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新国家資格「登録セキスペ」、初回登録申請者は4175名

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、1月31日に登録申請受付を締め切った「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」の初回登録申請者数が4175名だったことを発表した。

 登録セキスペは、「情報処理技術者試験」の「情報セキュリティスペシャリスト(SC)試験」をベースに、新たに設置された国家資格。2016年10月に改正されたサイバーセキュリティ基本法では、サイバーセキュリティ確保のための事業者や利用者による取り組みが規定されている。こうした取り組みに対し、必要な情報の提供や助言を行ってサイバーセキュリティの確保を支援する資格となる。

 初回申請の対象者は、SC試験と「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」の合格者で、2016年10月24日から受付を開始していた。登録申請には、登録手数料(1万700円)と、税法で定められている国家資格の登録免許税(9000円)が必要。

 初回申請者は、4月1日付で一般に公開される支援士登録簿に登録されるとともに、IPA理事長名の登録証と講習受講計画が送付される。登録者本人や所属組織・企業では、登録セキスぺのロゴマークを使用できる予定。資格の継続には、いずれも有償となる年1回の「オンライン講習」(6時間)と、事例に基づいたケーススタディによる20~30人の「グループ演習」(6時間)の受講が義務付けられている。

 なお、10月1日付となる次回登録の申請受付が、2月1日よりすでに開始されている。締め切りは7月31日。申請が可能な対象者は、経過措置対象者と、平成29年度春期試験が4月16日に実施される登録セキスペ試験の合格者となる。登録セキスペ試験の受験申し込み受付は2月20日20時までで、受験手数料は5700円。出題内容や範囲は前身であるSC試験と同様のものになる。

【お詫びと訂正 2017年2月16日18:00】
 記事初出時、初回申請の対象者として「情報セキュリティアドミニストレータ試験」の合格者が含まれておりましたが、申請対象には含まれませんでした。お詫びして訂正いたします。