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ごみの量の管理・分析や自動圧縮機能を持つIoTごみ箱「SmaGO(スマゴ)」、京都府亀岡市に設置

 京都府亀岡市は10月3日、ソフトバンク株式会社と共同で実施している「ポイ捨てごみゼロプロジェクト」の一環として、市内にIoTごみ箱「SmaGO(スマゴ)」を設置した。

 「SmaGO(スマゴ)」は、株式会社フォーステックが開発。ソーラーパネルを搭載して動作に必要な電力を自力で調達でき、3G通信機能を持ち、リアルタイムにごみの量の管理・分析が可能。ごみが一定量溜まると約1/5に自動で圧縮でき、外装を広告メディアとして使うこともできるという。

 これまで、国内では東京都の表参道・原宿エリアや愛知県名古屋市で設置。海外では、米ニューヨークのタイムズスクエアのほか、イギリス、フランス、ドイツなどでも設置されている。

 亀岡市の「ポイ捨てごみゼロプロジェクト」は、同市とソフトバンクが2019年に締結した「環境及び教育事業連携に関する協定」に基づくもの。これまで同協定において、ソフトバンクのPepperを活用した環境教育や、市内のポイ捨てごみの状況を亀岡市公式LINEから投稿してもらうことによって、ポイ捨てごみ情報を収集する取り組みなどを実施してきた。

 これまでのポイ捨てごみ情報のデータを分析した結果、ポイ捨ての減少を見込むことができ、駅を利用する若年層への環境教育にもつながることを考慮して、SmaGOをJR亀岡駅の北口に設置。次いで南口にも試験的に設置していくとしている。

 同市では、ウォーキングなどをしながら気軽に清掃活動を行う「エコウォーカー」制度も実施しており、2022年9月現在で約1300人の登録があるというが、SmaGOの設置により、エコウォーカーの活動支援にもつながると見込んでいる。

エコウォーカー

 10月27日まで、LINEの亀岡市公式アカウントの「ごみ投稿」メニューを利用してポイ捨てごみの投稿をすることで、1回あたり最大530(ごみゼロ)ポイントのLINEポイントがもらえる「ポイ捨てごみゼロキャンペーン」も実施している。