イベントレポート

CEATEC 2019 Co-Creation PARKレポート

インド生まれのSTEAM教材

Co-Creation PARKレポート #9

千葉・幕張メッセで10月15日から開催された「CEATEC 2019」。イベントの華である大規模ブースのレポートは既に多数掲載しているが、CEATECには海外出展者やスタートアップ、大学・研究機関を中心とした小規模ブースの出展エリア「Co-Creation PARK」もあり、これらの中にも注目できる展示が多い。本レポートでは、これらのブースから、筆者が注目したブースを紹介する。

 10月15日から18日まで幕張メッセで行われていた「CEATEC 2019」において、インドのSTEAM教材を開発するAvishkaarのブースでは実機をチェックすることができた。Avishkaarの教材は段階的なものとなっており、Tweak、INTRO、LITE、FULL、Xとステップアップしやすく体系。インドでの学校導入事例も多くあるとのことだ。

 いずれの段階の教材においてもArtの部分が強くある。Tweakはブロックごとに機能があり、それを自由に連結して形状を決め、PCもしくはスマートフォンでプログラムを作成できる。デモ機では、近接センサーの判定によって、表情が変化するロボが組み立てられていた。

Tweakキットでの構成例

 またINTRO以降は工作自由度の高いフレームや車輪などで構成され、ファンクションやコントロール要素が増えていくほか、BRAINと呼称される制御回路も段階に応じて機能がアンロックされていく。

 制御はAvishkaar Maker Studioで行なう。ビジュアル化及びブロック化されたプログラムを組み合わせるタイプ。またRemote操作用アプリもあり、すぐにテストできる環境が構築されている。日本での取り扱いは未定。

Avishkaar Maker Studio
Avishkaar製品の体系

林 佑樹

1978年岐阜県生まれ。東京在住。ITサービスやPC、スマートフォンといったコンシューマから組み込み、CPS/IoT、製造、材料、先端科学のほか、ゲームやゲーム周辺機器のライティングも行なう。それらジャンルすべてが何かしらの技術でリンクしているのが最近のお気に入り。技術などを見る基準は「効率のいいサボりにつながるか」。フォトグラファーとしては、ドラマスチルや展示会、ポートレートをこなしつつ、先端科学研究所の撮影が多い。