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弥生、確定申告ソフトのe-Tax機能がMacにも対応、スマホ連携でICカードリーダーライター不要
2022年1月27日 15:04
弥生株式会社は1月27日、同社のクラウド確定申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン」「やよいの白色申告 オンライン」において、Macに対応したe-Tax機能「確定申告e-Taxオンライン」の提供を開始したと発表した。
同社ではすでに、Windowsに対応した「確定申告e-Taxモジュール」を提供しており、弥生の確定申告ソフトから直接e-Taxが行える環境を提供していた。今回新たに提供を開始した「確定申告e-Taxオンライン」により、Macでも弥生の確定申告ソフトからの直接e-Taxが可能になった。
ただし、「確定申告e-Taxオンライン」は、「確定申告e-Taxモジュール」のMac版というわけではなく、提供方法や利用手順が異なる別のアプリケーションとなっている。Windows用の「確定申告e-Taxモジュール」はPCにダウンロード/インストールが必要なソフトだったのに対し、Mac用の「確定申告e-Taxオンライン」はダウンロード/インストール不要のウェブアプリケーションとして提供される。
また、e-Tax送信時に電子署名を付与するためにマイナンバーカードを読み取る際に、「確定申告e-Taxオンライン」では、パソコン用のICカードリーダーライターには対応しておらず、マイナンバーカードの読み取りが行えるNFC対応スマートフォンと連携する方法を採用している。そのため、弥生では、NFC対応スマートフォンで電子署名を行なうための「弥生 電子署名」アプリ(iOS/Android)も用意した。
Macユーザーが「やよいの青色申告 オンライン」「やよいの白色申告 オンライン」で作成した申告書をe-Taxで送信する手順に進むと、ウェブブラウザーで「確定申告e-Taxオンライン」が起動。e-Taxの利用者識別番号・暗証番号を入力することでログインでき、氏名・住所、所轄税務署などの情報を入力すると、申告書データの送信画面に遷移する。この画面には2次元コードが表示されるため、それをスマートフォンの「弥生 電子署名」アプリで読み取ったのち、マイナンバーカードをスマートフォンにかざすことで電子署名が付与され、e-Taxが完了するという流れだ。
弥生では、Macユーザーが「確定申告e-Taxオンライン」を利用することで、国税庁のe-Taxソフトを使わずに、直接e-Taxへのデータ送信が可能となり、従来のe-Taxに比べて少ない手順で確定申告をすることができるとしている。
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