ニュース

SynologyがWi-Fiルーター国内市場に参入、11ac wave 2対応「RT2600ac」発売

デュアルWAN&1.7GHzデュアルコアCPU装備、拠点間VPNなどのアプリも提供

 Synologyは、IEEE 802.11ac wave 2に対応する無線LANルーター「RT2600ac」を7月下旬より出荷する。オープン価格だが、実勢価格は2万9000~3万円(税込)。

 RT2600acは、5GHz帯接続時で1733Mbps、2.4GHz帯接続時で800Mbpsの最大通信速度となるIEEE 802.11ac/n/a/g/b対応無線LANルーター。IEEE 802.11acについては、160MHzまたは80MHz+80MHzへのチャンネル幅拡大やMU-MIMOへの対応を加えた第2世代規格「wave 2」に対応する。また、4本の可動式アンテナを装備しており、MU-MIMOは4×4、さらにビームフォーミングにも対応する。

 このほか、1.7GHz駆動のデュアルコアCPUと512MBメモリを搭載しており、複数端末の同時接続時に負荷を軽減する。1つのSSIDで、電波状況などに応じて5GHz帯と2.4GHz帯の接続を自動的に最適化する「スマートコネクト」の機能も備える。

 本体背面には、いずれもギガビット対応のWANポート×1、LANポート×4を装備。うちLAN×1はWANとしても利用可能。2つのWANのうち1つに障害が発生した際のフェイルオーバーや、トラフィックを分散させるロードバランシングが可能な「Smart WAN」機能に対応する。また、USB 3.0×1、USB 2.0×1、SDカードスロット×1も装備する。本体サイズは280×169×77mm(幅×奥行×高さ)、重量約0.7kg。

 OSには、Synology製NASが採用している「DSM」に類似した機能を提供する「SRM(Synology Router Manager) 1.1.4」を採用。ウェブベースの管理画面をGUIベースで操作できる。アプリケーションごとに通信帯域の優先度を設定できるQoSや、ウェブフィルタリングによるペアレンタルコントロール機能を提供する。

 アプリを配信する「パッケージセンター」では、専用URLにアクセスするだけで、VPN Plus ServerによるSynology SSL VPNサービスを利用できるほか、拠点間VPN機能も提供する「VPN Plus Server」、不正な通信を検出・ブロックする「Intrusion Prevention」、BitTorrentやFTPなどに対応するダウンローダー、RADIUS認証サーバーといった機能のアプリを提供している。