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プログラミングスクールの地域格差・経済格差を是正、「Life is Tech!」がオンラインで学べるカリキュラム提供へ

 中高生向けのプログラミング合宿/スクール「Life is Tech!」を運営するライフイズテック株式会社が、オンラインで学べるプログラミング学習サービスを展開する。日本初だというプログラミング教育SNS「MOZER」を開設。年内開始予定の正式サービスに先立ち、6月15日、ウェブデザインを学ぶ体験版カリキュラムの無料配信を開始した。

 Life is Tech!が展開しているリアルのプログラミング合宿/スクールには、述べ1万5000人が参加し、国内最大規模という。しかし、同社代表取締役CEOの水野雄介氏は、現在のプログラミング教育の問題点として、地域格差・経済格差があることを指摘。プログラミングを学びたい中高生が、いつでも、どこでも受講できるよう、プログラミングスクールのカリキュラムをオンラインサービスとして提供することにした。料金は1コース月額1500円からで、中高生のお小遣いで支払える金額に設定する。

 当初、提供するコースは、Life is Tech!がリアルのスクール/合宿で提供しているコースに準じたものを予定。「Webデザイン」「Webサービス開発」「スマホアプリ開発」「ゲーム開発」「人工知能」「3DCG」「VR」「IoT」など16コースを順次、拡充していく。さらにその後の予定として、Swift、PHP、Ruby、Python、MAYA、Node.js、Java、C++、C#など、開発言語・ソフト別コースなども考えられるとしている。

今後予定されている言語・コース一覧
ライフイズテック株式会社代表取締役CEOの水野雄介氏

 今回配信を開始したのは、Webデザインコースの体験版カリキュラムである「デイジーと秘密のメッセージ」。全12チャプターのアドベンチャーゲーム仕立てとなっており、ストーリーを進めていく過程で各種イベントとしてHTMLやCSSなどの仕組みをインタラクティブに学べるのが特徴だ。

 Life is Tech!では、このカリキュラムのプロトタイプを、2015年のクリスマスおよび2016年の春休みに開催したリアルのプログラミング合宿で試験的に導入。その結果、通常のPDF版の教材では5日間の合宿で習得に20時間を要する内容が、インタラクティブ型のMOZER版では4時間で習得でき、残りの時間を自由制作に充てられるようになるなど大きな効果が確認されたとしている。

 その一方で水野氏は、オンライン教材で受講者が挫折せずに継続できるようにするためには、いかにしてモチベーションを維持してもらえるかが重要だと説明。そのために不可欠な要素として「個別対応」「エンターテインメント」「コミュニティ」という3つの要素を挙げた。このうちの「エンターテインメント」の要素となるのが、楽しみながら学べる「デイジーと秘密のメッセージ」のようなインタラクティブ型教材というわけだ。セガやスクウェア・エニックスで長年ゲーム開発に携わった経験を持つ、ライフイズテック取締役CTOの橋本善久氏が中心となって開発を進めているものだという。

「MOZER」の立ち位置を説明するライフイズテック株式会社取締役CTOの橋本善久氏

 「コミュニティ」の要素は、SNSのMOZERが担う。ここでは、受講者が友達と習得度合を競ったり、開発した作品を公開して評価し合えるほか、受講者が共同で作品を制作するといったことも可能。また、ユーザー同士で分からないことを質問・回答し合う、開発者向けQ&Aコミュニティ「teratail」「Stack Overflow」のような役割も想定している。

 なお、MOZERのカリキュラム自体は中高生以外でも受講可能で、大人でも十分に役立つ内容だとしている。ただし、SNSのコミュニティは、中高生ど大人は分離して運用していく方針だという。