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2022年の新入社員研修は「対面」が増加、4割の企業で新卒社員への「ワーケーション」も~manebi調査

「2022年の新入社員研修はどのような形式で実施予定ですか?」

 株式会社manebiは3月30日、「2022年新入社員研修」に関するアンケート調査の結果を発表した。新入社員研修に関わる人事・教育担当者356人を対象に、インターネットで3月18日に実施したもの。

新入社員研修は「オンライン」が減少、「対面」が増加

 「2022年の新入社員研修はどのような形式で実施予定ですか?」との質問では、「オンライン研修」が34%、「オンライン研修と対面研修を併用」が29%、「対面研修」が37%だった。

 2021年の調査ではオンラインが45%、併用が35%、対面が20%だったため、2022年はオンラインおよび併用が減少し、対面が増加している。その結果、それぞれおよそ3分の1ずつになり、オンライン研修と対面研修が同程度になったと考えられる。

 「新入社員研修をオンライン(併用も含む)で実施するのは今年で何回目になりますか?」(n=134)との質問では、「初めて」が16.1%、「2回目」が48.0%、「3回目」が27.3%、「コロナウイルス感染拡大(2020年3月)以前からオンライン研修を実施」が8.5%だった。

「新入社員研修をオンライン(併用も含む)で実施するのは今年で何回目になりますか?」

 「オンライン研修はどのような形式で実施しますか?」(複数回答可、n=222)との質問では、「オンラインでのグループワーク/ディスカッション」の47.0%、「eラーニング」の45.7%が多い。続いて「オンラインでの個人研修(1対1)」の37.2%、「オンライン講義(社内講師)」の36.3%、「オンライン講義(社外講師)」の30.0%。

「オンライン研修はどのような形式で実施しますか?」

コミュニケーション不足には「ワーケーション」「オンライン交流会」など

 研修などをオンライン中心で行うと、コミュニケーション不足が心配される。その対策として「リモート下でのコミュニケーションを活性化する為、新卒社員に対して実施する予定の施策はありますか?」(複数回答可、n=222)と尋ねた質問では、「ワーケーション」が39.0%、「オンライン交流会(飲み会・ランチ)」が36.3%、謎解きなどの「オンラインでのレクリエーション」が36.3%、「1on1」が35.8%などと続いている。

「リモート下でのコミュニケーションを活性化する為、新卒社員に対して実施する予定の施策はありますか?」

 対策を講じても、連帯感とコミュニケーション不足を感じるなどの課題もある。「新型コロナウイルス感染拡大(2020年3月)の為、オンライン新入社員研修を対面からオンラインに移行したことによる課題はありますか?」(複数回答可、n=168)との質問では、「新卒社員間での連帯感が薄まった」が44.0%、「コミュニケーション不足が目立つ」が42.2%、「新入社員の研修の理解度が下がった」が32.7%、「対人経験が積めず、対面コミュニケーションが苦手な新入社員が増えた」が21.4%、「新卒社員の離職率が上がった」が19.0%、「特に課題なし」が9.5%だった。

「新型コロナウイルス感染拡大(2020年3月)の為、オンライン新入社員研修を対面からオンラインに移行したことによる課題はありますか?」