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HP、作業フローを自動化できるA4ビジネスインクジェット複合機を発売、1万7800円から

セキュリティ対策機能を搭載、「自己修復Wi-Fi」機能も

 株式会社日本HPは、プリント/コピー/スキャン/FAXの機能を備えたA4カラーインクジェット複合機の新製品として、「HP OfficeJet Pro 8000」シリーズ2機種と「HP OfficeJet Pro 9000」シリーズ2機種を7月11日に発売する。小規模事業者での利用を想定しており、セキュリティ対策機能を搭載するとともに、クラウドなどとの連携を自動化する「スマートタスク」を利用できるのが特徴。

 直販サイト「HP Directplus」での販売価格(税別)は、8000シリーズの「HP OfficeJet Pro 8020」と「HP OfficeJet Pro 8028」が1万7800円、9000シリーズの「HP OfficeJet Pro 9010」が2万2800円、同じく「HP OfficeJet Pro 9020」が3万4800円。本体の大きさ・重さ、本体カラー、印刷速度、給紙枚数などの違いがある。

「HP OfficeJet Pro 8020」。大きさは約460×341.2×234mm(幅×奥行×高さ)、重さは8.2kg、本体カラーはホワイト/グレー
「HP OfficeJet Pro 8028」はHP Directplus専用機種で、本体カラーがホワイト/オアシス。仕様はHP OfficeJet Pro 8020と同じ
「HP OfficeJet Pro 9010」。大きさは約439.3×342.5×278mm(幅×奥行×高さ)、重さは8.95kg
「HP OfficeJet Pro 9020」。大きさは約437×396.3×318.3mm(幅×奥行×高さ)、重さは12.02kg

 セキュリティ対策は、これまでは上位機種シリーズだけに搭載されていた機能。起動時にブートコードを確認する「Secure Boot」、ファームウェアの更新時のデジタル署名をチェックする「Firmware integrity validation」、起動中に悪意のあるコードの侵入を防ぐ「Run-time code integrity」がある。また、FAXの電話帳の暗号化、印刷ジョブの完全消去、ファイアウォールによるアクセス制御により、さらにセキュリティの向上が図られている。

 スマートタスクは、印刷、メール送信、クラウドストレージへの保存といった作業の組み合わせをタスクとして登録することで、作業フローを自動的できる機能。これらのタスクは、スマートフォン向けのアプリ「HP Smart」から実行できる。HP OfficeJet Pro 9010/9020では、OCR機能も利用可能だ。

 いずれの機種も、無線LANはIEEE 802.11n/g/bに対応しており、WPAエンタープライズにも対応。また、「自己修復Wi-Fi」機能を搭載しており、接続に障害があると2.4GHz帯または5GHz帯に切り替える。それでも接続できない場合は、本体のディスプレイに設定変更などの案内を表示し、トラブル解消を支援する。

 有線インターフェースは、USB 2.0×1、10BASE-T/100BASE-TX対応のLAN×1、電話回線接続用・外部電話機用のRJ-11×各1を備えている。また、HP OfficeJet Pro 9010/9020には、ホストUSB用の端子もある。対応OSは、Windows 10/8.1/8/7、macOSは10.11以上。