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提供元不明の公衆無線LAN、接続ユーザーの5割以上が「利用に抵抗ない」、MMD調査

 MMD研究所は、11月15日~17日にマカフィー株式会社と共同で実施した「公衆無線LAN利用者実態調査」の結果を発表した。15~69歳の5007人を対象に、インターネットで調査を行ったもの。

 スマートフォンユーザー3897人のうち、公衆無線LANを利用していると回答したのは全体で69.4%。年代別の利用率は、10代が84.8%、20代が79.3%、30代が71.5%、40代が66.3%、50代が61.2%、60代が58.4%。

公衆無線LANの利用経験

 スマートフォンで公衆無線LANを利用した経験がある1556人を対象にした調査で、その利用理由を聞いたところ、「携帯電話回線のパケット量を節約するため」(62.3%)が最も多く挙がった。次いで、「無料または安く利用できるサービスのため」(40.0%)、「通信速度が速いから」(25.3%)、「よく利用するエリアにアクセスポイントが整備されているため」(12.8%)が続いた 。

公衆無線LANを利用する理由

 利用経験のある公衆無線LANの種類について複数回答で聞いたところ、「お店やホテルなどが提供している公衆無線LAN」(87.8%)が最多。以下、「キャリアやプロバイダーが提供している公衆無線LAN」(24.0%)、「どこが提供しているかわからない公衆無線LAN」(17.5%)となった。

利用経験のある公衆無線LANの種類

 中でも、お店やホテルが提供するパスワード/登録不要な公衆無線LANの利用者896人のうち63.5%、提供元が不明でパスワード不要の公衆無線LAN利用者272人のうち55.5%が、「利用への抵抗がない」と回答している。

公衆無線LANを利用する際の抵抗感

 公衆無線LANの利用によって引き起こされたと思われる事態については、「迷惑メールが送られてくるようになった」(12.1%)、「自動的にWi-Fiを接続する設定にしていたために、知らない間にWi-Fiに接続されていた」(6.0%)、「ログインが必要なサイトへの不正ログインが確認された」(3.3%)などが挙がった。

公衆無線LAN接続によって引き起こされたと思う事態

 公衆無線LANの利用に関してセキュリティ面で気を付けていることは、「無料の公衆無線LANに接続しているときは、他人に見られて困る情報は入力しない」(27.0%)、「接続する公衆無線LANの名前を確認し、知らないアクセスポイントには接続しない」(20.8%)が挙がった。一方で、「セキュリティ対策していない/意識していない」(31.5%)という回答も出ている。

公衆無線LAN接続時に気を付けていること