・グループ

ブロックチェーン技術を用いた同社独自の仮想通貨「MUFGコイン」を用いたデモを実施。MUFGコイン決済対応の自販機にスマートフォンをかざすと飲料が購入できた。
ダンベルを持ち上げた回数でMUFGコインを付与するデモも行っている。現在、MUFGコインを使った実証実験が社内でも行われており、主に飲み会の割り勘などに活用されているそうだ。将来は一般向けの提供も予定している。

タカラトミー

米Anki社が開発した“心を持つ”という小型ロボット「COZMO」。液晶ディスプレイに喜怒哀楽の感情を表示するだけでなく、その場の環境や人の顔を認識して行動を変えるのが特徴だ。専用アプリでCOZMOとゲームを遊んだり、ブロックプログラミングで指定した動作をプログラムすることもできる。9月23日に日本でも販売を開始。価格は2万6980円(税別)

オープンステージ

IoTタウン出展各社が、展示内容やIoTに関わる取り組みなどを紹介する