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「Aterm MR05LN」9月1日発売、3CAに対応、デュアルSIM自動切替も可能

「Aterm MR05LN」

 NECプラットフォームズ株式会社は、SIMロックフリーモバイルルーターの新製品「Aterm MR05LN」を9月1日に発売する。価格はオープンプライスだが、市場想定価格(税別)は2万7000円前後。オプションの専用クレードル「EX5C」は3000円前後。

 「Aterm MR04LN」の後継モデルで、LTE-Advancedのほか、3つの周波数(2GHz+1.5GHz+800MHz帯)を束ねて高速化するキャリアアグリゲーション「3CA」に対応し、最大375Mbpsの通信が可能。LTEの対応周波数は、2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz。対応バンドは、1/3/8/11/18/19/21。なお、2GHz+1.7GHz+800MHzの下り375Mbpsには未対応。3.5GHz帯を利用したNTTドコモの「PREMIUM 4G」では下りが最大337.5Mbpsになる。

 混雑したエリアや電波が弱くても安定した通信を実現するアドオンセル、周波数ダイバーシティに対応する。APNリストは本体にあらかじめ登録されており、通信事業者をリストから選択して設定できる。また、新しいMVNOサービスが追加されると、ディスプレイに通知し、自動で登録する「APNリスト更新機能」も備える。

 無線LANはIEEE 802.11ac/n/a/g/b、2×2 MIMOに対応し、通信速度は最大867Mbps。Bluetooth 4.0に対応し、Bluetoothテザリング機能を備える。

 デュアルSIMスロットを装備しているが、前モデルであるAterm MR04LNのmicroSIM×2からnanoSIM×2に変更された。また、時間帯、通信料、クレードル装着有無などを判別して自動的に2つのSIMを切り替える「自動SIM切替」機能を新たに搭載。例えば「仕事用と個人用」「定額とプリペイド」「屋内と屋外」など、利用シーンに応じて自動でSIMを切り替えることができる。また、SIMの切り替え時間は、前モデルの約40秒から約10秒へ大幅に短縮している。

 本体には2.4インチLCDタッチパネルを搭載。バッテリー容量は2500mAhで、連続通信時間はWi-Fi通信時最大約14時間、連続待機時間は最大約1250時間。本体サイズは63×115×11mm(幅×奥行×厚さ)、重さは約115g。

 なお、前モデルのAterm MR04LNはバッテリー容量が2300mAhで、連続通信時間はWi-Fi通信時最大約12時間、連続待機時間は最大約1000時間。本体サイズは63×111×11mm(幅×奥行×厚さ)、重さは約111gだった。新モデルのAterm MR05LNは、わずかにサイズが大きく、重くなったものの、バッテリー容量が増え、連続動作時間も長くなっている。

 オプションのクレードルは、1000BASE-T/100BASE-TX対応の有線LAN端子を搭載。モバイルルーター接続専用のMicro USBポート×1のほか、ACアダプター接続用のMicro USBポート×1を備える。本体サイズは125×46×31mm(幅×奥行×高さ)、重さは約65g。