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Zoomと共同で企画、1人ウェブ会議ブース「One-Bo」をプラザクリエイトが発売、50万円~
「イヤホンボイス公害」「会議室難民」「リモート漏洩」解消へ
2021年1月27日 12:38
株式会社プラザクリエイトは26日、オフィス内でZoomなどのウェブ会議をする場面を想定した1人用会議ブース「パーソナル・ミーティング・ボックス『One-Bo』」を発表し、同日より販売を開始した。
One-Bo(ワンボ)は、プラザクリエイトの持つ「証明写真ボックス」の技術と経験を、1人用会議ブースに応用した製品。Zoomの日本法人であるZVC Japan株式会社と共同で企画した。
「低価格」が特徴、他社製品の半額・約50万円から
One-Boの特徴の1つとして、プラザクリエイトは「低価格」を挙げている。他社製品が約100万円(同社談)のところ、約50%の約50万円で販売する。
2つのサイズのモデルがあり、1000×1000×2095mm(幅×奥行×高さ)の「One-Bo 1.00」が49万8000円、1200×1200×2095mm(同)の「One-Bo 1.20」が54万8000円(価格は税別、設置料別)。
また、Zoomの代理店でもあるソフトバンクグループのSB C&S株式会社が販売となって、Zoomとセットにした「One-Bo+Zoomモデル」を販売する。価格は52万2000円(税別)から。
ドアのガラスは、スイッチ1つで不透明に変わる「スマートガラス」
機能面では、まず「スマートガラス」によるプライベートドアがある。ほぼ透明なガラスのドアが、スイッチにより一瞬で不透明になる。
そのほか、約2分でボックス内の空気を循環させる換気ファンや、LEDライト、USB対応コンセントなどを標準装備する。
また、オプションとして、スプリンクラーやハイチェアを付けられるほか、オフィスの雰囲気に合わせたボックス外側の壁面ラッピングやドア面カッティングシートにも対応する。壁面ラッピングは証明写真ボックスで培った技術だという。
2025年度に累積1万台の販売を目指す
同日開催された記者発表会には、プラザクリエイト代表取締役の大島康広氏とZVC Japanカントリーゼネラルマネージャーの佐賀文宣氏が登場。One-Bo開発の背景として、コロナ禍以降のニューノーマル時代を象徴する現象の3つが紹介された。これは、プラザクリエイトが、オンライン会議を実施したことのあるビジネスパーソン400人を対象として2020年12月に実施したインターネット調査の結果による。
まず、オフィスでイヤホンをしてオンライン会議をしている人の声が大きくてうるさいという「イヤホンボイス公害」で、40.75%の人が迷惑だと思ったことがあるという。
続いて、会議室が足りないという「会議室難民」。会議室の不足を月1回以上感じる人が51.00%だったという。
最後は、オンライン会議をしている人の声から、個人名や会社名、企画内容などの機密情報が聞こえる「リモート漏洩」で、聞いてしまったことがある人が20.75%だったという。
製品について説明したプラザクリエイト取締役の新谷隼人氏は、One-Boの特徴として、「導入しやすい価格設計」「オフィスに統一感を出すラッピング技術」「個室感を演出するスマートガラス」の3つを挙げた。
販売計画としては、初年度の2021年に500台、2025年度までに累積1万台の販売を目指すという。
これからの成長戦略としては、オフィス以外に、シェアオフィスや駅、カフェ、ショッピングモールなどにも設置を広げていく予定とのこと。さらに、ワークスペース以外にも用途を広げる計画で、例としてアイデア発想支援ツール「Inspiration Wall」との連携が語られた。