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Synology、NASで複数の仮想マシンを実行できる「Virtual Machine Manager Pro」の正式版を発表

 Synologyは、NASで複数の仮想マシンを実行できる「Virtual Machine Manager Pro」(VMM Pro)の正式版を発表した。3または7ノード向けとなる1年間の有償ライセンスが用意され、30日間は無償での試用が可能。

 VMM Proでは、最大4つの物理CPUスレッド、4096までの仮想スイッチ、255までのスナップショット、16までのVM共有リンクに対応する。無償の「Virtual Machine Manager」(VMM)では、CPUスレッドが2つまで、仮想スイッチが4つまで、スナップショットが32まで、VM共有リンク1つまでとなる。

 さらにVMM Proでは、リモートレプリケーションやストレージマイグレーション、ライブマイグレーション、リモートホスト上でのVM実行に対応し、QoSの設定も行える。

 仮想マシンは、Windows、Linux、Virtual DSMの各環境をサポート。WindowsとVirtual DSMでは、別途OSのライセンスが必要となる。

 対応NASは、x86 CPUを搭載する「Plusシリーズ」以上。製品により搭載するCPU性能やメモリ容量が異なるため、最大インスタンス数もこれに準じる。

VMM Proが利用可能なモデルでは最安の「DS218+」

 なお、3または7ノードのライセンスは、いずれも1つのSynology VMMクラスターのみで利用できる。Synologyでは、クラスター基盤を活用することで、ハードウェアリソースを柔軟に分散し、ホスト間で仮想マシンを中断せずに移行できることに加え、仮想マシンをバックアップするスナップショットやレプリケーションの定期的な実行を支援するとしている。