イベントレポート

CEATEC JAPAN 2017

三井住友FGでは社員食堂の「顔認証決済」実験、フィンテックにとどまらず“アグリテック”も

 「IoTタウン」にある三井住友フィナンシャルグループのブースでも、フィンテック関連の展示を行っている。

 「顔認証決済」は、NECの顔認証技術「NeoFace」を応用し、個人を識別して決済するというもの。2016年から三井住友銀行および三井住友カードの社員食堂で実証実験し、現金やカードなどを使わずに顔だけで料金を支払える。今年度中の実用化を目指すという。

 その隣では、コイン型FeliCaチップを使ったウェアラブル決済も展示している。初音ミクのイベント「マジカルミライ2017」で、ポストペイド型電子マネーiDとして使われた。

顔認証決済。顔を見せるだけで支払える
コイン型FeliCaチップを使ったウェアラブル決済

 三井住友銀行のコーナーでは、API連携を展示している。ここでは、クラウド型会計ソフトの「マネーフォワード」と、法人向けインターネットバンキング「パソコンバンク Web21」をAPIでつなぎ、口座参照や振込などがマネーフォワードからできる。また、個人向けには、LINEで残高や明細を照会できるサービスを展示している。

 LINEを使ったサービスとしてはほかにも、SMBC日興證券がAIチャットボットを展示している。LINE経由で事務手続き系の質問に答えるもので、必要になればすぐオペレーターにエスカレーションするという。

三井住友銀行。法人向けの「マネーフォワード」とのAI連携と、個人向けのLINEを使ったサービスを展示
SMBC日興證券のLINEチャットボット。事務手続き系の質問に答える。オペレーターへのエスカレーションも

 三井住友ファイナンス&リースと住友商事の、IoT連携による機器の保守サービスも展示されている。稼働可視化により予兆保全に役立てる。2015年から運用し、日本で7~8社、グローバルで500社の顧客がいるという。

 また、三井住友銀行と三井住友ファイナンス&リース、日本総研によるアグリテック/スマート農業のコーナーも設けられている。

IoT連携による機器の保守サービス
アグリテック/スマート農業の展示
ベジタリア株式会社による農業用センサー
農業支援システム「アグリノート」