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シンプルで少し安い「ScanSnap」新機種、3万8千円の「iX1400」発売

毎分40枚の高速スキャン性能はそのまま、ワンボタン/USB接続専用機として低価格化

「ScanSnap iX1400」(型番:FI-IX1400)

 株式会社PFUは、パーソナルドキュメントスキャナーの新機種「iX1400」を1月22日より販売する。オープンプライスだが、同社が運営するオンラインショップ「PFUダイレクト」での販売価格は3万8000円(税別)。

 スキャンの基本性能は同時発売の上位機種「iX1600」と同じで、毎分40枚・80面の高速スキャンが可能(A4カラー両面原稿を300dpiでスキャンした場合)。その一方で、一部の装備・機能を省くことで、iX1600よりも1万円ほど低価格となっている。

 具体的には、iX1600が備えている本体の大型タッチパネルとWi-Fi接続機能を省略し、ワンボタン/USB接続専用のシンプル設計とした。このため、PCレスでのスキャンやWi-Fi経由で各種クラウドサービスへスキャンデータを保存するような使い方はできないが、主にPCへのデータ保存用として使用する場合や、Wi-Fi接続端末が制限されるオフィス環境での利用に最適としている。

 そのほかの違いとしては、A3サイズの原稿を2つ折りでスキャンする際に、iX1400では別売オプションの「A3キャリアシート」が必要となる点がある。iX1600では、「手差しモード」に切り換えることで、A3キャリアシートなしでもスキャン可能だ。

 付属する専用ソフト「ScanSnap Home」(Windows/Mac対応)のライセンス数も、iX1600では4ライセンス(4ユーザー分)なのに対して、iX1400は1ライセンス(1ユーザー分)のみ。また、PDF編集ソフト「Kofax Power PDF Standard」「Kofax Power PDF for Mac」も添付されない。

上位機種「iX1600」、従来機種「iX1500」との主な違い
「iX1400」はWi-Fi接続非対応のため、PCレスでの各種クラウドサービスとの連携(「ScanSnap Cloud」経由)はできないが、専用ソフト「ScanSnap Home」からの連携は可能

 なお、ScanSnap Homeは、1ライセンス(1ユーザー)で5台までのデバイスで利用可能。ScanSnap Homeの追加ライセンスは、1ライセンス9800円(税別)で販売している。

 また、Windows/Mac用のドライバーソフト「ScanSnap Manager」(バージョン7.1以上)もiX1400に対応しており、ScanSnap Homeのライセンス数に制限されずに利用できる。スキャン機能のみで十分な場合は、2ユーザー目以降はScanSnap Managerを利用して、複数ユーザーでiX1400を共用する方法もある。

 筐体カラーは、iX1600ではホワイト/ブラックという2色のバリエーションがあるのに対し、iX1400ではホワイトのみ。また、給紙カバーの縁のライン部分がiX1600ではダークシルバーであるのに対し、iX1400ではホワイトという細かな違いがある。本体サイズは292×161×152mm(幅×奥行×高さ、給紙カバーなどを閉じた状態)で、重量は3.2kg。

「iX1400」では、給紙カバーの縁のライン部分がホワイト
PCにUSB接続して使用することに特化したシンプル設計。本体にタッチパネルはなく、操作はワンボタン

 iX1400およびiX1600の基本的なスキャン性能やScanSnap Homeの機能については、関連記事『「ScanSnap」がモデルチェンジ、33%高速化した「iX1600」発売、毎分40枚のスキャンが可能に』を参照のこと。

新機種の「iX1400」「iX1600」と、従来機種「iX1500」とのスキャン性能の違い