イベントレポート

CEATEC 2019 Co-Creation PARKレポート

「塗る→通電」で光る塗装、アイデア次第で活用は様々?

Co-Creation PARKレポート #3

千葉・幕張メッセで10月15日から開催された「CEATEC 2019」。イベントの華である大規模ブースのレポートは既に多数掲載しているが、CEATECには海外出展者やスタートアップ、大学・研究機関を中心とした小規模ブースの出展エリア「Co-Creation PARK」もあり、これらの中にも注目できる展示が多い。本レポートでは、これらのブースから、筆者が注目したブースを紹介する。

 10月15日から18日まで幕張メッセで行われていた「CEATEC 2019」において、株式会社ワークスの発光コーティングシステムLumiLorの実物が展示されていた。株式会社ワークスが正規ライセンスを得て国内代理店を担当している。

 LumiLorは多層コーティングからなるシステムで、導電性の高いバックプレーン層、絶縁層のダイレック誘導体層、発光する蛍光体層、低抵抗経路のバスパー層、透光性と伝導性のあるCTC導電性トップコート、保護目的のウレタンベースのクリアコート層で構成される。いずれも塗料であるため、専用の機器を必要としない。

中央が発光している状態のモノ。発光していない状態はグレーな色合い

 発光カラーはグリーン、アクア、ブルー、ホワイト、オレンジ、イエロー、バイオレット、ピンクがあり、隣接させることで異なる色を発光させることも可能だ。また塗装条件アリとなるが最大180度までの曲面にも対応し、施工自由度は高く、自転車や車両のほか、航空機、ヘルメットのほか、ポスターなどの導入事例がある。

従来の塗装と同様の運用が可能

林 佑樹

1978年岐阜県生まれ。東京在住。ITサービスやPC、スマートフォンといったコンシューマから組み込み、CPS/IoT、製造、材料、先端科学のほか、ゲームやゲーム周辺機器のライティングも行なう。それらジャンルすべてが何かしらの技術でリンクしているのが最近のお気に入り。技術などを見る基準は「効率のいいサボりにつながるか」。フォトグラファーとしては、ドラマスチルや展示会、ポートレートをこなしつつ、先端科学研究所の撮影が多い。