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freee会計が「Amazonビジネス」の購入明細APIに対応、まとめ買いでも商品ごとに明細作成

 freee株式会社は、クラウド会計ソフト「freee会計」において、アマゾンジャパン合同会社が提供している法人・個人事業者向け通販サービス「Amazonビジネス」の購買明細APIに対応したと発表した。同APIとの公式連携は日本初だという。

 freee会計には、銀行、クレジットカード、通販サイトなどの履歴を自動で取り込んで帳簿に記載する機能がある。しかし、1回の注文で複数の商品を注文した場合、freee会計では1つの明細にまとめられてしまっていたため、Amazonビジネスから取り込んだ明細は、freee会計で商品ごとに手作業で分ける必要があった。

 今回、AmazonビジネスのAPIを利用することでこの手間を解消。freee上では、買い物の回数によらず商品ごとに1つの明細が作成される。これにより、混合税率の場合でも商品ごとに消費税が設定できるため、2023年10月から始まる「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」に対応できる。

「Amazonビジネス」の履歴から「freee会計」に取り込んだイメージ。1つの明細には1つの商品を記載する。また、商品ごとに税率も記載できる

 なお、購入履歴を取得する方法としては、APIのほかにスクレイピングもある。これは、明細が書かれたウェブページを取得して、HTMLを文字列処理を行うことで金額などを取得する方法だ。freee会計ではこれまで、Amazonビジネスとの連携は、このスクレイピングで行っていた。freeeによると、APIによる明細の取得は、スクレイピングと比べると「セキュアかつ速くて安定した同期が可能」だとしている。