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任天堂、セキュリティの懸念から「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ」の使用中止を呼び掛け

いずれも発売から10年以上経過した製品

ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ
ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ

 任天堂株式会社は7月20日、「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ(NTR-010)」と「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ(WAP-001)」の使用中止をウェブサイトで呼び掛けた。いずれも発売から10年以上が経過した製品で、継続して使用するとセキュリティ上の懸念があるとしている。

 ニンテンドーWi-Fi USBコネクタは、2005年11月に発売された、ニンテンドーDSなどの同社ゲーム機用Wi-Fiアダプター。PCのUSBポートに本製品を接続することで、Wi-Fiルーターがない環境でもゲーム機をWi-Fi接続可能にする。暗号化方式にWEPを採用しているが、第三者により短時間で暗号が解読される可能性があるという。

 ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタは、2008年9月に発売された、ニンテンドーDSなどの同社ゲーム機用Wi-Fiルーター。バッファオーバーフローやコマンドインジェクションを用いて、第三者が設定やファームウェアの書き換えを行うことが可能になる脆弱性が見つかっているほか、メインSSIDではセキュリティ無しに設定されており、サブSSIDの暗号化方式はWEPに固定されているという。

 任天堂では、両製品ともすみやかに使用を中止し、市販のネットワーク機器などに切り替えるようにとしている。